2023.02.17
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学びがつながれば活動が早い!?

2年生の国語でかるたに慣れ親しむ授業があります。
かるたならみんなやったことあるだろうと思い授業をスタートしますが、「かるたって何?」「どうやって遊ぶの?」など知らない子が意外といました。
また、かるたで遊ぼうと思いますが、クラス30名以上でやるには足りなかったり、面白くなくてやらない子もいたり・・・。
そんな時にみなさんどうしますか?

沖縄県宮古島市立東小学校 教諭 五條 晶

いきものかるたを作ろう!

そんな時には子どもと一緒にかるたを作ってしまいます!

さっそく、かるたの説明とかるた作りスタートです。ただ、ここでいきなり「作って!」と言ってもかたまってしまう子がいますよね。こういうときは学びのつながりを考えます。

2年生は今まで、生活科の「いきものはかせになろう」で、いろんな虫や動物などに触れたり調べたりしてきました。
また、国語の「ビーバーの大工事」という教材の学習を通して本を使っていろんな動物の特徴を調べてきました。

こうして、様々ないきものに触れる期間がありました。
この学びをつなげて、いきものかるたを作ろうと声かけをします。
すると、もともと調べた期間があるため、ノリノリで作ることができます。

自分たちで作ったかるたで遊ぼう!

自分たちで作ると、なにが面白いかというと子どもたちのいきものを見る視点が分かります。

例えばウサギでは
「ウサギさん、耳が長くてかわいいな」と耳に着目する子もいれば、
「ウサギはぴょんぴょん跳ねるすごい足!」と足に着目する子もいます。

子どもによっていろんな視点があり、かるたをする時に友達がどんなものを作ったか共有することができ、いろんな視点を楽しむことができます。
こうして友達同士でいろんな見方・考え方に触れることができます。
これは本当に面白いのでぜひ一緒に作ってみてください。

また、子どもたちが作ったものを子どもたちが遊ぶことで、読みやすい札と読みにくい札があります。
そこで「ちょっとこの読み札の文章を変えたいよって人は変えてもOKです」と声掛けすると、さらに読み札の文を読みやすくしたり、おもしろい文を考え、より楽しいかるた遊びができます。
こうして、まずやってみてから、いろいろ変えていくのも楽しいです。

また、子どもたちが作っている分「せめて自分が作ったものは取りたい!」という子や「自分以外のも取ってやる!」という子がいて白熱します。

この学びがほかの教科でも

このいきものかるたと同時進行で、体育では「いきものランドへゴー」という表現遊びをやっています。
こうしたときに、国語や生活の学びが、体育でもつながっていきます。

この写真の二人はカタツムリを体で表したそうです。一人はカタツムリの背負う殻、一人はカタツムリ本体を表現している様子です。これでびっくりしたのは、カタツムリ本体を表している子が右手で目を作っていることです。
ピースして、カタツムリの目ができています。

国語のかるた作りで、いきものでいろんな視点に触れている分、イメージできるいきものの部分が増えていきます。
まさに学びのつながりを感じます。
こうして、いろんな教科で学んだことをつなげて、授業が作られていくと子どもがすぐ活動できたりします。

ぜひ皆さんもやってみてください!

五條 晶(ごじょう あきら)

沖縄県宮古島市立東小学校 教諭


授業を通した「みんなで分かる!」「みんなが楽しい!」集団づくりを目指し、試行錯誤しています。

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