2003.11.16
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ドイツ ハンブルグ日本人学校

今回はドイツのハンブルグ日本人学校からのレポートです。 総合的な学習の時間の主要テーマを「国際理解」とし、ドイツの小中学校や、各団体と交流を図っているそうです。

ウイングの歌と共に

“心豊かに たくましく 
  進んで勉強 進んで仕事
  世界のみんなと
  さあ 進もう”

 この言葉は各学級の朝の会や全校朝会で歌われている今月の歌の歌詞ですが、本校の教育目標の「子供のめあて」でもあります。言葉だけを見ると堅い言葉に見えますが、すばらしい曲がついていて、とっても楽しい歌になっています。この歌をめあてとして、“喜んで登校し、満足して下校”を「めざす学校像」として北ドイツの環境を生かした学校づくりに全職員一丸となり取り組んでいます。

北ドイツの環境を生かした教育活動

本校は文部科学省の研究協力校として、「北ドイツの環境を生かした教育課程の編成」をテ-マとして研究に取り組んでいます。平成14年度は「基礎 的・基本的な内容の確実な定着を図るための指導方法と評価の研究」、平成15年度は「総合的な学習 の時間を核とした各教科・領域との効果的な関連の研究」をテ-マとして課題解明を目指しています。

 総合的な学習の時間は国際理解が主要なテ-マとなっています。ドイツの学校とも数多くの交流を実施して、子どもの国際理解についての資質を高めるようにしています。中には10年も交流が続いている学校があります。今年度は交流10周年の年として記念品の交換も行いました。この学校はハンブルグ日本人学校から北に約100kmも離れています。しかし、年に2回は必ずお互いの学校を訪問しています。

夏季学校を核とした総合的な学習の時間

夏季学校のひとコマ

夏季学校のひとコマ

例年夏には小学部5年生以上と中学部の合同で北ドイツのバルト海沿岸のグロミツにあるテント村で3泊4日で夏季学校を実施します。
 この夏季学校を核として各学年の総合的な学習の時間のテ-マの実現を目指して活動を行います。テント村にはドイツの小・中学校や各種団体が宿泊活動を行っていますのでドイツ人との交流活動ができ、子どもたちは非常に生き生きと活動しています。夏休み終了後 には夏季学校の発表会も実施し、学び方や発表の仕方の学習も深められるように配慮しています。

 この総合的な学習の時間を各教科や領域と効果的に関連づけ、子どもたちの生きる力を高め、21世紀を切り開く、心豊かでたくましい国際人の育成を図っています。

街の様子について

ハンブルグはラ-トハウス(市庁舎)を中心とした繁華街の側にアルスタ-湖があり、非常に美しい都会です。人口は約170万人と言われています。また、エルベ河を利用した北ヨ-ロッパ最大と言われる港があり、港街としても繁栄しています。日本人学校でも校外学習としてハンブルグ市内の探検やハンブルグ港の見学等を実施しています。住宅街は緑が多く、まるで森の中に住宅街があるようです。家は皆レンガ造りでほとんどの家は花で飾られていて、とても美しい住宅街となっています。言葉はドイツ語なので、大人も子どももドイツ語を学習しながら生活をしています。ドイツで生活をすると、ドイツが好きになる人が多いようです。


(ハンブルグ日本人学校 校長 高橋正恭先生)

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