2026.09.02
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探究と対話を軸にした校内研究 ~2年目の様子~

今回は、昨年度実施した明石市立鳥羽小学校の校内研究の概要を紹介します。

明石市立鳥羽小学校 教諭 友弘 敬之

探究を探究する

令和7年度で2年目を迎える本校の校内研究。令和6年度は、前の年からの研究成果を引き継いで、新しい研究の在り方を提案する1年間でした。
特に、「目指す子ども像」について何度も対話をし、ビジョンを共有することができたと感じています。

本校の目指す子どもの姿は「コミュニケーション」「レジリエンス」「自己決定」の3つをキーワードとしています。これら3つをただトップダウンで管理職から言い渡されるわけではなく、「これからの子どもたちに必要な力」について対話する中で教職員が見出し、位置づけてきたプロセスに価値があると考えています。

そのような1年目を終えて、令和7年度は対話を軸とした校内研究の2年目となりました。
大きな枠組みとして、総合的な学習の時間・生活科を中心に位置付けています。両方に共通して「子どもの探究」が挙げられます。

しかし、「探究」という言葉は厄介なもので、多くの教員にとってなじみのある言葉とは言えません。ようやく「総合」や「総合的な学習」という言葉がなじんできた中、新たに「探究」を考えるわけです。そこには戸惑いが生じると考えました。

そこで、探究を本気で考える1年にしたいと思い、令和7年度の校内研究の副題を「探究を探究する」として提示しました。
言葉を少し詳しくすると「子どもと大人の探究について子どもも大人も探究する」という意味合いがあります。
つまり、子どもの探究を考えるために大人も探究を一緒に考え悩もうというわけです。

大人の探究の実際

令和7年度は、「探究」をテーマに教職員を6つのグループに分けて、主にそのグループで対話を重ねてきました。
グループによって対話の持ち方や進め方に違いがあります。

あるグループでは、総合的な学習の時間や生活科での子どもの学びを話題として、そこから探究している子どもの姿を共有することで対話を進めている様子が見られました。

また、あるグループではそもそも探究とは何なのか?
誰の探究をだれが探究するのかという、本質的な問いについて対話している様子が見られました。

また、どのチームにおいても「休みの日は何をして過ごしているの?」「私に最近趣味ができて」と、何気ない日常を話題として交流する様子がよく見られました。
こういった交流を通して少しずつ心理的安全性が形成されてきたように感じています。

成果と課題

 

令和7年度の生活・総合カリキュラム1~3年生

令和7年度の成果と課題をそれぞれ示したいと思います。

成果

〇2年目の対話を経て少しずつ対話型校内研究の目指すビジョンが共有されてきた。
つまり、生活・総合のカリキュラムを充実させていくことと同時に、対話によって教職員の心理的安全性を形成し、誰もが安心して学べる職場づくりを行おうとしているということが理解されてきたように感じる。

〇総合的な学習の時間のカリキュラムが充実した。

〇教職員の対話量が増えたことで教職員同士のつながりがたくさん生まれた。

課題

△対話の内容をあらかじめ示さなかったことで不安を募らせてしまう場面があった。

3年目の研究と今後

  

令和7年度の生活・総合カリキュラム4~6年生 

今年度(令和8年度)は2年間の成果と課題を踏まえ、チームの構成の仕方や対話の話題の作り方にこだわって研究を実施しています。
今年度で3年目の研究がいったん終わりを迎えます。
次年度からの新しい研究に向けて、3年間の子どもの学びと大人の学びを整理してまたお示しできればと考えています。

友弘 敬之(ともひろ たかゆき)

明石市立鳥羽小学校 教諭


「単元学習」をテーマに学び続けてきました。その中で、「学習デザイン」「実の場」「問い」と、興味を広げてきました。今は「そもそも学びってなんだろう?」という問いと向き合っています。それは、子どもの学びだけではなく、教師としての、また大人としての学びも含みます。この学びの場を通して、私の問いを解決していきたいです。

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