2018.04.26
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自分の学級を思い出して

新しい年度が始まり、一ヶ月が過ぎようとしています。前回までは、教員採用試験突破シリーズでした。今回からは、テーマを設けず、学級経営や授業で、すぐに実践できたり、自分で工夫したりできる内容を紹介しようと思っています。今回は、「自分の学級を思い出して」です。

大阪府公立小学校教諭 松森 靖行

みなさん、こんにちは。

新しい年度が始まり、一ヶ月が過ぎようとしています。前回までは、教員採用試験突破シリーズでした。今回からは、テーマを設けず、学級経営や授業で、すぐに実践できたり、自分で工夫したりできる内容を紹介しようと思っています。今回は、「自分の学級を思い出して」です。

 新年度に入り、たくさんの教育書を読んだ先生は多いと思います。私もそうです。私の場合は、数冊新しいものを購入し、今まで読んできたものも数冊引っぱり出して再読をしました。そして、「本年度のクラスには、どのような実践をすれば、子どもたちが成長をするかな。」と考えながら、ノートに、一年間の手だて、学期ごとの手だて、ゴールデンウィークまでの手だて・・・と、子どもたちのために自分がすべきことをまとめていきました。

 本を読んでいると、どれもすごい実践で「どれをしてみようか」と目移りします。当然です。すごい実践だから本になっているのです。中には、びっしりと書かれたノートの写真や、子どもたちが、教師が入ることなく討論をしている様子も取り上げられています。「すごい!自分のクラスも、こうなりたい!」と、実際にクラスでやってみるのですが・・・・。なかなかうまくいった試しがないのではないでしょうか?また、うまくいったとしても最初だけだったりしていないでしょうか?

 以前、ある先生に「松森先生の本に載っている実践をしたのだけれど、うまくいかなかった!」と怒られたことがありました(笑)。前述しましたが、教育書や雑誌は、いわゆる「おいしいところ」だけを載せています。中には、すぐに実践できて、効果がでるものもあります。でも、それは全体の数パーセントにすぎません。私の本に載せてある実践も同じで、「おいしいところ」です。その「おいしいところ」に至るまでに、たくさん失敗もしたし、苦労もしました。

 教育書、教育実践書を読み、実践をする時は、そこを理解しておかないと大変なことになります。読みながら、自分の学級の様子を思い出すのです。クラスの○○さんを思い出すのです。少しでも、「今のクラスにはまだ早いかな。」「○○さんは、より負担に感じるのでは。」と思うのであれば、様子を見るべきです。

 先日、ある本を読んでいると、子どもたちのすばらしいノートの実践を発見しました。1ページにびっしりと、細かくまとめられています。イラストもきれいです。思わず「こんなノートをつくらせたい!」と思いました。十年前の私なら、思わず、すぐに実践していたでしょう。しかし、今は「逆に子どもたちの負担になるな。」と感じ、「基礎的なことがしっかりと全員ができるまでは、基本的な指導を繰り返そう」と思うことができました。その実践をしていたのなら、確実に子どもたちを苦しめていたことでしょう。

 

 休みになる度に、私も本屋へ行きます。セミナーにも行きます。登壇をすることもあります。でも、必ず心に留めておくことは、「自分のクラスに当てはめたなら」ということです。言葉にすることは難しいかもしれませんが、自分のクラスのことは、自分が一番知っています。自分のクラスの子どもたちと、無理なく学級づくり、授業づくりを進めていけたらと思います。

それでは。

松森 靖行(まつもり やすゆき)

大阪府公立小学校教諭
休日には全国の教員セミナーに講師・受講者として参加、仲間と切磋琢磨しています。2014年度は大阪府の教員となり、若手教員研修を担当。若手の皆さんと一緒に学び直しをしています。

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