2011.09.27
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【応援メッセージ】「教育つれづれ日誌」執筆者・野村 泰介さんより

「東日本大震災 学校応援プロジェクト」に掲載した記事や執筆者へ向けて応援メッセージが寄せられています。今回は、岡山県の山陽学園 山陽女子中学・高等学校 広報室長 野村 泰介さんより、岩手県の陸前高田市教育委員会 教育次長 金 賢治さん宛てへのメッセージです。

陸前高田市教育委員会 教育次長 金 賢治 様へ

被災地から遠い岡山から失礼します。陸前高田をはじめ、津波による被害を受けた方々に心からお見舞い申し上げます。一日でも早い学校の再開のために金様をはじめとする関係者の方々の並々ならぬご努力、頭の下がる思いです。

8月上旬、生徒を連れて、岡山で行う復興支援イベントの準備のため、沿岸部の避難所や仮設住宅を訪問しました。特に何をしたわけではありません。そこで暮らす人たちのお話を聞いていただけです。ひょっとして迷惑かも…? とも思いましたが、私たちを笑顔で迎えてくださいました。そしてこんな言葉をかけていただきました。

「来てくれてありがとう。話を聞いてくれるだけでいいんです。震災から5か月たっても、まだあたりまえの生活が取り戻せない人がいるということを岡山で伝えてください」。

生徒の目に大粒の涙が浮かんでいました。「ありがとう」の5文字にすべてが詰まっていたような気がします。

「わたしたちにできること」、この言葉は日本全体の合言葉のようになっています。今の自分にできることは、被災地の方の懸命な姿を西日本に住む人々に伝えること。そのときには金様の言われる「ありがとう」をどこかに付け加えていきたいです。

山陽学園 山陽女子中学・高等学校 広報室長 野村 泰介

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