2019.04.05
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準備の大切さ!10連休を意識した学級開きを

本年度も執筆させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。5月から平成から新元号「令和」になります。昭和から平成に変わるとき、大混乱が起きました。天皇陛下はそのときのことを思い、退位されたのではとも思います。新元号発表とともに新年度があけます。元号が変わったところで例年とは違わないのですが、元号が変わることで10連休がうまれます。地域によってはすでに新学期が始まっているかもしれませんが、10連休を意識した学級開きについて、今回は書かせていただきます。

熊本市立龍田小学校 教諭 笹原 信二

スタートしてすぐ、長い休み、その後。。。このパターンは!?

スタートして2週間ほどで10連休。黄金の3日間はともかく、3・7・30の法則は?システムの確立どころか、担任やクラスメートの名前を忘れた、などという子どもが出てくるかもしれません。

幸せな家庭は海外旅行や国内旅行で見聞を広め、家族の絆を強くすることができるでしょう。社会のシステムから見て、10日間休める職業はかなり少ないと思います。給食が唯一のエネルギー源の家庭もあれば、どこにも行けない家庭もあるでしょう。

やることがなくてゲーム三昧。休みが終わった後には「学校に行きたくない。」という声が聞こえる、なんとかして夏休みを迎えるもそのツケが2学期にまわってきて、「荒れ」が多くなる。このサイクル、どこかにあったなと思うと、そうでした。熊本地震のときです。

熊本地震での学校休みと、本年度の10連休との違いは?

熊本地震では、新学期が始まってすぐに前震。熊本市内は前震ではまだ学校が開かれそうでしたので、来週からというところで本震。長い空白の後、学校再開。あわただしく過ぎた1学期。短い夏休みを通して2学期に突入。システムのずれが積み重なってきて、「荒れ」が多くなる、こういう経験をしてきました。

こんな経験は2度としたくありません。「荒れ」が多くなっていることも事実でしょうし、10連休があることで「荒れ」が増えることも予想されます。休みの状況や長さは違いますが、熊本地震のようなパターンになってしまうかも。そんな危惧をしてしまいます。

熊本地震での学校休みと今回の10連休と、最も大きな違いは何でしょうか?それは“予め決まっていることかどうか”です。

名言に学ぶ 準備の大切さ

黄金の三日間に向けて

例年の黄金の三日間に向けて

熊本地震は、まったく先が見えない状況の中での再開でした。今回は10日間という休みの期間が前もってわかっています。わかっているのなら、それに対する対策を講じることが可能です。

野村克也氏の名言にこのようなものがあります。

「『予』とは、予感、予想、予測、予防・・・の『予』である。『予』は、『あらかじめ』と読む。あらかじめ感じ、あらかじめ想像し、あらかじめ測り、あらかじめ防ぐ・・・ただ漠然と日々を過ごすのではなく、常に『予』を大切にし、念頭に置いておけば、おのずと正しいプロセスをたどることになる」

また、先日引退したイチロー選手にも次の名言があります。

「準備というのは、言い訳の材料となり得るものを排除していく、そのために考え得るすべてのことをこなしていく、ということですね」

「黄金の三日間に向けて」を載せておきます。本年度はこれに加えて、10連休があることを意識した準備が必要ということになります。

リサーチせよ!そして「先手必勝(必笑)」!!

黄金の三日間

例年の黄金の三日間で意識すること

本年度、特に意識しておくことは次の3つです。

1 リサーチせよ!

「どんな子どもか?」担任が決まったら、担任は調べるでしょう。そのリサーチを、例年以上にしっかり行うことです。固定した目で見なさい、ということではありません。様々な方法で、様々な角度から、その子どもに出会う前にチェックしておきましょう。

2 どうしたらいけないのかを頭に入れよ!

教師も人間ですから失敗することはあります。「うまくいくと思ったけど、結果的にいい方向に向かわなかった」これはありかと思います。しかし「うまくいかないと思ってやってみたら、やっぱりダメだった」これは教師として✕です。教師としてというより、人間として✕です。
前の担任がいろいろと工夫して、子どもへの対応をされてきているはずなので、その対応に学びましょう。特に「うまくいかなかった」対応があれば頭に入れておきましょう。機械で言えば「取扱説明書」をしっかり読み込め、ということになります。

3 先手必勝!(先手必笑!?)

後手後手にまわると、どんどん辛くなります。先手を打って、できれば笑顔で!

次回は10連休前後の子どもたちへの対応について書かせていただきます。

笹原 信二(ささはら しんじ)

熊本市立龍田小学校 教諭
37年の教師人生を終えたが、もう少し学びたく再任用の道を選択。過去の経験を生かしつつ、新しいことにもチャレンジしていきたい。

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