教員採用試験合格に向けて 第4回 筆記試験にむけて
教員採用試験合格に向けて。今回は第4回目です。筆記試験についてお話を進めていきます。第3回までと被る内容もあるかとは思いますが、それだけ大切なことなので、何度でも伝えていきたいと思います。私のこの記事が少しでも教員採用試験受験生の皆様のお役に立てば幸いです。
大阪府公立小学校教諭 松森 靖行
みなさん、こんにちは。
教員採用試験合格に向けて。今回は第4回目です。筆記試験についてお話を進めていきます。第3回までと被る内容もあるかとは思いますが、それだけ大切なことなので、何度でも伝えていきたいと思います。私のこの記事が少しでも教員採用試験受験生の皆様のお役に立てば幸いです。
気がつけば、もうすぐ3月です。各都道府県では採用試験の概要が発表されたり、説明会の案内が知らされたりしています。まず、それをしっかりとチェックしましょう。試験内容が変わっている可能性があります。特に、昨年度と変更がある場合は、各自治体ともホームページを通じて早めに知らせてくれるので注意をしてください。説明会にも必ず申し込んで参加しましょう。「参加しなくてもいいよね。」という受験生を見ることがありますが、参加して気がつく事があったり、学びになったりすることがたくさんあるはずです。それに、「参加する」という積極的な姿勢を教育委員会は評価もしていると思います。
一昨年度から採用試験の一次試験が、7月の第一土曜日あたりになりました。一般企業の就職活動(試験)の解禁が早まった影響です。つまり、試験勉強期間が短くなったのです。おまけに、臨時採用をしている方など1学期末の忙しい時期です。そのことを見通して、計画的に筆記試験の学習を進めていきます。
筆記試験よりも面接試験重視・・という都道府県もあります。大阪府の一次試験は、教職教養と思考判断試験の筆記試験のみです。二次試験は、個人面接のみです。つまり、面接重視ということではないのです。筆記と面接を同時に行う場合も、確かに面接重視の傾向はあるように思いますが、筆記に「合格最低点」を設けています。そこに達していないと、どんなにすばらしい面接でも、評価をしてもらえません。
筆記試験の内容なんて、実際に現場では役になっていないのではないかと思われる方も多いでしょう。私も昔はそう思っていたのですが、教職というのは、年数を重ねれば重ねる程、様々な知識が必要となるのだなあと今、実感しています。教授法に悩んだ時、採用試験で勉強した西洋教育史や日本教育史の内容を思い出し、ヒントを得たこともありました。教育法規を知っておく事は、教職に就くうえで最低の知識だと思います。不祥事防止にもつながります。思考判断を鍛えることは、子どもたちと授業をする上で、大変有意義です。授業で10教えることがあるとすれば、教師は10以上のことを知っておかなくてはなりません。例えば、小学校の歴史学習では教師は、中学校や高校で教える内容もある程度、頭に入っていなくては、効果的に教えることはできません。そのような「教師としての基礎学力」が備わっているかどうか・・を判断しているのが、筆記試験なのです。それ故、気は抜けないのです。
長くなってしまうので、私の筆記試験の学習方法を紹介しておきます。実際に効果があったと思います。箇条書きですが、参考にしてくだされば幸いです。
・ 今から、試験当日1ヶ月前までの学習予定を細かく立てる。1ヶ月前までには、一通り目を通しておく。
・ 参考書系の問題集を1冊。過去問や他府県の問題が掲載されている問題種を1冊。補足的な問題集を数冊。あまり多くに手を出さない。
・ 参考書で知識を入れ、問題集で確認をする。
・ youtubeで教員採用試験と入力すると、採用試験対策の講座の動画が出る。それを視聴しながら参考書に書き込む。
・ 教員採用試験系の雑誌に予想問題特集が4月ごろ出る。それを購入しておき、5月ぐらいから、それも始める。私は、ラスト1ヶ月はそれを繰り返し10回以上解いた。
・ 自治体によるが、「生徒指導提要」にも目を通す。
・ やはり、「新学習指導要領」!必ず目を通すこと。教職教養では、変遷や概要、新しいコンピテンシーが。全科か専門教科では、各教科の目標やコンピテンシー、移行内容・新設内容がでる。今までの学習指導要領の変遷も概要が言えるように。
やることは多いですが、体調に気をつけてくださいね
御武運を祈ります!!
それでは。

松森 靖行(まつもり やすゆき)
大阪府公立小学校教諭
休日には全国の教員セミナーに講師・受講者として参加、仲間と切磋琢磨しています。2014年度は大阪府の教員となり、若手教員研修を担当。若手の皆さんと一緒に学び直しをしています。
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