2017.12.08
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年賀状・寒中見舞いのススメ

担任している子どもたちへ、年賀状や寒中見舞いは出しているでしょうか?もちろん、国として義務付けられているわけではないので、全員の先生方が出しているとは限りません。なので、今回の記事を読んで、「絶対に出さなきゃ」と思う必要もないし、「松森先生!やり過ぎだよ!」と思われる方もいらっしゃるかと思います。なので、「そういう方法もあるなあ。」と思いながら読んで下さいね。

大阪府公立小学校教諭 松森 靖行

みなさん、こんにちは。

 もう師走ですね。冬休みに向かって後一息!というところですね。新しい年へ向けて、そして残りの3学期に向けて、ステップアップできる2学期の残りでありたいものです。

 今回は、「年賀状・寒中見舞いのススメ」についてお話します。

 担任している子どもたちへ、年賀状や寒中見舞いは出しているでしょうか?もちろん、国として義務付けられているわけではないので、全員の先生方が出しているとは限りません。なので、今回の記事を読んで、「絶対に出さなきゃ」と思う必要もないし、「松森先生!やり過ぎだよ!」と思われる方もいらっしゃるかと思います。なので、「そういう方法もあるなあ。」と思いながら読んで下さいね。

 私は、年に2回以上、子どもたちに葉書を出します。1回目は、夏休みの暑中見舞い(残暑見舞いになることもあります)。2回目は、冬休みの年賀状か寒中見舞いです。2回「以上」としたのは、それら以外にも葉書を出す時があるからです。今年は、ゴールデンウィーク前後に、一人一人ががんばっている様子を書いて葉書を送りました。その後は、保護者の方一人一人と連絡帳や付箋でやりとりを全員とすることにしています。

 葉書を出すと、休み明けの子どもたちの様子、表情が明らかに良くなります。お返事をくれる子もいます。「先生、葉書ありがとう。」とお話してくれる子もいます。葉書には、教師が直接、その子の「よかったところ」や「次への目標となること」を書いておきます。やはり、担任の先生からの葉書はうれしいようです。

 今回は、「年賀状・寒中見舞いのススメ」と題して、その「アイデア」と「注意点」をお伝えします。

1、 できるだけ直筆で!

今は、パソコンがあるので、宛名や文章もパソコンで・・・が当たり前になっています。
しかし、やはり直筆の良さがあります。宛名等はパソコンで構わないと思いますが、その子だけのメッセージは、ぜひ直筆がよいですね。しっかりとしたペン(私は宛名は筆ペン、文章は水性ボールペン)で丁寧に書くように心がけています。

2、「成果」と「課題」を!

葉書に短く、その子が今までがんばったことや良かったこと、そして、がんばってほしいことを書きます。がんばったことや良かったことはよいのですが、がんばってほしいことの書き方に注意しましょう。叱責になってはいけません。「○○を目指して!」とか「○○になれるように期待しています!」という励ましが良いかと思います。

3、 ご家族の皆さんへよろしくお伝えください

必ずどこかに、「ご家族の皆さんへよろしくお伝えください」と添えておきます。出した葉書を家族で共有してもらうことがねらいです。ただし、これも配慮が必要です。何らかの事情で両親と過ごせていない子もいます。そのような場合には書かない方が無難です。

4、 特別企画をしのばせておく!

例えば、葉書の隅に何か一文字を書いておきます。一人に一文字です。それらの言葉を始業式につなげると、先生からのメッセージになります。それだけで、葉書の効果は倍増します。新学期の学級経営もスムーズにスタートできます。おススメです。

注意点

5、 喪中の子への配慮

私は必ず、喪中の意味を伝え、クラスで確認するようにしています。よく「子どもは関係ない」とおっしゃられる人がいますが、それは違うのではないかと思っています。葉書のマナーをしっかりと教えることも大切なことです。喪中の子には、寒中見舞いを早めに出します。

6、 返事を強要しない

葉書をいただいたら、返事を書く。当たり前のことかもしれませんが、これが難しい家庭もあることを理解しておくべきです。もちろん、返事を書く大切さの指導はしますが、別の時にします。返事をくれたことを、みんなの前で言うことも控えた方がよいでしょう。出したくても出す事ができなかった子もいます。個人的にお礼は伝えれば良いと思います。

7、 教師の住所について

これは、学校によってまちまちだと思います。個人情報の観点から、私は学校の住所で送る時もあります。もちろん返事も学校に届きます。

 葉書一枚で変わる学級経営、人間関係もあります。もしよろしければ、参考になさってくださいね。

 それでは。

松森 靖行(まつもり やすゆき)

大阪府公立小学校教諭
休日には全国の教員セミナーに講師・受講者として参加、仲間と切磋琢磨しています。2014年度は大阪府の教員となり、若手教員研修を担当。若手の皆さんと一緒に学び直しをしています。

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