2018.06.01
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魔の6月〜その様子と解決方法②〜

前回もお話したように、学級をもたれている先生方にとっては、「魔の6月」になってしまいました。本当に聞きたくない言葉ですが、しっかりと状況を把握、方法を考えれば大丈夫です。今回と次回は、「魔の6月」についての対策をお話しします。

大阪府公立小学校教諭 松森 靖行

みなさん、こんにちは。
暑さも少しずつ増してきました。地方によっては、運動会が終わったところではないでしょうか。前回もお話したように、学級をもたれている先生方にとっては、「魔の6月」になってしまいました。本当に聞きたくない言葉ですが、しっかりと状況を把握、方法を考えれば大丈夫です。今回と次回は、「魔の6月」についての対策をお話しします。

「魔の6月」では、どのような事が起こり、どのような事に気をつけておけばよいかは、前回をお読み下さい。今回と次回は、実際に良くない状況が起こってしまった時の心構えや、対処方法を考えてみたいと思います。

 今回は「心がまえ」です。

1、学級崩壊への「ほころび」はどのクラスにもある。
 どんなに経験年数が豊富な先生でも、学級崩壊しそうな時は必ずあります。岡山県時代、一緒に組ませていただいた先生方は、皆、50歳代の大ベテランの先生方でした。その先生方が必ず言う言葉は、「松森先生、私のクラスを見ていて、おかしいところがあったら必ず教えてくださいね。」というものでした。そのような言葉をおっしゃられる先生方ほど、しっかりとした学級経営をされており、すばらしい学級を作り上げられていました。大先輩方は、常に「学級の様子に敏感」だったのです。そして、「自分も学級崩壊と隣り合わせ」という意識をもたれていました。私も、経験年数だけ豊富になり、教師になって20年目となりました。いつまでたっても、自分自身が満足のいく学級はつくれません。「これでいいや」と思う事なく、常に「自分のクラスも学級崩壊への「ほころび」はある。」と思いながら、日々取り組みをしていくことが、学級崩壊を防ぐ心構えなのです。

2、嫌な状況をスルーしない。
 前号の「ほころび」の状況を読んでくださった先生がおっしゃられた事です。
「松森先生は、ここまで見ているのですね。嫌な状況を見て、スルーしたくなったことはないですか?」

 あります。というか、毎回です。自分では、「私のクラスではできている」と思っていたことが、できていないという状況に遭遇した時、正直、悲しいし、「見なかったことにしよう。」「たまたまできていなかっただけだ。」と、一瞬でも思ってしまう自分がいます。
 しかし、それではそのままズルズルと学級崩壊への道を突き進むことになります。嫌な状況でも、受け入れ、指導を繰り返さなくてはなりません。
 では、どのような気持ちでいれば、受け入れることができるのか。
 それは、「できていなくて当たり前。」「まだ子どもだからなあ。」と思っておくことです。そう、やはりまだまだ子どもなのです。すぐにできる訳がありません。できないことは、繰り返し繰り返し指導をしていくうちにできるようになるのです。

 「100回指導を繰り返すと、少しずつできるようになる。」と教えてくださった大先輩がいらっしゃいました。子どもたちと日々接していて、本当にそうだなと思います。いわゆる「何でもできる子」もいます。しかし、その「できる」内容を見ていると、「できていない」ところもあるのです。表面上はできているように見えても、違う側面から見ると、できていないことは山ほどあります。そう思うことで、自分自身の心に余裕ができ、ガミガミ怒鳴らなくてもよい指導を心掛けることができると思うのです。

 次回は、実際の指導についてお話します。
 それでは。

松森 靖行(まつもり やすゆき)

大阪府公立小学校教諭
休日には全国の教員セミナーに講師・受講者として参加、仲間と切磋琢磨しています。2014年度は大阪府の教員となり、若手教員研修を担当。若手の皆さんと一緒に学び直しをしています。

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