2018.05.21
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ストレスの軽減と、自己効力感を高めるために

新年度から早2か月近くが過ぎています。あっという間の日々を振り返り、忙しさやストレスの原因を考えてみませんか?そして学生たちに向けてだけでなく、自分自身を労い、自己効力感を高めませんか?

東京福祉大学 国際交流センター 特任講師 赤羽根 和恵

忙しさには散歩

新年度が始まり夢中で仕事をしていたので、風景も青空も星も見ていませんでした。息をつめて暮らしていたようで、心身ともに疲れていました。

本学のすぐ横を走る都電荒川線は、都内唯一の路面を走る電車です。発射時にベルを鳴らすその音から長年「チンチン電車」と親しまれ、思わず写真を撮りたくなる可愛い車両です。車両本体の色や広告もそれぞれ違い、楽しみだったことも忘れていました。

余裕のなさは、学生対応にも出るでしょうし、それでは学生もきついことでしょう。また、ヒューマンエラーを避けるためにも、五感に意識を向けて散歩をすると、副交感神経が優位になり、リラックスできます。景色を見ながら歩くことは、思考を整理するためにも役立ちます。

5月なのに熱中症?!

5月の連休明け、本来ならこの時期は新緑を楽しめるさわやかな季節だったはずが、連日の夏日、ニュースでは、熱中症に注意をするように促しています。ただでさえ近年は、「五月病」に加え「六月病」など、新しい環境にうまく馴染めないまま、急激な気温の上昇などで、自律神経の不調からメンタルヘルスの不調や、適応障害などが起こりやすくなっています。またこれからの梅雨の時期は気温差が大きく、6月には祝日がないため大人だけでなく子どもにも堪える時期となっています。

学級の荒れを防止する対策を書かれている先生方もお見受けします。大人も子どもも個々の体質や、環境に合った対策が求められています。

電子化・情報化によるストレスとその対策

仕事量が増える原因のひとつに、パソコンの使用が考えられます。便利な機能が多くもはや必要不可欠ですが、その反面、業務が増えていることも否めません。

また、インターネットの普及によって手軽に情報を得ることができるので、情報が過多になっています。その結果、あれもこれもしなくてはいけない、うまくやらなくてはいけないなど、キリがなくなります。スマートフォンの長時間使用による目の疲れや脳の疲労も問題であり、ブルーライトが原因の不眠は、大人だけでなく子どもの生活にも悪影響を及ぼしています。

これらの対策として、思い切ってデジタルデトックスの日を設けてみませんか?外部からの刺激を遮断して、ゆっくり休んでみてはいかがでしょうか?

自分の自己効力感を高める

私たちは、学生に対してそれぞれの良いところを誉めて自信を持つように、学生の自己効力感が高まるような教育を心掛けています。では、自分にも同じように接しているでしょうか?

私たち大人もさまざまなストレスと戦いながら、頑張っています。そこで当たり前に行っていることを、改めて評価をしてはいかがでしょうか?

いつも通り計画を立てて実行する。その結果を確認する。小さな成功の体験を積み重ねて、その上で次の目標を立てて達成していく。このようなPDCAサイクルを回すことは、通常利用されるように業務効率化を図るためはもちろん、自己効力感を高める効果があります。

 もう一つ、ポイントがあります。それは、自分の中の当たり前を外すことです。

4月からの2か月間、忙しかった。学生と真剣に向き合ってきた。授業準備もしっかりやってきた。これは、先生だから当たり前、給料をもらっているからできないと困る。そうではなく、頑張った成果なのです。

終わりに

新任の先生はさぞ大変なプレッシャーを抱えながらのスタートだったと思います。中堅の先生は、学校内では順調でもご家族やライフイベントで何かしらお忙しい思いをなさっているかもしれません。

何かとストレスの多い時期でもあるので、自分が感じているストレスの原因を知り、それを軽減する。そして、自己効力感を高めることを強化してみませんか?

赤羽根 和恵(あかばね かずえ)

東京福祉大学 国際交流センター 特任講師
経営学・経済学が専門ですが、留学生クラスの担任も兼務しています。これまでの企業経験、キャリアコンサルタント、産業カウンセラーとしての視点も生かせるよう心掛けています。

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