2023.06.09
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子どもの姿と○○は比例する?!

魔の6月。良くも悪くも4月からの環境に慣れてきて、子ども同士のトラブルや生活指導案件も増えてくるのがこの頃。最近、なんだか全体的に子どもたちが落ち着かないなぁと思ったら、まずはこのことから始めてみてください!

寝屋川市立小学校 山本 優佳里

結論。
子どもの姿と比例すると感じるのは
ズバリ!「教室環境」です!

今、自分の教室の様子を思い出してください。
教室のロッカー、棚、教師机、子どもたちの机の横にかかっているもの、床。
きちんと整理整頓している教室が浮かびますか?
それとも乱雑に置かれた本や落とし物がそのまま床に置かれたままの教室でしょうか?

人間は周りの環境に大きく左右される性質があります。
「本を片付ける」ということ一つをとっても意識はしていなくても無意識のうちに整頓された本棚ならきちんと背表紙を立てて片付けるだろうし、雑多な本棚だと横向きに積み重ねて置くものです。

かくいう私も元々は片づけが苦手で、教師1年目の時は毎日無事に終えることにいっぱいいっぱいできれいな教室とは程遠かったです。
(参観日の前日はいつも遅くまで教室の片づけ。でも参観が終わればすぐに元通り。笑)

わたしが「教室環境」を気にし始めたのは教師2年目。
3年生40人の担任になったとき。
教室に対して子どもの数が多く普通にものを置いているだけでもごちゃごちゃして見え、なんだか子どもたちも全体的に落ち着かない雰囲気が続き「教室環境」に本気で向き合おうと思いました。

まずはランドセルをしまうロッカー。
入れる向きをそろえて、ロッカーからキーホルダーや防犯ブザーがたれ落ちないようにきちんとしまう。

たったこれだけでも、全員がきちんとしまうとロッカーの見栄えもグンと変わります。

次に水筒。1か所に固めておくと夏場など休み時間に狭い1か所に40人が殺到。バーゲン売り場のようになって水筒が落ちて壊れた、友だちとぶつかったなどのトラブルも発生します。

なのでできるだけ分散させる。理想は一人ひとりの水筒置き場のスペースを確保することです。
また水筒のひもはくるくるきちんと巻いて収納させるのがポイント!

もっと大事なのはこの2つのことを毎日徹底させることなのです。
教室環境は一日にしてならず。
怒らずになんどもなんども声掛けをして子どもたちに浸透させていく。

そして教室の前面は極力シンプルに。
黒板はフルに板書できるように。
それだけでも黒板に注目する率も上がります。
(もちろんそんなことしなくても授業で惹きつけられる先生方もたくさんおられるのは承知です。)

子どもたちが帰った一日の終わりには10分程度で掃き掃除。
今日のゴミは明日に持ち越さない。
どんなにちらかって終わった今日でも明日は心機一転リセットして迎えられる様に
「おはようございます!」と入った一歩目が気持ち良い教室であるように心がけてると、なんだか子どもたちも心なしか落ち着いてくるような気がしました。

そして、「教室環境」について考えているうちにまぁまぁのミニマリストに。
また希望者の教室を劇的ビフォーアフターのように片付けることもしばしば。だんだんどこに何を置いたら動きやすい動線になるのか考えるのが楽しくなってくるほどに。。(笑)

教室環境は若手でもベテランに勝てる1つのポイントです★!
魔の6月と言われているこの時に、もう一度教室環境を見直して、1学期の後半戦も乗り切ってください!!

山本 優佳里(やまもと ゆかり)

寝屋川市立小学校
小学校教員として約10年間働いてきました。全学年の担任経験があり、学級通信の作成やお楽しみ会の企画が大好きです。私のモットーは「心でつながる」で、教育現場において大人の余裕やゆとりが子どもたちの健やかな成長に繋がると信じています。最近では、職場での効率化に取り組み、21時退勤から17時退勤に変えることができました。これからも、一生懸命子どもたちの成長を支え続けたいと思います。

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