2002.12.24
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あなたの国で人気のランチメニューは?

第2回目のお題は「あなたの国で人気のランチメニューは?」です。

先月から始まりました「海外の学校から」。学びスタッフが投げかけるお題について、投稿をお寄せいただき、ご紹介するコーナーです。
 第2回目のお題は「あなたの国で人気のランチメニューは?」もしくは「クリスマスまたは年末年始に出される特別料理は?」です。お国の名物料理や、地域の伝統料理をご紹介します。

スイス  チューリッヒ日本人学校

スイスの名物は牛などの家畜ですから、乳製品と牛肉が有名です。乳製品では、 チーズが世界的にも有名で、お店に行くと、地方ごとに味や風味がちがうたくさんのチーズが量り売りで売られています。チーズを使った料理には、鍋に溶かした チーズを入れて、串の先に小さく切ったパンを付けて、それに溶けたチーズをつけて食べる「チーズフォンドュ」や、大きな固まりのチーズの外側に熱を加えてとか し、解けた部分だけをパンやジャガイモに載せて食べる「ラクレット」などが有名です。どちらも1人前25フランぐらいです。また、子牛の肉を使ったソーセージを焼いた「ブラットブルスト」は、大人も子どももパンと共に町でよく食べています。そのほか、干し肉や生ハムなども有名です。

ヴェネズエラ  カラカス日本人学校

クリスマスにちなんだヴェネズエラの伝統料理をご紹介します。

Hallaca  (アジャカ)←当地の発音
上の写真は、とうもろこしの粉を練った生地の中に、肉・野菜・木の実などをいれ、バナナの皮で包んで蒸したもの。

お皿に乗っているのは2個分。バナナの皮をはずしたものと、切り口がわかるもの。
右側は蒸しあがった状態のものです。この写真では大きさがわかりませんが、だいたい8×20×2cmと思ってください。

Pernil  (ペルニル)
豚の腿肉でパイナップルの切り身を包んで焼いた焼き豚。


Ensalada de gallina  (エンサラダ デ ハモン)
鶏肉とジャガイモのサラダ。

Pan de Jamon (パン デ ハモン)
チーズ、ハム、干しブドウなどの入った長いパン。

下の写真は英会話とスペイン語の講師2人が中心になって小学部の授業の中で作成したものです。紹介した四つの代表的料理もちゃんと入っていますね。ちなみにLA NAVIDAD EN VENEZUELA とは、「ヴェネズエラのクリスマス」という意味です。

サウジアラビア  ジェッダ日本人学校

ホブス(薄い円形のパン、インド料理のナンに似ている)とバーベキューを食べたり、野菜と肉を煮込んだもの(カレーみたいなもの)にホブスをつけて食べます。また、ライスをスープで煮込んだもの(パエリヤみたいなもの)にオーブンで焼いた肉をのせた「カフサ」を食べます。これらは、15~20リヤルぐらいです(1リヤルは約33円)。
 日本で目にする、マクドナルド、ケンタッキーなどのファーストフードレストランも町中にたくさんあります。その中でも、地元ジェッダだけにある「アル・バイク」のお店が人気です。フライドチキン(ニワトリ半分分)とフレンチフライ、それにパンが付いて、10リヤル(約330円)です。創始者自ら作り上げた味が人気の秘密。ジェッダ市内にしかないので、ここへ来たついでに買っていく人もいるとか。
 写真は子羊を使った「カフサ」です。子羊を1頭使う高級料理です。夜に食べます。

ブラジル  サンパウロ日本人学校

ブラジルの昼食

 ブラジルの食べ物というと、シュハスコ(シュラスコ)、フェジョアーダなどが有名ですが、そのシュハスコもフェジョンも楽しめるレストランが、ブラジル中にあります。

 まず、入り口(図1)でレシートを受け取り、皿を取ります(図2)。好きなものを選んで、次々と皿に盛っていきます。(図3)

 その中にはフェジョン(小豆のような豆を煮込んで塩などで味付けたもの)や、そこに牛の臓物やら耳やらを入れてじっくりと煮込んだフェジョアーダ(水・土曜日のみ、図4参照)もあります。

 そして、それ以外にもいろいろ好きな物を取ってはかりに載せて重さで料金を払います。(図5)肉だろうと刺身だろうと全て同じ量り売りですね。

 私の昼食(図6)で0.6KG、約350円くらいでしょうか。平均的な収入から見るとかなり贅沢な値段ですが。
  • 図1

    図1

  • 図2

    図2

  • 図3

    図3

  • 図4

    図4

  • 図5

    図5

  • 図6

    図6

オーストラリア  メルボルン日本人学校

オーストラリアは、多国籍文化の国ですから、ランチといってもいろいろなメニューがあります。イタリアンやチャイニーズの料理がポピュラーです。しかし何といっても簡単で飽きない人気のランチといったら「サンドウィッチ」です。はさみ込むためのパンだけでもいろいろです。「食パン」だけでなく、筒型の「ロール」というコッペパンのようなものや、「ベーグル」、「クロワッサン」「ピタ」等でも作ります。
オーストラリアには、「ミルクバー」と呼ばれる小さなテイクアウェイ(テイクアウト)のお店や「デリ」と呼ばれるお惣菜屋がたくさんあって、その場で選んだ具で、サンドウィッチを作ってくれます。「シュニッツェル」と呼ばれる薄いころもをつけて揚げたお肉やハム・カリカリのベーコン・ハンバーグ・チーズ・卵などがメインです。
プラスする野菜は、日本と同じようなものが多いです。珍しいところでは、安くて栄養価の高い「アボカド」が、いろいろな料理に利用されていることです。もちろんサンドウィッチの具としても選ぶ人がたくさんいます。ビートルートやきゅうりのピクルスも人気です。簡単に作れて、手軽に食べられるサンドウィッチは、働く人々だけではなく、学校へ通う子ども達にもポピュラーです。

こちらには、給食という制度がありません。そのため、メルボルン日本人学校でも、「ランチオーダー」を朝注文して、昼に持ってきてくれるサービスができるようになっています。

メル校での人気メニューは、「加賀のお弁当」。和食レストランのランチオーダーです。注文したい人は、朝のうちにランチバッグにお金を入れ、頼んでおきます。
これは毎日ではないので、指定の日は、子ども達が朝から楽しみにしています。
ちなみに、今回のメニューは、日本の「カツカレー」でした。

スペイン  マドリッド日本人学校

マドリッドでは、一般的に、昼食は午後2時頃から、夕食は午後9時頃からとります。レストランは、この時間にならないとopenしないところが多いようです。
いつでもopenしているのは、bar(バル)と呼ばれる酒場です。酒場に喫茶店、レストランも兼ねていて、街のあちこちにあります。ランチメニューは「メヌーー・デル・ディア(その日のメニューの意味、日替わり定食のこと)」といいます。パン、料理2皿に、お酒、デザートが付いていて、8~12ユーロくらいです。
もちろんもっと安い店も高い店もあります。
2時頃から4時頃まで、おしゃべりをしながらワインを飲み、ゆっくりと昼食を楽しむことを大切にしています。
クリスマスは、ほとんどの人が、自宅で家族一緒に食事をとって、静かにお祝いします。そのため、この日は皆帰宅を急ぎます。商店も閉まり、バスや地下鉄など公共の交通機関も、午後は運休が多くなります。

イラン  テヘラン日本人学校

イランの昼食の代表格といえば何といってもキャバブです。羊肉をミンチにし,棒状にして焼いたクビデキャバブ,鶏肉を焼いたジュジェキャバブ等があります。これに,ナンやご飯,スープ,サラダ,ヨーグルト等をつけて食べるので,結構ボリュームがあります。ナンとは,小麦粉を練って薄くのばし,焼いたものです。形によって,サンギャグ,タフトゥーン,バルバリ,ラバーシュの4種類に分けられます。お米は日本のような粘りのあるものではなく,細長くて,炊いたときにパラパラするものです。このご飯に焼きトマトとバターを混ぜて食べるととてもおいしいです。キャバブを食べた後の難点は,味付けが濃いため,非常にのどが渇くことです。
  • クビデキャバブ

    クビデキャバブ

  • ジュジェキャバブ

    ジュジェキャバブ

  • ナン

    ナン

  • ご飯

    ご飯

(チューリッヒ日本人学校 高松さんより)

(カラカス日本人学校 山岡清孝さんより)

(ジェッダ日本人学校 ジッダ子さんより)


(サンパウロ日本人学校 小酒井久男さんより)

メルボルン日本人学校  黒須章子さんより)

(マドリッド日本人学校 小林さんより)

テヘラン日本人学校  黒須さんより)

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