2004.07.21
  • twitter
  • facebook
  • はてなブックマーク
  • 印刷

インドの交通事情

今回はムンバイ日本人学校のペンネームアレックスさんからの投稿で日本とは全く違うインドの交通事情についてです。

■ 自分第一!インドの交通事情

交通渋滞

交通渋滞

インド(ムンバイ)で街に出ると、日本との違いを痛感することになります。特に交通事情は、かなり違いを感じます。それは、国民性の違いなのかもしれませんが、日本のような譲り合いの交通マナーはあまり見られません。まず、日本のようにスムーズに車が移動することはできません。というのも、みんなドライバーは「自分第一」ということです。

普通、横断歩道で人が立っていれば一時停止する、歩行者がいれば避けながら通行するとかいったことはまったくありません。道路上では、あちこちでクラクションの音がやかましいほど鳴り響いています。それはなぜかというと、ドライバーは前しか見なくていい、という感覚で運転しているようです。ですから、後ろから追い抜きたい車などは、積極的に「ブッーブー」と鳴らすわけです。中には、トラックの後ろに「ホーン、プリーズ」などと書かれたものまであります。日本の「赤ちゃんが乗っているので、お静かに」というのとは、180度考え方が違います。

■ サイドミラーのないインドの車

サイドミラーのないタクシー

サイドミラーのないタクシー

さらに、こちらの車の状態も面白いものがあります。それは、サイドミラーがないということです。たくさん道を走っているタクシーでも、ミラーがありません。それは、後ろを見る必要がないから、だそうです。ですから、売っている車のサイドミラーもオプション装備で、つけたい人はお金を払ってつけてください、ということになっているのです。

■ 交通ルールはあってないようなもの

Horn Pleaseの表示

Horn Pleaseの表示

そのような状況なため、我々日本人の多くは、ドライバーを雇っています。とても日本の運転事情とは違うために、運転する気がうせてしまいます。「ぜいたくな」と思われるかもしれませんが、こちらの交通事情をみたら、そんなことを言う人は皆無でしょう。それほど、こちらの交通ルールはあってないようなもの、簡単に言ってしまえば「やった者勝ち」の世界です。どんなに道が混んでいても、割り込もうとする人や、平気でUターンする人、右折するのに道の一番左にいる人など、日本では考えられないことがまかりとおっています。

 現在インド国内では、自家用車が急激な勢いで増えているようです。今のところは、自己主張をする運転がほとんどですが、そのうち交通ルールが再考される日が来ることは間違いないでしょう。

ムンバイ日本人学校 ペンネーム:アレックス
地図画像著作権:白い地図工房&学びの場.com

※当記事のすべてのコンテンツ(文・画像等)の無断使用を禁じます。

pagetop