6月は現地校の修了シーズンです。事実上授業は5月で終わりで、6月から学校は午前中だけになります。しかも第1週でほとんどは終了。第2、3週は希望者のみのサマースクールや進級か留年をかけたテストしかないので、ほとんどの児童・生徒は登校しません。暑くてみんなやる気はないので平気で学校を休みます。先生の出勤もまばらです。
学校が終わると夏休みになります。学校の始業は9月上旬ですから、スペインの夏休みは3カ月間あります。日本の学校の夏休みの日数約42日に比べると、格段に長いです。一度韓国人の友人から「日本の夏休みは何日?」と聞かれたので、「約40日」と答えたら、「私たちと同じ位ね」という返事でした。しかし、スペイン人に同じ答えをしたところ、「信じられない!!」でした。
彼らはだいたい短くて2週間、ふつうは1カ月間、長くて2カ月間のバカンス旅行に出かけます。「たったの40日で何をするの」「バカンス旅行に行ったらそれだけで終わりじゃない」「3カ月あるから1カ月旅行に行って、2カ月間家でゆっくりしていられるのに」と、なぜか矢継ぎ早に責められたものです。
スペインでは働く親も1カ月間の休暇が当たり前ですから、日本では、子どもの休暇だけが40日間で、親はもっともっと少ないと伝えたら、彼らから、さらに「なぜ?」「それでどうして辞めない」「不満はないのか」と質問攻めにあうでしょうね。
では、バカンスシーズンに子どもたちは何をしているのでしょうか。おそらく1.旅行に行く、2.家で過ごす、でしょう。
では、家で過ごす子どもたちはどうしているかというと、家にプールがある子は自分の家やマンション(こちらではピソといいます)のプールで遊ぶか、お互いのプールを往来します。家にプールがない子は、プールがある子の家のプールを渡り歩きます。プールがある友人を持っていない子たちは、市営のプールに行きます。
マドリッド日本人学校 ペンネーム:シエンシア
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