2015.02.20
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外国語活動の授業を充実させるために押さえておきたいポイント PART3

倉敷市立連島南小学校 教諭 江尻 寛正

 BRASILの風(7)

  前回の解答からです。

 私がコンサートのボディチェックでひっかかったもの・・・

 それは、”ボールペン”です。

「これはメモ用だ。」と答えても、「万が一のことがある。先がとがっているものは何に使うか分からない。」と言われてしまいました・・・。

 

 

 外国語活動の授業を充実させるポイント PART3 

「楽しいゲームを取り入れる」以上に、「英語が使えるようになりたい」という子どもの願いを叶える内容を考えることが大切だと思います。

 そのための具体的な方法として私は2つの視点を考えています。

  ○目標を子どもとシェアすること
  ○具体的な使用場面を設定すること

 前回は「目標を子どもとシェアすること」について書きました。

 今回は「具体的な使用場面を設定すること」について書こうと思います。

  

 具体的な使用場面を設定すること

 ゲームだけでは「英語を使えるようになりたい」という子どもの願いをかなえることにはなかなかなりません。

 Hi, friends!では、子どもたちがゴールをイメージしやすいように、いつも単元の最後の活動を意識できるように授業が構成されています。

 それプラスアルファとして、私はその時間や単元で取り扱う英語表現を「どんな場面で使うことができるか」考える時間を取り入れることを提案します。

 私は、授業の最後にワークシートに書かせるようにしています。

 ワークシートは以下のURLの論文に掲載しています。

http://family.shogakukan.co.jp/teachers/education/info_contest/result/h26/pdf/01.pdf

 

 例えば、「What food do you like?」だと、「クラスに転入生が外国から来て、その人に質問をする時」などです。そういったアイデアを発表してもらい、みんなで使える場面をシェアしていきます。そのうえで、1つの場面を選び、即興で担任とボランティア児童とでスキットにします。

 即興で行うので、いろいろな英語表現が出てきます。でも、それが大事だと思います。

 外国語活動のねらいは「コミュニケーション能力の素地を養う」ことだからです。

 定型表現でない時こそ、コミュニケーション能力が高まるチャンスではないでしょうか。

 

 使える場面を考え、それをスキットにして参加(観察)することで、具体的に自分が英語を使うイメージを持つことができると思います。その積み重ねが、「英語を使える」という気持ちを育てていくと思います。

 子どもの願いをかなえる外国語活動にする大切なポイントだと思います。

 

 BRASILの風(8)

  ブラジルの現地校と交流をして感じたことの一つが「とても気持ちのよいあいさつをする」ということでした。

 だから、日本人学校でポルトガル語を教えていた先生に、「ブラジルの学校ではどんな風にあいさつの指導をしているのですか。」と聞いてみました。

 その答えは日本で教師をしている私にはとても新鮮でした。

 さあ、ブラジルの学校のあいさつ指導とは? 

江尻 寛正(えじり ひろまさ)

倉敷市立連島南小学校 教諭
アクティブラーニングを意識した“子どもが学修する”小学校英語教育実践を紹介したいと思います。平成26年度「わたしの教育記録」(日本児童教育振興財団)特選受賞、「小学校外国語活動研修ガイドブック」(文部科学省)や「英語教育」(大修館書店)等で執筆協力。

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  • 常名 剛司

    静岡大学教育学部附属浜松小学校 教諭

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