おひさしぶりです。4年間こちらにはご無沙汰しておりました。この間も、「つれづれ見てますよ!」というお声をいただきました。しかしながら更新が4年前で止まっていて…
過去の記事を読み返してみると、だいぶ情報が古くなっていたり、感情のおもむくまま書いていたり(若気のいたり!?)の記事が多々あることに気付きました。
過去は消せないですね(笑)そこで、またこちらで新しく情報発信できたらと思います。
では本題に・・・
連載後、「インクルーシブ教育」という概念が広がってきました。私も一応「インクルーシブ教育」を専門と謳っています。最近あった「インクルーシブ教育」ネタを1つお話ししたいと思います。
ある小学校のベテラン教師との会話で、
「インクルーシブ教育?特別支援学校とか特別支援学級とかを全部なくして、みんな通常の学級にいれてしまうやつでしょ?そんなことまだ言ってるの!?絶対無理だから!!」
15年くらい前でしょうか。私が小学校の特別支援学級担任だった頃、こんな話が確かにありました。「特別支援学級はなくなっちゃうんだって!」と、一時期センセーショナルな話題となりました。
これは「インクルージョン」といって、「インクルーシブ」と似てますが、インクルーシブ教育とは区別されています。現在はむしろ、「多様な教育の場」を確保していきましょう、という流れに変わっています。
多様な教育の場。
通常の学級、特別支援学校、特別支援学級、通級指導教室、特別支援教室。外国籍の子どものための日本語適応指導教室。不登校の子どものための適応指導教室。高校では、通信制高校もありますね。また、「進学重点校」というのも、もしかしたら多様な教育の場のひとつかもしれません。
それぞれの場には、それぞれ違った個性の子どもが集まっているはずです。それぞれの場で、それぞれの子どもに応じた教育をしていく。
昔から言われていたことかもしれません。
それをただのお題目ではなく、「真剣に」取り組む時代がやってきたのかなと思います。そんな気持ちで「インクルーシブ教育」を考えています。
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増田 謙太郎(ますだ けんたろう)
東京学芸大学教職大学院 准教授
インクルーシブ教育、特別支援教育のことや、学校の文化のこと、教師として大事にしたいことなどを、つれづれお話しできたらと思います。
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