2022.05.06
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パラスポーツ「ボッチャ」をやってみよう(2)

前回、ボッチャについて、大まかにご説明してきました。今回は実際にボッチャをプレー中の写真を交えながら、どのように得点を計算するのかについて触れていきたいと思います。私のつたない文章でボッチャの魅力をお伝えできるか心配ですが、この記事をきっかけに少しでも興味を持っていただけたら幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

信州大学教育学部附属特別支援学校 教諭 丸山 裕也

実際の試合から得点を計算してみよう!

実際の試合の様子 その1

早速ですが、これは実際に私が審判で立ち会った試合のワンシーンです。
ある試合のジャックボールの周りの写真を撮影したものです。
白いジャックボールの周りに青いボールが一つ、赤いボールが四つ。
さてみなさんはどちらの色が勝っていると思いますか?
パッと見ると赤のボールが、たくさんあるので「赤の勝ち」と思ってしまいますよね。
実はそうではありません。
ボッチャは白いジャックボールに近い色の球が得点になります。すると、どんなにたくさん周りに赤色の球があったとしても、一番近い球が「青」であるため、この試合の得点は青が一点(one blue)となります。

具体的にどのように点数を出していくのでしょうか。簡単にご説明したいと思います。

 一番近いボールの色を確認する(この場合は青)。
② 次に一番近い、もう一つの色のボールを確認する(この場合は赤)。
③ ②で確認したボール(この場合は赤)の内側にある、①の色のボール(この場合は青)の数を数える(この場合は1個)。
 ③で確認したボールの数が得点となる(この場合は青1点)。

どうでしょうか。シンプルですが意外と面白いですよね。
「ジャックボールに近い色のボールが得点」ということを分かっていると誰でも審判ができそうですね。クラスで行うときには子どもに審判をお願いすることもできるスポーツであるといえます。こういったスポーツは珍しいですよね。

赤と青のどっちが勝ちでしょう?

実際の試合の様子 その2

では次の写真はどうでしょうか。これも実際の試合の一場面の写真です。
この場合は赤い球の内側に青い球が三つあり、その三つの球に囲われるような形でジャックボールが存在しています。
とすると、この場合どっちの勝ちで、何点勝ったのでしょうか。

なんとなく青が優勢そうに見えますね。先ほどの①~④に当てはめて考えてみましょう。

 一番近いボールの色は「青」になります。
 一番近いボールの色は青なので、この場合「赤」となりますね。
 赤いボールとジャックボールの間には3つの青い球が存在しています。
 そのため、「青3点(three blue)」が得点となります。

どうでしょうか、皆様もわかりましたでしょうか。
さて、この二つの試合は実際にあった試合の中でも特にわかりやすい例を写真にしてお示ししました。
しかし、実際の試合ではもっと白熱し、白いジャックボールの周りにぎゅうぎゅうになるくらい赤と青のボールがせめぎ合っています。そんな時には私たち審判はメジャーやキャリパー(コンパス)、ときには0.04mmの隙間を測定するシックネスゲージと呼ばれるものを使って距離を測定しています。
簡単だけど奥が深い、それがボッチャの世界です。興味を持っていただけましたでしょうか?

次回は一度ボッチャについてお休みをして、心の健康についてお話をしていきたいと思います。次回もどうぞよろしくお願いいたします。

丸山 裕也(まるやま ゆうや)

信州大学教育学部附属特別支援学校 教諭
公認心理師、学校心理士、障害者スポーツ指導員(初級)、福祉用具専門相談員
「あした、またがっこうでね。」と、子どもも教師も伝え合うことができるような、楽しい学級づくりを目指しています。また、障害のある子どもたちの心の健康について、教育と心理の二面からアプローチしていく方法を考えています。
特別支援学校で出会ってきた子どもたちとの学びを、皆さんにお伝えしていきたいと思っています。


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