みなさん、こんにちは。
新学年が始まり、もうすぐ1ヶ月が過ぎようとしています。
クラスの調子はいかがでしょうか。
ゴールデンウィークに、少しでもクラスのことを振り返る時間を確保したいものですね。
もちろん、休養もしっかりとってほしいと思います。
さて、前回は教師修行、若手の授業研究についてお話をしました。
今回から、少しずつですが、その心得と言いますか、私自身が経験して思ったことを述べていきたいと思います。
先日、某テレビ局の某テレビ番組で、ある料理人の方が定年退職される時の様子を放送していました。
45年、ある船の料理長をされていた方です。
その方の座右の銘は「一食一心」。
その方がつくられた造語です。
「一食一心」、食事1回1回、料理1つ1つに心を込めて・・という意味だそうです。
教育も同じだなと思いました。
教育現場では、様々なことが起こります。
学習の指導、生活の指導、学級での指導・・・数えればきりがありません。
本当に様々なことが起こるので、教師は大変です。
しかし、目の前の子どもたちは待ってくれません。
『担任の先生が、どのような話をしてくれるのか、どのような指導をしてくれるのかを待ったなしで待っている』のです。
教師が想像していること、準備していること以上のことが起こる場合もあります。
もしかしたら、そんな場合の方が多いのかもしれません。
教師は臨機応変に対応することが求められます。
確かに、指導をすることが多すぎて、教えることが多すぎて、大変なのは事実です。
しかし、「ただ教えれば良い」ということではありません。
その1つ1つの指導に、「心がこもっているか」「心を育てているか」が大切になるのです。
「教師の心を込めて1つ1つをきちんと教える」ことを『一教一心』(いっきょういっしん)。
「知識のみを教えるのではなく、どんな時でも心も育てる」ことを『一育一心』(いちいくいっしん)。と勝手に私がつくりました(笑)。
教材研究をする時も、「この教材でどのような子を育てたいか」を考えることが大切です。
そのように考えると、自然と「心」を育てることになります。
算数でも同じことです。
算数のこの単元を通して、子どもたち同士、そして教師と子どもたちをどのようにつなぎ、知識を獲得する過程で、どのような子どもたちを育てたいのか。
最初は、難しいかもしれませんが、そのようなことを意識しながら教材研究をしていくと、次第に子どもたちの様子が変わってきます。
次回から、「一教一心」「一育一心」の具体的な方法について述べていきます。
それでは。

松森 靖行(まつもり やすゆき)
大阪府公立小学校教諭
休日には全国の教員セミナーに講師・受講者として参加、仲間と切磋琢磨しています。2014年度は大阪府の教員となり、若手教員研修を担当。若手の皆さんと一緒に学び直しをしています。
同じテーマの執筆者
ご意見・ご要望、お待ちしています!
この記事に対する皆様のご意見、ご要望をお寄せください。今後の記事制作の参考にさせていただきます。(なお個別・個人的なご質問・ご相談等に関してはお受けいたしかねます。)
この記事に関連するおススメ記事

「教育エッセイ」の最新記事
