「○○すべき」が子どもを見る目を曇らせる
「○○すべき」って怖い言葉ですよね。
「こうでなければならない」「こうするべきだ」という思い込み。このことは、教師自身の「子どもを観る目」を曇らせています。
「こうするべきだ」が強いと、目の前の子どもたちを悪く捉えがちになってしまいます。
今日は、「○○すべき」を無くすために、私が特に大切にしている2つの視点についてお話しします。
埼玉県公立小学校 石井 雄大
「○○すべき」が子どもを見る目を曇らせるとき
私は、「○○すべき」に縛られていた時期がありました(子どもたちの声を聴き、呼吸を合わせる―教師と子どもの信頼関係を築くために(1))。
自分がもつ「理想形」に引き上げようとして、子どもたちを見る目が、とても曇っていたように思います。
無意識にある「○○すべき」を無くせば、もっと心に余裕が持てるはずです。
「ありのまま」を見ることが、子ども理解の出発点
今の子どもたちを否定しないことです。つい、やることが多くなりすぎたり、対応に気を取られたりしていると、「また○○さんは…」「ああ、またこれができていない…」と否定的な見方になってしまいます。
子どもたちとの教室のストーリーは、毎日違います。何が起こるかわかりません。実は、そんな不確実性に面白さがあるのではないでしょうか。
「特に何もない一日」を目指すのであれば、教師は楽な仕事です。でも、成長するということは、常に変化するということです。だからこそ、「ありのまま」を見て、変化を楽しむ気持ちを持ちましょう。
特に、経験が重なってくると、「型」や「こうするべき」を重視しがちになります。
子どもたちを教師の枠組みだけで捉え、失敗しないように授業や学級経営を進めがちになってしまいます。
失敗しないようにすることも大切です。しかし、それだけではなく、常に遊び心を持ち、不確実性を生かしていく姿勢を持ちましょう。
言語情報だけでは分からない子どもの姿
授業でも、学級経営でも、子どもたちの反応をよくみることです。
私は、反応には言語情報と、非言語情報があると思っています。
言語情報であれば、つぶやき、会話といった視点です。何気ないコミュニケーションも含め、一番伝わりやすく、分かりやすいです。
一方、非言語情報はどうでしょうか。筆跡、態度、行動、まなざし、表情、成果物といったところでしょうか。こう考えると、実は非言語には、言語情報よりも、非常に多くの視点があることがわかります。
私たちは、子どもたちを理解するときに、言語情報のみを頼りにしていないでしょうか。何気なくコミュニケーションをしているつもりになっていませんか。「会話=子ども理解」では、表層の部分しか読み取れません。
実は、非言語の情報が、子どもたちの深層を表していることが多いはずです。
私は、子どもたちのことを語るとき、無意識にいろいろな非言語情報から読み取っているんだな、と実感することがよくあります。普段から意識しているからこそだと思いますが、言語情報を含め、非言語情報から子どもたちの深層を読み取る姿勢を大切にしたいものです。
何を考えているのか、非言語から読み取る。声なき声を大切にする。
そして一緒に考える。このような伴走する姿勢を大切にしたいものです。

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