2017.08.04
  • twitter
  • facebook
  • はてなブックマーク
  • 印刷

若い教師のための悩み方教室

仕事をしていく上で、悩みをもつことが出てくるのは当然のことです。

ただし、それは、正しい悩み方でしょうか。

自分の成長に繋がる悩み方でしょうか。

今回は、若い教師の皆さんに、思いっきり自分を振り返ってもらいたい。

そして、自分の糧にかえるための、正しい悩み方を提案したいと思います。

兵庫県公立小学校勤務 松井 恵子

あなたは、本物の悩みをもてますか?

仕事をしていく上で、悩みが出てくるのは当然のことです。

ただし、それは、正しい悩み方でしょうか。

自分の成長に繋がる悩み方でしょうか。

正しい悩み方?どういうこと?とお思いの方もいらっしゃると思いますが、まずは、教師という仕事上の大きな悩みを考えてみると、

①保護者からのクレーム

②同僚や子どもとの人間関係

③授業や校務分掌の不出来

などが挙げられることでしょう。

ここで言いたい。

誰かに批判をされた、という表層部分だけで、悩んでいませんか?

あなたの悩み方を分析してみて!

例えば、①保護者からのクレームについて考えてみましょう。

クレームと書きましたが、クレームといっても千差万別です。ものすごく道理に反したクレームもあれば、意見として届けてくれたありがたいものもあります。

ここでチェック!

あなたは、クレームが入った時に、何を悩みますか?

まずは批判されたことを悩むでしょう。

もっと言えば、批判をされた自分をまわりがどう見ているか、とか、他の保護者にもどう思われているのだろう、とか。

この外的な要因からスタートした悩みを、そこに留めてしまっていては、その後の成長にはつなげられません。

たとえそのクレームが99%道理に反したものであったとしても、1%はこれからの自分を変える糧にできると思うのです。

先ほどから述べている保護者からのクレームも、批判をされたということで落ち込むのはもっともです。でも、批判をされた自分をごまかして、受け止めきっていなければ、いつまでたっても未熟な精神のまま。

99%不合理でも、「自分のここが足らなかったかも。」と1%でも自分が変えられることを見つける、それが大事だと思います。

悩みを濾過(ろか)する

②同僚や子どもとの人間関係、③授業や校務分掌の不出来についても然り。

悩みをしっかりとフィルターにかけて、濾過してみてください。

「同僚に私の仕事ぶりはどう映っているんだろう。」

「あの子は私のことを嫌っている。学級経営がうまくいかない。どうしよう。」

よく考えてください。誰かに何かを思われていることを悩んで、何か変わりますか?何か説明をして、相手の考えを変えることができますか?

そもそも、万人に好かれる人なんて存在しません。

好かれるかどうか、とか、どう思われているかを悩むのはちがいます。

そこがスタートだとしても、しっかり濾過して、「どう思われているか」をこしとってください。

そこに残るのは、「自分はどうするか」です。

これが正しい悩み方です。

同僚にどう思われているかを気にすることができる人が、でも自分はこうしたいんだという思いと行動が出来たとき、周りを受け止めながらしなやかに仕事を遂行できるたくましい仕事人(しごとにん)になれます。

あの子は私を嫌っているとキャッチできる教師が、その気持ちを受け止めながらも距離をとりつつ、でも、100パーセントの愛情を自分ができる授業や学級活動として子どもに示すことができるようになったなら、教育観の広がった豊かな教師になれる。

悩みは、あなたの糧に必ず変えられます。あなたさえ、自分と向き合い、しっかり立つことができれば、根となり太い幹となっていきます。

若い先生方、へこんだり悩んだりするだけで、あなたは素敵な教師です。

さあ、次のステージへ。

内在する悩みの根本をしっかり自分のものにしてください。

かといって、自分を責めすぎない

悩みを正しくフィルターでこしとった後、間違ってほしくないことがあります。

それは、過ぎ去ったことに後悔ばかりしないこと、です。

「あのとき、こうしていたら。」とだれしも思います。真摯に悩めば悩むほど後悔し自分を責めることもあるでしょう。

ちがいますよ。後悔は、次の自分の行動に活かすために使って。

過去は変えられない。自分と未来は変えられる。

思いっきり落ち込んだら、明日出来ることを考えましょう、ね!

たまには、思いっきり呑んで食べて、ぼやいてもいい。スポーツしたり、旅行にいったり、リフレッシュしたら、自分のできる100%を行動しましょう!!

その生き様を子どもは見ています。保護者も同僚も感じます。

今、その成果が見えなくても、10年後、20年後子ども達がたくましい生き方に変えてすすんでいてくれたら、それこそが教師の本望です。

正しく悩んで、行動していきましょう!

松井 恵子(まつい けいこ)

兵庫県公立小学校勤務


兵庫県授業改善促進のためのDVD授業において算数科の授業を担当。平成27年度兵庫県優秀教職員表彰受賞。算数実践全国発表、視聴覚教材コンクール特選受賞等、情熱で実践を積み上げる、ママさん研究主任です。

同じテーマの執筆者
  • 松森 靖行

    大阪府公立小学校教諭

  • 鈴木 邦明

    帝京平成大学現代ライフ学部児童学科 講師

  • 荒畑 美貴子

    特定非営利活動法人TISEC 理事

  • 川村幸久

    大阪市立堀江小学校 主幹教諭
    (大阪教育大学大学院 教育学研究科 保健体育 修士課程 2年)

ご意見・ご要望、お待ちしています!

この記事に対する皆様のご意見、ご要望をお寄せください。今後の記事制作の参考にさせていただきます。(なお個別・個人的なご質問・ご相談等に関してはお受けいたしかねます。)

pagetop