若い教師のための悩み方教室2
仕事をしていく上で、悩みをもつことが出てくるのは当然のことです。
ただし、それは、正しい悩み方でしょうか。
自分の成長に繋がる悩み方でしょうか。
前回は、正しく悩んで、自分の糧に変えるようにしようということを書きました。
今回は、悩みのスタートについて考えてもらいたい。
兵庫県公立小学校勤務 松井 恵子
あなたは、本物の悩みをもてますか?
仕事をしていく上で、悩みが出てくるのは当然のことです。
ただし、それは、正しい悩み方でしょうか。
自分の成長に繋がる悩み方でしょうか。
前回は、保護者からのクレーム、同僚や子どもとの人間関係、授業や校務分掌の不出来などを挙げましたが、これらは、全て外的要因です。他から何か言われてからのスタート。
ここで言いたい。
誰かに批判をされた、ということでしか悩めていない人はいませんか?
内的要因で悩める人になってほしい!
人から批判をされて悩むのは当たり前です。それを外的要因の悩みとするなら、自分から課題を見つけて内在的な悩みを持てることは、その上の段階だと思います。
「研究授業ではないけれど、今日の授業は、ひどかった。子どもの表情がなかった。」
「大きなけんかやもめ事はないけれど、あの子の表情がおかしい。手をうたなければ。」
など、日々の反省材料はたくさんある。
それれを自分から見つけるということは、より高い目標を自分から見いだしているということです。よりより自分に向かうためには、内的に悩むことができるようになることが必要です。
悩みを濾過(ろか)する
悩みをしっかりとフィルターにかけて、濾過して、いらいらを子どもに預けるのではなく、自分の出来ることに変えるようにしましょう。
悩みは、あなたの糧に必ず変えられます。あなたさえ、自分と向き合い、しっかり立つことができれば、根となり太い幹となっていきます。
外的な要因ではなく、自ら内的に課題を見つけ、正しく悩みに立ち向かえる人になってください。
かといって、完璧を求めすぎない
「こんなこともしたい、あんなこともしなくちゃ。自分ってなんて段取りが悪いんだろう。」
こんな風に感じること、ある人もいるのではないしょうか。
実は、教師の仕事に終わりはないのです。
だって、すればするほど、自分の課題ややりたいことが見つかるのですから。
それらを焦りすぎて、「自分はできていない、だめだ。」などど、追い込む人がたまにいます。それは、間違いです。できない部分を探せているあなたは、本当に立派な教師です。先ほどもいいましたが、教師の仕事に終わりはないのです。
終わりのない仕事を、完璧にコンプリートすることはできません。
むしろ、次々と課題を感じることができる人は、それだけ、子どもと教育と向き合っているんです。
正しく、焦りましょう!
出来ることと「ま、いっか!」ということを取捨選択しましょうね。
元気な担任の笑顔を教室で子どもは待っていますから!
松井 恵子(まつい けいこ)
兵庫県公立小学校勤務
兵庫県授業改善促進のためのDVD授業において算数科の授業を担当。平成27年度兵庫県優秀教職員表彰受賞。算数実践全国発表、視聴覚教材コンクール特選受賞等、情熱で実践を積み上げる、ママさん研究主任です。
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