朝は、大声で「おはよう!!」と言って教室へ
まずは、元気なおはようからスタート。
そして、子どもの様子を観察。元気がない子には、こちらから歩み寄ってあいさつしに行きます。
宿題はいつみるの?
宿題に出すものは
1漢字
2計算
3本読み
4日記
です。
4月~5月は、週末のみテーマを決めた「テーマ日記」を出していました。それは、日記の返事をたっぷり書き、子どもとのつながりをつくるためです。
5月の半ばからは、「毎日日記」を課題にします。日々の生活を日記にして、そこにお返事を書くことで、日々、話すことのできない子ともとも会話ができるし、放課後の様子を把握したり、もし悩み事があれば日記に書くように促し、すぐに把握したりできるからです。
この日記のお返事をいつ書くのか。
まず連絡帳をチェック。6年生でもそうしています。1年生では、保護者からの連絡把握のためですが、6年生では、きちんと連絡帳を書いているかという視点も含まれます。
その後、最優先にするのが、日記のお返事です。主に、2時間目と3時間目の間の20分休みに見ることが多いですが、子どもが話してきたり、遊びに誘ってきたりしたら、そちらを優先します。
漢字の丸つけは、毎日日記のない4月~5月は、一文字一文字丁寧に花丸や三十丸など区別して丸を付けます。まちがいもチェックし、付箋を貼ります。コメントを書くこともあります。「うわあ、すごい」という子どももいました。一文字一文字に丸を付けてもらえることで、満足感を与え教師のものの見方を感じとらせることときっちりノートを書くという習慣を作ります。
でも、これを毎日日記にお返事しながら続けることは、なかなかできません。4~5月で、家庭学習の方法を習慣化させ、毎日日記を始めてからは、大きく花丸をつけます。間違いはチェックし、付箋を貼ります。
宿題も、年間を見通して、方法や内容をかえるのです。
そして、大事にしているのは、子どもひとりひとりとの交流です。日記は、毎日見ていれば、速読可能ですよ。
専科の授業などのある日に、しっかりお返事を書くようにして、普段は、内容によっては、一言のお返事もあります。
昼休みは、実行委員会組織で、6年生を育てる
6年生では、実行委員会制度を行っています。一人一役、何かの行事の実行委員になり、学年や全校行事を支えます。春の遠足実行委員、1年生を迎える会実行委員、修学旅行実行委員、応援団、組体操実行委員、などです。
30分ある昼休みは、ほぼ、その実行委員会運営時間になります。
実行委員会のない時は、宿題をみたり、学級全員で遊んだりします。
さようならのハイタッチ
さようならのあいさつの後は、すぐに扉の外にいき、さようならといいつつ、ハイタッチをします。「明日も元気に学校にきてね~」1年生でも6年生でもします。3年生を受け持ったときは、「先生だけではなく、みんな同志もおはようタッチしようね」と促すと、交通指導員さんにもおはようタッチをしていたらしく、交通指導員さんから「先生のクラスの子、おはようってタッチしてくれるよ。うれしいわ。」とご報告を頂いたこともありました。
手と手が触れあうことで、心も開いていける。行動から入ることも大事だと思います。
次の日のウェルカムボード作成
子ども達が帰ってから、次の日のウェルカムボード風黒板を作成。
大事だと思うメッセージや次の日の急ぎの連絡など、書きます。
6年生は、子どもの中からメッセージを書いてくれる子もいて、私の出番を控える日も多いです。
4時半には職員室で、プレミアム雑談タイム
若い頃に先輩の先生に教えてもらいました、放課後の雑談の大切さ、お茶のみ場の井戸端会議の大切さ。すべて児童理解につながるんです。
学年会議というと議題があって、段取りを確認したり指導案を検討したりという面が強くなります。その日あったうれしかったことや困ったことを話す雑談にこそ、児童理解がより濃くできると思います。「プレミアム雑談タイム」は、学年会議とほぼ同等です。
そして、自分から色んなことを話題に挙げられる「雑談力」。これを若い先生方には磨いていただきたい。教えてもらうことを待つのではなく、「今日はこうしたんですけど、不安で。大丈夫ですか?」「○○君になんて言って指導したらいいの?そうじの時間にね・・・」など、若い先生方が発信することで、ベテランだって自分の考えや指導を見つめ直す事ができるし、何より、学年の先生みんなで指導の視点をもつことができます。それは、子どもにとっても、とてもよいことです。
今回は、特別ではない日々のルーティンについて書きました。
ルーティンにも、隠された意図があります。教師の意図はいつも大事です。

松井 恵子(まつい けいこ)
兵庫県公立小学校勤務
兵庫県授業改善促進のためのDVD授業において算数科の授業を担当。平成27年度兵庫県優秀教職員表彰受賞。算数実践全国発表、視聴覚教材コンクール特選受賞等、情熱で実践を積み上げる、ママさん研究主任です。
同じテーマの執筆者
ご意見・ご要望、お待ちしています!
この記事に対する皆様のご意見、ご要望をお寄せください。今後の記事制作の参考にさせていただきます。(なお個別・個人的なご質問・ご相談等に関してはお受けいたしかねます。)
この記事に関連するおススメ記事

「教育エッセイ」の最新記事
