2004.04.27
保護者ボランティアが授業支援!!
オーストラリアにあるブリスベンに在住の柳沢真理さんからの投稿です! ブリスベンの小学校では、授業の補佐、課外活動の引率、学食での調理などなど、保護者たちのボランティアで賄っているそうです。異文化の紹介や、職業紹介など、親ならではの協力ができるボランティアは大人気のようす...
今日は算数の授業のお手伝い。明日は購買部でサンドウィッチ作り。そしてあるときは、クラス全員の前で「寿司作り」の実演&試食会。子どもたちをオーストラリアの学校に通わせていると、保護者も一緒に学校に通う機会が多くなります。
たとえば、授業の補助。今年小学一年生に上がった娘が、新学期早々に「授業の手伝いをしてくださる保護者の方を募集します」というお知らせをもらってきました。一年生の勉強の軸となる「こくご(英語)」と「さんすう」の授業では、なるべく少人数制での指導ができるように、クラスをいくつかのグループに分けて「本読み」や「計算」などをさせます。保護者は、そのグループの一つを受け持ち、先生と同じように読み方の指導をしたり、問題の解き方のヒントを与えたりするのです。
たとえば、授業の補助。今年小学一年生に上がった娘が、新学期早々に「授業の手伝いをしてくださる保護者の方を募集します」というお知らせをもらってきました。一年生の勉強の軸となる「こくご(英語)」と「さんすう」の授業では、なるべく少人数制での指導ができるように、クラスをいくつかのグループに分けて「本読み」や「計算」などをさせます。保護者は、そのグループの一つを受け持ち、先生と同じように読み方の指導をしたり、問題の解き方のヒントを与えたりするのです。
また、遠足やキャンプ(臨海・林間学校)などの付き添いは、かなりの人気があって、学年が始まると同時に名乗り出ておかないとチャンスがないほどです。特に、キャンプにはわざわざ有給休暇を取っていそいそと付き添うお父さんの姿もよく見られます。
授業だけではありません。オーストラリアの学校には給食というものがなく、ほとんどの学校では、週に数回購買部を開き、サンドイッチやピザ、おやつなどの調理・販売をしています。その購買部も、コーディーネーターとして学校のスタッフが一名勤務していますが、実際の調理・販売のほとんどは、保護者(時にはおばあさんまでも!)のボランティアに頼っているのが現状です。
これらのボランティアは、すべて強制ではありません。「できる人が、できる時に、できることを」というスタンスなので、応募するのもしないのもどちらも精神的なプレッシャーはいっさいありません。が、やはり、ただ送り出すだけではなかなか覗けない子どもの学校での様子が実際に観察できる、密なコミュニケーションによって先生とより良い関係を結ぶことができるなど多くの利点があることから、渋々ではなくむしろ進んで手を挙げる保護者が多くなっています。私も、好評だった寿司の実演の次の日に、子どもから「昨日、夜にスシを食べにいったんだけど、あなたの作ってくれたスシのほうがおいしかったよ!」と言ってもらえたりして、「よし、またボランティアするぞ!」なんてうまくのせられてしまうのです。
オーストラリア ブリスベン在住 柳沢真理
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