2017.08.28
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教師のプライド

前回は「対話」の意味や「対話を取り入れた授業」について話をしました。「対話」を進めるにあたっての「教材研究」についても話をしました。今回は、その「教材研究」を支えるものとして、「教師のプライド」について話をします。

大阪府公立小学校教諭 松森 靖行

 みなさん、こんにちは。

 私が勤めている寝屋川市は8月22日から2学期がスタートしています。子どもたちも元気に登校し、すでに授業もがんばっています。私のクラスも全員元気に登校しました。初日から、いろいろな「ゲーム」で盛り上がりました。「やはり、子どもたちと過ごすのは楽しいな。」と思える瞬間ばかりで、うれしくなりました。

 さて、前回は「対話」の意味や「対話を取り入れた授業」について話をしました。「対話」を進めるにあたっての「教材研究」についても話をしました。今回は、その「教材研究」を支えるものとして、「教師のプライド」について話をします。少々抽象的になるとは思いますが、お許しください。

 前回、「どんなものでも教材化する」という話をしました。実はこれ。「言うが易し」だと思うのです。先日、ある研究会でお話をさせていただきました。その帰りに、話を聞きに来て下さっていた先生方と帰りにカフェで話をしたことなのですが、「居酒屋で教材研究ができるか。」ということが話題になりました。つまり「飲み会をしている時でも、常に教材として扱えるものがないか、観察することができているのか。」ということです。

 「飲み会の時まで・・・。」「飲む時ぐらいリラックスしたい・・。」と思われるかもしれませんが、子どもたちに有効な教材はいろいろなところに存在しています。我々教員は、お金をいただいて子どもたちのために働いている「プロ」です。「プロ」は「常に新しいものを探求し、結果にまで責任をもつ者」だと私は思っています。「自分は教師だというプロ意識」つまり、「教師としてのプライド」をもって毎日を過ごしていかなければなりません。

 どんな時でも、何をしていても「教師としてのプライド」を持ち続けることが大切です。この「プライド」は、教材研究をする時だけではありません。厳しい言い方になるかもしれませんが、「寝ている時も我々は教師」なのです。寝ている時も、起きた時も、通勤している時も、ご飯を食べている時も、居酒屋で飲んでいる時も、買い物をしている時も・・・・、自分は教師である、子どもたちの成長を支えている、子どもたちを変えることを第一に考えている、という気持ちをきちんと持ち続けることが大切なのではないかと思います。

 少し教材研究から話が遠のいたかもしれません。大袈裟になっているかもしれませんが、「教師は常に教師としてのプライドを忘れてはいけない」、そしてそれが「日々の教師の成長」につながり「教材研究」につながるものであると確信をしています。

 松森先生、大変そう・・・と思われるかもしれませんが、本人は毎日楽しいです。適度にリラックスもしています。

 今一度、「自分の教師としてのプライドは何か」「なぜ教師になったのか」を考え、「教師のプライド」をもった生き方をしていきましょう。

 それでは。

松森 靖行(まつもり やすゆき)

大阪府公立小学校教諭
休日には全国の教員セミナーに講師・受講者として参加、仲間と切磋琢磨しています。2014年度は大阪府の教員となり、若手教員研修を担当。若手の皆さんと一緒に学び直しをしています。

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