2022.10.30
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失敗ありきのみんなで考える学級づくり

後期も担当させていただくことになりました、五條晶です。
今年は2年生を担任しています。日々授業をしているからこそ、書けることなど書いていきたいと思っています。よろしくお願いします。

沖縄県宮古島市立東小学校 教諭 五條 晶

失敗は成功のもと

学校にいると、子どもはまったく気にしていないけど、私たち大人からすると気になることってありませんか?
現在、低学年を担任していて思うのが、遊び行くのに夢中で靴を履き替えた後、上ぐつを靴箱に入れずに遊びに行ってしまう子。
ぞうきんを使った後干すときに、洗濯ばさみで止めない子。そうじロッカーに適当に用具をしまう子。
給食で飲んだ牛乳のパックをたたまずに、ビニール袋に入れて袋がパンパンになっていること。
宿題を教師の机に出すときに、向きをそろえない子。

書き出したら止まりませんが、大人だったら少し気になりますよね。
こんな時こそ、みんなで考えるチャンスです。
子どもに「こうしなさい」と叱る前に、「こんな時どうした方がいいかな?」と投げかけてみてはいかかでしょうか。

一枚の写真で客観的に考える

きれいに並べられた宿題

朝のことです。
教室へ「おはようございます」と入っていくと、出された宿題(音読カード・プリントファイル・ノート)がバラバラの状態で私の机の上に置かれていました。
「ねぇ、これ整頓して」と言いたい気持ちは傍らに、バラバラに置かれた状態の写真を撮ります。

これを朝の会でみんながそろった時に、電子黒板へバラバラに置かれた宿題の写真を映します。
そして、一言「これどう思う?」と聞きました。
​​​​​​​
すると、「グチャグチャ」「そろえた方が気持ちがいい」と言いました。
写真は、その物事メインの視点にしてくれるので考えやすいです。また、意外と教師側から見た視点を子どもに見せるフレームの役割を果たしてくれます。
写真じゃなくバラバラな状態をそのまま見せることでも効果はありますが、写真はこの「視点作り」の面で大いに役立ちます。
子どもからどう思うか聞いた後「どうすればいいかな?」と聞きます。
すると、「気づいた人がそろえる」「まずは自分がそろえて出す」など言っていました。
「なるほど、明日からやってみてね!」と言って終わります。

次の日、朝教室に入ると宿題は写真のような状態にきれいに並べられていました。
そこでもすぐに、写真を撮ります。
そして、比較して「どう思う?」
と聞くと
「次の人も出しやすい」「そろっていて気持ちがいい」と言っていました。
「そうだね!」と返して終わりです。またその次の日も何も言わなくてもきれいにそろえて出してくれます。

ここまでの流れで、一回も叱ることはなく、指導が終わりました。さらに、写真を見せて意見を聞いて終わりなので、時間にして5分程度で終わります。
こうしたことで、教師側もいちいち怒らずに済みますし、自分たちでどうするか考えた分意識が継続しやすくなります。

失敗は当たり前というマインドで過ごせば教師側が楽になりますし、次から直せばいいよというスタンスが子どもにとってもチャンスがあります。
お互いが過ごしやすい環境を作るのも学級においては大事なのではと思います。

低学年でもどうすればいいか分かってる・・・

今年初めて低学年を持つことになり、「ひとつひとつ教えないと・・・」と思っていたのですが、実際に子どもたちに「これ、どうしたらいい?」と聞くとすべて答えが返ってきます。

それもそのはず、整理整頓やそうじなど、幼稚園や保育園や家庭ですでに教わっているのだから。
改めて、低学年と言えど、子どもに聞くことは大事だと実感しました。
そして、人間というものは自分で決めたことは忘れにくく、またやらざるを得ない事が多いです。
なので、失敗から学び、自分たちで考え、決めたものは子どもが納得して行動している分、指導がとても楽です。

また、教師側の一方的な指導でなく、やり取りをしながら作る学級では授業での意見の質も変わってきます。授業編も、いつかの機会に書いていきたいと思います。

五條 晶(ごじょう あきら)

沖縄県宮古島市立東小学校 教諭


授業を通した「みんなで分かる!」「みんなが楽しい!」集団づくりを目指し、試行錯誤しています。

ご意見・ご要望、お待ちしています!

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