学級開きで気をつけること
新年度が始まりました。
黄金の3日間(1週間)などとよく聞くけれど、学級開きって何をしているの?と素朴な疑問を持つ方も多いことでしょう。
学級開きって??兵庫県公立小学校勤務 松井 恵子
子どもの前に立ったその瞬間から。
始業式で行われる担任発表。子ども達の前に立ったその瞬間から、子どもは教師の価値観、人となりを感じ取ります。本能的に、です。一番、大事にしなければいけないことは、表情・目線です。
笑顔
とにかくこれにつきます。笑顔で子どもの前に立つことが1番大切。
でも、どこを見ていますか?
私は、1人ひとりの目線と私の目線が合うように、線を1本1本つなぐようにお話をします。教師から、心を開き、歩み寄るようにします。
ファッションも出会い
式ですので、スーツなどの式にふさわしい服装を意識しつつ、色を明るい色にします。威圧感を与えないようにするためです。
低学年をもつときは、表情もよくわかるように、髪型も、長い髪の毛が顔にかからないような髪型、後ろで1つに束ねるなどします。
子どもって、お母さんにはいつまでも若くてかわいいお母さんでいてほしいもの。
我が家の娘のファッションチェックは、母に対しては超辛口です。自分の母は、少しでもきれいでいてほしいのです。
担任の先生は、学校のお母さんでありお父さん。特に、高学年女子は、先生の服装を自然とよく見ています。学校にふさわしい服装で、そして少しおしゃれで清潔感のある服装を心がけます。
大切にする価値観を、ことあるごとに丁寧に説明
どんな1年にしたいか、担任としてお話をするのはもちろんです。
もっと大事にしているのは、教師が叱ったあとです。
開始からたくさん褒めます。何かあるごとに、よいと思うことをしてくれたら、どんなところがよかったかを言いつつ「ありがとう」といっぱい言います。
その一方で、1週間の間に、少し指導をいれないといけない場面が必ずあります。
その叱り方を子どもは見ています、感じています。
特に、ある子を注意した後、周りの子どもに説明をします。説明する内容は、
「叱る役は先生だけでいいです。みんなは、仲間です。『そんなこともあるよね。次から頑張ろうね。』と励ましてあげてください。小さい先生はいりません。」
私が学級開きで一番大事にしているのは、この場面です。笑顔で褒めて、子どもとの関係をつくろうと頑張る若い先生方、どうか、叱ること、叱った後のことを大事にしてください。
『教室はまちがうところだ』というくせに・・・

わたしはこうしています。

去年度は1年生を担任でした。今年度は、6年生担任です。
どの学年をうけもっても、正直で一生懸命な子どもを育てるために、私自身が、正直で一生懸命にがんばりたいと思います。

松井 恵子(まつい けいこ)
兵庫県公立小学校勤務
兵庫県授業改善促進のためのDVD授業において算数科の授業を担当。平成27年度兵庫県優秀教職員表彰受賞。算数実践全国発表、視聴覚教材コンクール特選受賞等、情熱で実践を積み上げる、ママさん研究主任です。
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