BRASILの風(6)
前回の解答からです。
日本ではあまり見ない寿司のネタ・・・
グロテスクな魚ではありません。でも、違う意味で怖いかも・・・
正解は、生クリーム&イチゴです。
"SUSHI DOCE"と呼ばれるもので、デザートに近いと思います。
他にも、マンゴーやオレンジがご飯の上にのっているものも。
”SUSHIは”、すでに日本料理ではなく、ブラジル料理になっているように思います。
外国語活動の授業を充実させるポイント PART2
楽しいゲームを取り入れる」以上に、「英語が使えるようになりたい」という子どもの願いを叶える内容を考えることが大切だと思います。
そのための具体的な方法として前回2つの視点を紹介しました。
○目標を子どもとシェアすること
○具体的な使用場面を設定すること
今号では「目標を子どもとシェアすること」をお伝えしていきたいと思います。
目標のシェア
Hi, friends!は、単元の最後に具体的な活動が設定されています。
単元の最後を意識しながら活動を行うという点では、国語科の「単元を貫く言語活動」と非常によく似ていると思います。
しかし、活動が分かっても、そこで”何ができれば良いのか(目標)”子どもたちは分かっているでしょうか。
目標が分かっていること、そして具体的な規準が分かっていることで、より主体的な取り組み方になると思います。そのための方法は多種ありますが、「ルーブリック」が外国語活動に向いていると私は考えて取り組んできました。評価について、事前に子どもたちと基準・規準をシェアしておく方法です。
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo4/015/attach/1314260.htm
例えば、「英語を話すことができる」という教科としての目標なら、以下のようなものになると思います。こういったものを子どもたちと一緒に作り、確認していくのです。
・A評価・・・英語で自己紹介ができる。
・S評価・・・ALTと1分間英語で会話を続けることができる。
外国語活動として取り組む場合は、単元ごとに「どんなことをするのか」「どういうところをめざすのか」を子どもと話しながら考えていくのがいいと思います。
英語の研究指定を受けている学校の先生方と話をすると、CanーDoリストのことが話題になります。CanーDoリストでも、ルーブリックでも、その他の方法でも、私は目標を子どもとシェアしておくことが大切だと思います。それは他教科のようなワークテストや実技テストがないからです。一方的な評価ではなく、相互に目標を理解しておくことが、コミュニケーション力を育てる外国語活動では大切だと思います。
また、文部科学省は”アクティブラーニング”という用語を最近よく使っています。その考え方にもつながっていくと思います。
外国語教育にしても、アクティブラーニングにしても、これまでの教育観を少し変えていく必要性が出てくるものです。しかし、子どもたちの未来を考えたときには「よく分からない」で終わらせず、教師が主体的に取り組んでいくことが求められているように思います。
どのような取り組みをすれば子どものもつ力を伸ばすことができるのか。
唯一無二の正解があるわけではありませんが、まずは自分が研修し、目の前の子どもたちを見ながら取り組みを考えていけたらと思っています。
次回は「具体的な使用場面を設定すること」について書く予定にしています。
BRASILの風(7)
ブラジルと言えば、何が思い浮かぶでしょうか。
サッカー、コーヒーが多いかと思います。
それにプラスして有名なのが、音楽だと思います。サンバやボサノバをはじめ、歌手の方でもブラジル音楽に影響を受けた方の話はよく聞きます。
さて、今回はブラジルである音楽のコンサートに行った時の話です。入場前にボディチェックが必ず入るので、いつも通りにしていたのですが・・・。その日はチェックにひっかかってしまいました。日本人の感覚で言うと危険なものをもっていたわけではありません。ブラジルでも、その時に言われただけです。まあ、理屈は分からないではないのですが。
さあ、私がコンサートのボディチェックでひっかかったものは何だったでしょう。みなさんは毎日使っているものだと思います。
正解は次回に!

江尻 寛正(えじり ひろまさ)
倉敷市立連島南小学校 教諭
アクティブラーニングを意識した“子どもが学修する”小学校英語教育実践を紹介したいと思います。平成26年度「わたしの教育記録」(日本児童教育振興財団)特選受賞、「小学校外国語活動研修ガイドブック」(文部科学省)や「英語教育」(大修館書店)等で執筆協力。
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静岡大学教育学部附属浜松小学校 教諭
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