2017.07.07
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7月~この時期に大切にしたいこと~

前回と前々回、ベテランの先生の「ぶれない信念」には、「見える信念」と「見えない信念」があるというお話をしました。そして、前回は「見えない信念」についてお話ししました。「見えない信念」について、具体的にお話しする予定でしたが、次回、お話ししようと思います。

 今回は、この時期にぴったりのお話を用意しています。前にもお話したかもしれませんが、夏休み前の「この時期」に大切にしたいことです。

大阪府公立小学校教諭 松森 靖行

 みなさん、こんにちは。

  前回と前々回、ベテランの先生の「ぶれない信念」には、「見える信念」と「見えない信念」があるというお話をしました。そして、前回は「見えない信念」についてお話ししました。「見えない信念」について、具体的にお話しする予定でしたが、次回、お話ししようと思います。

 今回は、この時期にぴったりのお話を用意しています。前にもお話したかもしれませんが、夏休み前の「この時期」に大切にしたいことです。

 さて、7月のこの時期、通知表を書かなくては・・・、授業を早く終わらせなければ・・・、水泳もあるし・・・と学期末特有の忙しさに忙殺される日々だと思います。何年担任を経験しても、「忙しいなあ」といつも以上に思います。

 しかし、ここで見落とされがちなことがあります。

 それは、「7月は今までの指導の復習とスタート」ということです。

 「今までの指導の復習」とは、4月から子どもたちに伝えてきたことがきちんと身に付いているかを、子どもたちと「確認」していきます。この「確認」が大切なのです。教師が一方的に「できてるか?」みたいな感じで子どもたちに投げかけても、子ども達のやる気はそがれるばかりです。

 今までしてきたことを、4月の思い出を子どもたちと振り返りましょう。そして、「何を学び」「何ができるようになったか」そして「それをどう使うか、使っているか」を子どもたちの気持ちや言葉を大切にして「確認」していきましょう。

 よく「お楽しみ会」をしている学級を見ます。もちろん、私の学級も。「お楽しみ会」自体はとても大切なもので、大賛成です。大切なのは、「お楽しみ会を通して、何を身につけてほしいか」ということです。初任者だったころの私は、「私が企画したお楽しみ会」をよくしていました。その方が、子どもたちが喜ぶ感じがしたし、「楽」だからです。しかし、それでは、子どもたちの成長はありません。4月から身につけたことを生かして、子どもたちの手で「お楽しみ会」を企画、運営させるべきです。困ったことがあったら、しっかりと相談させ、教師は見守ったり、アドバイスをしたりの繰り返し・・・。このことは、文部科学省の「生徒指導提要」にも書いています。(「生徒指導提要」は必ず読んでおいてほしい本です!)ここ数年、私から「お楽しみ会(もしくは、クラス遊び)をしよう!」とは言わなくなりました。教師からっ言っても子どもたちの中に「必要感」「切実感」「ワクワク感」が生まれないからです。私は子どもたちから「お楽しみ会の提案」があるのを、待って、待って、待っています。丁度、数十年前の特撮ヒーロー、「サナギマン」が「イナズマン」になるのを待つように・・・(笑)。年によっては、2学期になって子どもたちから出てくることもありました。始業式の日に出てきた事もあります(笑)。「お楽しみ会」1つをとってみても、『4月からの学びをどう生かしているか』を教師は確認しながら進めなくてはなりません。もちろん、子どもたちはそんなことは意識していません。教師が意識させるように、「もっていくこと」が大切です。

 「スタート」ですが、これは、「すでに2学期のスタートは始まっている。」ということです。「どんな2学期にしたいか」「2学期にどんな成長をしたいか」しっかりと子どもたちに話をします。子どもたちの「期待」「やる気」が高まったところで、「7月の今、がんばるべきこと」の話をします。そうすると、子どもたちは、自分たちの今の状態が分かり、自分たちで考えて行動する事もたちが増えていきます。

 ここで大切なことが1つ。「新しい事はしない」ということです。「今までがんばってきたこと」を繰り返し身につけさせることで、2学期からの「飛躍する力」がつくのです。教師は、「しっかりとほめ」「できていないところはフォローをする」ことが、この時期最も大切な仕事です。

 それでは。

松森 靖行(まつもり やすゆき)

大阪府公立小学校教諭
休日には全国の教員セミナーに講師・受講者として参加、仲間と切磋琢磨しています。2014年度は大阪府の教員となり、若手教員研修を担当。若手の皆さんと一緒に学び直しをしています。

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