2022.06.03
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小学生に国語科の授業を

小学5年生の子どもたちと国語科の学びを問う授業を行いました。教科書ではことばを知識・技能として学ぶのですが、その意味を十分理解しないまま、学びが進んでいきます。そこで5月に、3学期に行われるであろう授業を意識した学びを経験してもらいました。

大阪大谷大学 教育学部 教授 今宮 信吾

校内研究として

子どもたちへと問いかける

5月中旬、尼崎市立立花小学校の5年生と授業を行いました。
1時間だけの投げ込みの授業です。
校内研究の一環として、めあてとふりかえりを意識した授業と、対話的に学ぶ授業形態を具体的に示してほしいという依頼を受けて行いました。

学ぶ意味を問う

ことばについて考える

初めて出逢う子どもたちと「どこの大学から来たんですか」「どんなことを大学では教えているんですか」「好きな食べ物はなんですか」など10分間ほど、リラックスタイムを持ってスタートしました。
「ごめんね。大学の授業だからちょっと難しいかも」という前置きをして、ちょっと背伸びをして、知的好奇心を高めてもらいました。
「ところでみんな国語は好き?」「国語ってなんで学ばなあかんの」「ことばって誰が作ったの」と言いながら、進めていきました。
学ぶ意味を問いかけながら進めていきました。

ことばを紡ぐ

ことばを考える

ことばははじめ、音から成立して、その後、文字として漢字やひらがな、カタカナなどが誕生したことは5年生でも知っていました。
そこでカタカナで書く文字を漢字で意味を添えて提示しました。
「電気鼠」「これって何かな」「ピカチュー」即座に答えた子どもたちでした。
その後、「カレンダー」「ランドセル」「テレビ」「パステル」というように身近なものを漢字で表現していました。
これからを担う子どもたちにことばの大切さと創り手としての役割を伝えたいと思った授業でした。
「先生、また明日も来て」と言ってくれた子どもたちの笑顔が印象的でした

今宮 信吾(いまみや しんご)

大阪大谷大学 教育学部 教授


国公私立の小学校で教員を経験し、現在未来の教師を育てるために教員養成に携わっています。国語教育を核として、学級づくり、道徳教育など校内研究にも携わらせていただいております。ことば学びのできる教師と学校づくりを目指しております。

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