2017.03.20
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春休みにできる新年度の準備

学年末を迎えたのもつかの間、すぐに新年度がスタートします。
どんな準備をしたらよいのか・・・、ベテランの先生方も復習するつもりでお読みください。

大阪府公立小学校教諭 松森 靖行

 みなさん、こんにちは。
いよいよ学年末になりました。ほっとすると同時に、寂しさもあるのではないでしょうか。 
 そして、4月からは新しい年度が始まります。その準備もしなくてはなりませんね。今回は、「春休みにできる新年度の準備」というお話をしたいと思います。
 始業式の日は、子どもたちとの出会いの大切な日です。先生の自己紹介があったり、教科書配布があったりするでしょう。おまけに学校からのプリントも配布しなければいけません。それだけで時間がつぶれてしまう・・・。本当は子どもたちとゆっくり「出会い」をしたいのになあと思われている先生は多いと思います。
 始業式、出会いの日には、「担任の先生って、こんな先生なんだ!」「一年間、一緒にがんばれそう!」と子どもたちに思ってもらえたら最高です。そして保護者にも、「頼りになりそう!」「一年間、安心してお任せできる」と思ってもらえたら最高ですね。
 「始業式から1週間までの様子が、そのクラス一年間の様子だ。」と以前一緒に勤めた校長先生に教えていただいたことがあります。本当にその通りで、最初の一週間に身につけたこと、身につけようとしたことは、子どもたちはきちんと守ろうとするのです。逆を言えば、最初の一週間を、計画も立てず過ごしていると、大変なことになってしまうということです。
 私は、この4月で小学校教師として18年目を迎えます。今まで18クラス、約500人以上の子どもたちを担任してきました。先輩方からすれば、まだまだの経験年数ですが。しかし、今だに3月のこの時期から5月の頭にかけては、「緊張」で胸が張り裂けそうです。新学期の準備をいくらしても、「緊張」が解けません。春休みのこの時期、少しゆっくり休むと同時に、最初の3日間、1週間、1ヶ月の準備は完璧に仕上げることを心がけています。それでも、まだまだ緊張は無くなりませんが・・・。

 今回は簡単に、「春休みにする新年度の準備」のポイントを紹介したいと思います。

(1) 昨年度までの要録で子どもたちの様子を把握する。

   良い事も改善すべき事も一人ずつきちんと把握しましょう。欠席日数も確認します。ただし、あまり先入
   観を持ちすぎないでおきましょう。

(2) 子どもたちの顔と名前を覚える。

   前年度の写真を参考にして、顔と名前を覚えてしまいましょう。始業式に何も見ないで子どもたちの名前   
   を呼びます。それだけで、信頼が得やすくなります。

(3) 最初の3日間、1週間、1ヶ月の予定を立てる。

   3日間、1週間、1ヶ月の3つの期間に分けて、学級経営の戦略を立てます。この事に関しては、たくさ  
   んの書籍が出ていますので、参考にしてみてください。私の「学びの場」のバックナンバーにも書いてい
   ます。

(4) 始業式の日にする授業を計画する。

   始業式の日に授業なんて・・・。と思われるかもしれませんが、始業式の授業が、学級を学習集団にする
   きっかけをつくります。例え、5分間だけでも、しっかりと楽しい授業をしましょう。

 次回は、(4)について詳しくお話していこうと思います。次回が待ちきれない!!ということは、拙著「子どもと保護者の心をワシづかむ!デキル教師の目配り・気配り・思いやり」をお読みくだされば幸いです。

 それでは。

松森 靖行(まつもり やすゆき)

大阪府公立小学校教諭
休日には全国の教員セミナーに講師・受講者として参加、仲間と切磋琢磨しています。2014年度は大阪府の教員となり、若手教員研修を担当。若手の皆さんと一緒に学び直しをしています。

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