7月のスペインはバーゲンセール(REBAJAS レバハス)の文字で埋め尽くされます。バーゲンセールは日本と同様に夏は7月、冬は2月にシーズンがあります。日本と異なる点は、個人商店を含むほとんどあらゆるお店で行われること、その期間が長いこと、後半になるにしたがって割引が大きくなること(最後には80%引きなどということもある)、一流と言われる高級ブランドでもバーゲンを行うことでしょうか。例えば、革製品で有名なロエべもこの期間にバーゲンを行います。(ただしシャネルやエルメスは行いません。あまり私には関係ないのですが・・・・。)
学校が9月に始まるので、8月末から学用品もバーゲンされることがあります。期間の最後には教科書でさえ15%オフで販売されます。しかし、このころになると売り切れているものもあるので、安く教科書を買おうとしたために、新学期に教科書をすべてそろえられなかったという悲劇も生じます。近所の男の子は教科書代としてもらったお金を一部おこずかいに回そうとして、バーゲン期まで買うのを控えていましたが、結局売り切れて買うことができず、お母さんに怒られていました。頃合いを見計らってバーゲンの教科書を買うのも楽ではありません。
ところで、スペインにはデパートが1社しかありません。El Corte Ingles(エル・コルテ・イングレス)というデパートです。デパートといってもふだんの生活雑貨からブランド品まで幅広く販売しているので、買い物に便利な庶民的なデパートです。
日本にも数店舗ありますが、カルフール(こちらではカレフォールといいます)もスペイン全土にある大型のスーパーマーケットです。限りなく感じるほど何台でも駐車できる大型の駐車場に車を止め、時間をかけて大きなカートいっぱいにあらゆる買い物を乗せてレジに並びます。あまりに広く、在庫が多いので店舗の端から端が見えません。必要なものを買い忘れると、ずいぶんな距離を戻らなければならないので、大変です。たくさんの人が買い物に来ているので、レジにも列ができ、さらに一人一人が大量の品を手にしているので時間がかかります。店員も急ぐ気はさらさらなく、だいたいゆっくりと仕事をしています。ですから急いでいるときにはここで買い物をすることは厳禁です。私はせっかちで、また、頼まれた買い物を抜かしてどんどん進んでしまうので、カルフールの買い物は好きではありませんが、いろいろな商品を見ながら買い物を楽しむには最高の場所です。
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