■ 自分第一!インドの交通事情
普通、横断歩道で人が立っていれば一時停止する、歩行者がいれば避けながら通行するとかいったことはまったくありません。道路上では、あちこちでクラクションの音がやかましいほど鳴り響いています。それはなぜかというと、ドライバーは前しか見なくていい、という感覚で運転しているようです。ですから、後ろから追い抜きたい車などは、積極的に「ブッーブー」と鳴らすわけです。中には、トラックの後ろに「ホーン、プリーズ」などと書かれたものまであります。日本の「赤ちゃんが乗っているので、お静かに」というのとは、180度考え方が違います。
■ サイドミラーのないインドの車
■ 交通ルールはあってないようなもの
そのような状況なため、我々日本人の多くは、ドライバーを雇っています。とても日本の運転事情とは違うために、運転する気がうせてしまいます。「ぜいたくな」と思われるかもしれませんが、こちらの交通事情をみたら、そんなことを言う人は皆無でしょう。それほど、こちらの交通ルールはあってないようなもの、簡単に言ってしまえば「やった者勝ち」の世界です。どんなに道が混んでいても、割り込もうとする人や、平気でUターンする人、右折するのに道の一番左にいる人など、日本では考えられないことがまかりとおっています。
現在インド国内では、自家用車が急激な勢いで増えているようです。今のところは、自己主張をする運転がほとんどですが、そのうち交通ルールが再考される日が来ることは間違いないでしょう。
ムンバイ日本人学校 ペンネーム:アレックス
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