2018.10.10
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初めて物語 〜領域、表現、そしてパネルシアター〜

今回が、初執筆です。
保育者養成校に勤務をして、初めて聞く言葉がいくつもありました。例えば、パネルシアターも同様で、養成校に勤務してから初めて見ました。
先日、そのパネルシアターのセミナーに参加し、午前中は講師の先生方の実演、午後からは、実際にパネルシアターを作りました。

東京経営短期大学こども教育学科 専任講師 岸 久美子

ごあいさつ

はじめまして。
保育者養成校に勤務している岸です。今回が『教育つれづれ日記』初執筆、デビューになります。どうぞよろしくお願い致します。

私の専門は音楽、ピアノです。
保育者養成において、学校によって科目の名称は色々ですが、音楽関連の内容としては、ピアノ、歌唱、童謡弾き歌い、音楽理論のほか、音楽表現などがあります。
音楽表現は、造形表現、身体表現、言語表現とともに表現科目に入ります。

今でこそ抵抗なく「5領域」「音楽表現」と言えますが、初めて聞いた時、「なんだそりゃ?」「領域って何?」「ごりょう?」「何が5つ?」「表現?」「音楽を表現?」「音楽で表現?」…頭の上に???がたくさん…。
学校によって、多少内容は異なると思いますが、「音楽表現」の授業では、音楽理論、子どもの歌の歌唱、合奏、音楽の指導案作成など、音楽に関わることをおこないます。

『パネルシアター』って何?

ところで、『パネルシアター』ってご存知でしょうか?私が子どもの頃にはありませんでした。読み聞かせと言えば、絵本か紙芝居でした。そのため、『パネルシアター』という言葉も、私は養成校に勤務して初めて知りました。
お話をしながら、パネルに貼った絵を動かして。時には歌いながら、時にはフロアの人を巻き込んで。絵本や紙芝居の読み聞かせよりも、役になりきって演じているように感じました。さすがプロ!先生方の実演は、お話の世界に引き込まれてしまいます。とても感動しました。

パネルシアターとは…
紙芝居のようなものなのですが、パネル布を貼ったポードに、Pペーパー(不織布)に描いた絵を切り取り、貼って演じます。Pペーパーの毛羽立ちによってパネル布との間に摩擦が生じ、絵がパネルにくっつくので、自由に絵を動かして物語を進めることができます。

と言われても、なかなかイメージがわきませんよね。
そもそも「パネル布」って何?「Pペーパー」って何?「ピー」って何?「ペーパー」と言うことは紙?
私の場合、パネルシアターを見てから使う道具名を言われたので、理解するのにあまり時間はかかりませんでした。しかし、パネルシアターを見たことがなければ、何のことなのか、どういうものなのか、わからなかったと思います。

『パネルシアター』を作ってみました

私が作った(切り抜いただけ?) パネルシアターの一部です。

以前の勤務校でご一緒させて頂いていた藤田佳子先生が、パネルシアターの講座なさいました。藤田先生は、なんと、パネルシアターを創案なさった古宇田亮順先生と一緒に国内外で活躍なさっています。私は、藤田先生がそんなに偉い方だと知らずに、気軽にお話していました。

2年前の春、ある学会で藤田先生に再会した際に、夏のパネルシアターのセミナに初めて参加しました。それ以降、時々、自分の授業でもパネルシアターを使っています。
2回目の参加である今回は、保育者の友人、以前の勤務校の卒業生達と一緒に参加をしました。午前は、4人の講師の先生方が、約30分ずつパネルシアターを実演されました。はじめは普通のパネルシアターでしたが、最後にブラックパネルシアターの実演もあり、あっという間の2時間でした。午後は、午前の実演を見て、自分が作りたい作品の先生の分科会に参加し、パネルシアターを作成しました。私は、友人と一緒に、藤田先生の部会で『落ち葉でドロン!』を作りました。

ちなみに、私は絵を描くのが苦手です。色塗りも下手で、はみ出したり、ムラがあったり。周りからは、ピアノをやっているとは思えないくらい「ぶきっちょ」だと言われています。
そのため、既に絵がPペーパーにカラープリントされているものを、会場で購入しました。つまり、自分でやったことは、Pペーパーに書かれた絵を線に沿って切り取って、ポンドで貼り付けたり、糸で縫い付けたりしただけです。その糸も、先生方が針に通し、玉止めをしておいてくださいました。
でも「ぶきっちょ」の私には、はさみで切り取ったり、カッターで切り込みを入れたりするだけでも、一苦労でした。

完成後は、友人と実演させて頂きました。実演にあたって、先生方からご指導を受けましたが、本番は絵を出すタイミングを忘れてしまったりしました。よく言えば臨機応変に対応しておこないました。
全部自分の手作りではなかったですが、とても楽しかったです。

エピローグ

ところで、パネルシアターは、保育者養成のどの表現に入るのでしょうか。
Pペーパーに下絵を書き写して、色を塗って、切り取る→造形表現
物語を話す→言語表現
BGMを流したり、途中で歌を歌ったりすることもある→音楽表現
パネルや音楽に合わせて、手を叩いたり体を動かしたりすることもある→身体表現に入る?…かも
つまり、パネルシアターは、造形、言語、音楽、身体、表現領域全てに関わっていると思っています。養成校の授業では、言語または造形に入っているようです。

私は、現場実践力のある保育者を育てることを目標にしています。そのためには、
まず私自身が色々なことを学び、そして学生達に伝えていきたいと思っています。


さて次は、どんなセミナーに参加しようか…。

岸 久美子(きし くみこ)

東京経営短期大学こども教育学科 専任講師
保育者養成校で、音楽と実習関連科目(保育実習・教育実習)を担当しています。保育の現場における音楽活動を通して、幼保一元化、幼保小連携・接続について研究中です。

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