2016.04.15
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英語教育改革を前にして

倉敷市立連島南小学校 教諭 江尻 寛正

 大局の視点から

 今期からまた執筆させていただく機会をいただきました。

 改めて執筆の機会をいただいたのは、英語教育が大きな改革を前にしているということがあるように思います。

 「英語教育が大きく変わるようだけれど、どうなっていくのか」「何を今のうちにしたらいいのかが分からない」という不安の声が多く聞こえてくるようになったからです。

 もちろん未来が見えるわけではありませんが、これまでの流れと今の情報とを合わせていくと見えてくる”何か”があります。

 その”何か”を発信することで、皆様の不安が少しは解消されるかなと思います。

 そして、その”何か”について情報交換をすることで道が見えてくるように思います。

 目の前の子どもの様子や日々の授業で忙しい日々ですが、つれづれ日誌を通して大局の視点で考える時間をもち、これからの英語教育改革の波に乗っていけたらと思います。

 よろしくお願いします。

 

今期の予定

 小学校英語についての情報を中心に発信していきたいと思います。

 具体的には下のような内容を考えています。

 

 ・アクティブラーニングの視点(学習と学修)
 ・ルーブリック(目標と評価)
 ・モジュール活動

 

 これらについての情報や具体的な取組を次回から紹介していきます。

 よろしくお願いします。

 

”がくしゅう”について

 小学校教員は英語だけを教えているわけではありません。

 だからこそ、「英語だけ」通用するような指導ではなく、「他の教科でも」通用するような指導を心がけることが大切だと思っています。

 例えば、小学校英語ではゲームがよく活動として行われます。

 私は過去に、「英語の授業は、とりあえずゲームをして楽しませて、子どもの興味を高めたらいいんでしょ。楽だよね。」と他教科を専門にしている先生から言われたことがあります。

 私としては考えていることがあるわけですが、他教科と比べるとどうしても遊んでいるようにしか見えないのかもしれません。

 楽で楽しい学び・・・「楽習」なのだと思います。

 ですが、これから高学年が教科化されるとなると、

 身につける学び・・・「学習」が求められてくると思います。

 そして、時代の流れとして求められている力

 学び方が大事・・・「学修」(アクティブラーニング)する力を身につける。

 

 どれかが大事というわけではありません。どの視点も大事だと思います。

 この3つの”がくしゅう”について、私なりの考えを次号で紹介したいと思います。 

江尻 寛正(えじり ひろまさ)

倉敷市立連島南小学校 教諭
アクティブラーニングを意識した“子どもが学修する”小学校英語教育実践を紹介したいと思います。平成26年度「わたしの教育記録」(日本児童教育振興財団)特選受賞、「小学校外国語活動研修ガイドブック」(文部科学省)や「英語教育」(大修館書店)等で執筆協力。

同じテーマの執筆者
  • 常名 剛司

    静岡大学教育学部附属浜松小学校 教諭

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