きっかけは・・・
私が音楽を好きになったのは,小学校4年の頃でした。
今まで何気なく歌っていた歌や苦手とさえ感じていたリコーダー。
しかし,ある先生との出会いによって,音楽大好き人生に変わってしまったのです。
それぐらい,先生との出会いは,大きいのだと実感してしまいます。
さて,昨年まで中学校では吹奏楽部の顧問をしていました(理科が専門でも,顧問は関係ありません)。
その5年間が終わって,小学校の音楽で器楽合奏をしてみると...
なんて今まで自分の指導が大雑把だったのかと反省させられます。
リズムを合わせて吹いたり叩けば楽しい!という思いもありますが,吹奏楽を経験することで,見えてきた指導事項がたくさんあります。
そこで,ここでは,そんな器楽合奏のポイントを私なりに感じたことを中心に,まとめてみたいと思います。
今まで何気なく歌っていた歌や苦手とさえ感じていたリコーダー。
しかし,ある先生との出会いによって,音楽大好き人生に変わってしまったのです。
それぐらい,先生との出会いは,大きいのだと実感してしまいます。
さて,昨年まで中学校では吹奏楽部の顧問をしていました(理科が専門でも,顧問は関係ありません)。
その5年間が終わって,小学校の音楽で器楽合奏をしてみると...
なんて今まで自分の指導が大雑把だったのかと反省させられます。
リズムを合わせて吹いたり叩けば楽しい!という思いもありますが,吹奏楽を経験することで,見えてきた指導事項がたくさんあります。
そこで,ここでは,そんな器楽合奏のポイントを私なりに感じたことを中心に,まとめてみたいと思います。
ポイント① 合わせる=「息」をそろえる
合わせるとは,何となく個人に任せてしまい,何度合わせてもバラバラに聞こえることはありませんか?
また,合奏するうちに,どんどんテンポが速くなって,空中分解・・・なんてこともありますよね?
そんな時は,「息」を吸うタイミングをそろえると,意外とピタリと合います。
例えば大縄跳びをするときに,「せーの」とか,「1,2,3の」など,掛け声をかけますよね?
それと同じで,息を吸う=予備拍をそろえることで,拍があってきます。
もちろん打楽器に息は必要ありませんが,打楽器の呼吸が実はすごく大切なんだと思います。
また,合奏するうちに,どんどんテンポが速くなって,空中分解・・・なんてこともありますよね?
そんな時は,「息」を吸うタイミングをそろえると,意外とピタリと合います。
例えば大縄跳びをするときに,「せーの」とか,「1,2,3の」など,掛け声をかけますよね?
それと同じで,息を吸う=予備拍をそろえることで,拍があってきます。
もちろん打楽器に息は必要ありませんが,打楽器の呼吸が実はすごく大切なんだと思います。
ポイント② 姿勢・構えで音が変わる
楽器の演奏で,姿勢が一番大事です。
楽器の演奏には,必ず一番いい姿勢があるので,その姿勢を教科書や先生の手本から真似することが大切だと思います。
楽譜を机に置いて,リコーダーの先端が机の上に乗った状態で吹いている子や,ひじを机につけてほおづえつきながら吹いている子はいませんか?
そんな時,「おなかのところにボールが入っているように」とか,「背中をピン」など,いくつかポイントを決めておくと,正しい姿勢と吹き方が身に付きます。
また,打楽器のバチの持ち方一つで,音が全然変わります。
木琴や鉄琴のバチの持つ位置,持ち方,叩く場所...すべてが音色に関係しています。
大太鼓や小太鼓の叩き方,叩くのではなく「跳ねる」を意識していくと,音が響きます。
まず正しい構えや奏法をきちんと教え,それを真似してみるといった場の設定も必要かもしれませんね。
楽器の演奏には,必ず一番いい姿勢があるので,その姿勢を教科書や先生の手本から真似することが大切だと思います。
楽譜を机に置いて,リコーダーの先端が机の上に乗った状態で吹いている子や,ひじを机につけてほおづえつきながら吹いている子はいませんか?
そんな時,「おなかのところにボールが入っているように」とか,「背中をピン」など,いくつかポイントを決めておくと,正しい姿勢と吹き方が身に付きます。
また,打楽器のバチの持ち方一つで,音が全然変わります。
木琴や鉄琴のバチの持つ位置,持ち方,叩く場所...すべてが音色に関係しています。
大太鼓や小太鼓の叩き方,叩くのではなく「跳ねる」を意識していくと,音が響きます。
まず正しい構えや奏法をきちんと教え,それを真似してみるといった場の設定も必要かもしれませんね。
ポイント③ 工夫の仕方を教える
音楽の授業では,「曲想を生かして,工夫して~しよう」などのめあてがよくみられます。
では,工夫の仕方は器楽の場合どんな工夫ができるでしょうか。
トライアングルやウッドブロック,クラベスなど,叩く場所で音色が変わります。
リコーダーや鍵盤ハーモニカなどは,息を入れる強弱で音の強弱が表現できます。
しかし,実はそれだけでなく,優しさや固さといった「音質」も変化させられます。
スラ―やテヌートといったイメージと,スタッカートやアクセントといったイメージで,音の形を変えると,その変化が見られます。
子ども達は,意外とその楽器の本当の音,そしてどんな工夫ができるか知らないと思います。
中学校の生徒でも,工夫が難しいのですから,小学生に自由思考させるのは,あまりにも乱雑だったと過去の自分を反省します。
つまり,絵の具の色の種類が少ないパレットと同じです。
表現したいけど,そこには材料がない。
そんな時は,混ぜ方を試行錯誤するか,こんな色もあるよって差し出してあげるかです。
どちらも大切ですが,様々な色を出してあげて,そこから必要な色を見つけ出すという経験も大切ですよね。
音でも同じだと思います。
どれが曲想に合っているのか,どう表現したいからどの音色を選んで工夫するのか,そんな体験が大切だと思います。
では,工夫の仕方は器楽の場合どんな工夫ができるでしょうか。
トライアングルやウッドブロック,クラベスなど,叩く場所で音色が変わります。
リコーダーや鍵盤ハーモニカなどは,息を入れる強弱で音の強弱が表現できます。
しかし,実はそれだけでなく,優しさや固さといった「音質」も変化させられます。
スラ―やテヌートといったイメージと,スタッカートやアクセントといったイメージで,音の形を変えると,その変化が見られます。
子ども達は,意外とその楽器の本当の音,そしてどんな工夫ができるか知らないと思います。
中学校の生徒でも,工夫が難しいのですから,小学生に自由思考させるのは,あまりにも乱雑だったと過去の自分を反省します。
つまり,絵の具の色の種類が少ないパレットと同じです。
表現したいけど,そこには材料がない。
そんな時は,混ぜ方を試行錯誤するか,こんな色もあるよって差し出してあげるかです。
どちらも大切ですが,様々な色を出してあげて,そこから必要な色を見つけ出すという経験も大切ですよね。
音でも同じだと思います。
どれが曲想に合っているのか,どう表現したいからどの音色を選んで工夫するのか,そんな体験が大切だと思います。
ポイント④ 楽器をきちんと整備しましょう
意外と抜けていたのが,ここでした。
ねじが外れていたり,緩んでいたり,シールが響きを止めていたり...
小学生が扱うものですから,これは仕方ないのですが,整備をしなければ,音はそのままです。
例えば大太鼓,どこをたたいても同じ高さの音がしますか?
太鼓にも音程があります。
太鼓類のチューニングができていないと,音にムラができて聞こえます。
大太鼓や小太鼓は,こまめにチェックしましょう。
楽器屋さんにやり方を教えていただくと,その簡単さに気付きます。
また,小太鼓の響き線(下についているジャラジャラしたもの),緩んだり張りすぎたりしていませんか?
音色に影響があるので,教師でしっかりチェックする必要があります。
また,木琴や鉄琴のマレットは,左右同じですか?
毛糸の色の違いは,マレットの柔らかさに関係しています。
以前,「私ピンクと青が好きだから,右がピンクで左が青で~」と選んでいた子がいました。
あれは,硬さと柔らかさを表現するものですから...
太鼓のバチもそうです。よく,小太鼓のバチが,左右で長さや太さが違うなんて事もあります。
ねじが外れていたり,緩んでいたり,シールが響きを止めていたり...
小学生が扱うものですから,これは仕方ないのですが,整備をしなければ,音はそのままです。
例えば大太鼓,どこをたたいても同じ高さの音がしますか?
太鼓にも音程があります。
太鼓類のチューニングができていないと,音にムラができて聞こえます。
大太鼓や小太鼓は,こまめにチェックしましょう。
楽器屋さんにやり方を教えていただくと,その簡単さに気付きます。
また,小太鼓の響き線(下についているジャラジャラしたもの),緩んだり張りすぎたりしていませんか?
音色に影響があるので,教師でしっかりチェックする必要があります。
また,木琴や鉄琴のマレットは,左右同じですか?
毛糸の色の違いは,マレットの柔らかさに関係しています。
以前,「私ピンクと青が好きだから,右がピンクで左が青で~」と選んでいた子がいました。
あれは,硬さと柔らかさを表現するものですから...
太鼓のバチもそうです。よく,小太鼓のバチが,左右で長さや太さが違うなんて事もあります。
おわりに
さて,音楽が得意な先生方はご存知だったことばかりかもしれませんが,意外と器楽合奏について知らないことも多いものです。
もちろん,部活ではなくあくまで音楽を純粋に楽しんだり,楽器に出会う新鮮さも大切にしたいものです。
ちなみに,僕が出会った4年生の担任の先生は,毎週新しい歌を教えてくれ,たくさん楽器にも触らせてくれました。
先生のアドバイスが,音楽が上手になる魔法のようでした。
そんな先生になれたらいいな...とこれからも修行の毎日です。
もちろん,部活ではなくあくまで音楽を純粋に楽しんだり,楽器に出会う新鮮さも大切にしたいものです。
ちなみに,僕が出会った4年生の担任の先生は,毎週新しい歌を教えてくれ,たくさん楽器にも触らせてくれました。
先生のアドバイスが,音楽が上手になる魔法のようでした。
そんな先生になれたらいいな...とこれからも修行の毎日です。

今林 義勝(いまはやし よしかつ)
福岡市立千早西小学校 教頭 今林義勝
小中人事交流での小学校と中学校の両方の経験を活かし、9年間を見通した教育活動を行っています。また、「活用型問題解決による理科」の実践研究が現在のテーマです。
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