【応援メッセージ】「教育つれづれ日誌」執筆者・鷺嶋 優一さんより

「東日本大震災 学校応援プロジェクト」に掲載した記事や執筆者へ向けて応援メッセージが寄せられています。今回は、栃木県の河内郡上三川町立明治小学校 教諭 鷺嶋優一さんより、宮城県の登米市立登米小学校 教諭 皆川 寛さん宛てへのメッセージです。
拝啓
登米市立登米小学校 皆川寛 先生
初めまして。
私は栃木県河内郡上三川町立明治小学校教諭の鷺嶋優一と申します。
先生のブログ。二通とも繰り返し読ませていただきました。
登米市は被災地に向かう自衛隊・警察・消防の拠点とのこと。全国からの支援を実感されていることを肌で感じていらっしゃるのですね。あれから半年、想像を絶する困難の中で皆川先生をはじめ教育に携わる先生方は必死の思いでがんばって来られたことでしょう。この夏休みは子どもたちと共に先生も、静かな時間が取れたでしょうか。
さて、「自分にできること、それは第一に『いい授業』をすること、子どもたちに『力をつける』ことだと肝に銘じた」とのお言葉。
全国の教育に携わる先生方も思いはきっと同じだろうと感じました。
我々教師の立場で教育という視点に立って今回の震災について考えてみると「子どもたちに、この出来事を教訓にして未来を築いていく夢をもたせること」が大切だと思います。
具体的に考えてみると、例えば次のようなことです。
●震災に関するデータを的確に読み取り、それを広く人々に伝えるための思考力、判断力、表現力を育てること。
●被災者やボランティアの活動を通して、思いやりの大切さや協力することのすばらしさを学ばせること。
●傷ついた人々の心を深く癒す詩や音楽、絵画などの芸術創作をすること。
更に、こんなことも!
●地震予知や津波小規模化、放射能除去等の技術を開発しようとする意欲を高めること。
これは現在、不可能なことです。しかし先人たちは数々の不可能に対して果敢に挑戦し、数々の失敗を乗り越えながら夢を実現させてきました。
我々教師ができることは、次の時代を担っていく子どもたちのためにやはり「いい授業」をすることに尽きるのだと思います。
夏休みが終わり子どもたちの元気な声が学校に戻ってきていることでしょう。お互い場所は離れていますが、教師の思いは皆同じです。
日々の業務は相変わらず多忙ですが、子どもたちのために、より「いい授業」を求めていきましょう!
どうぞこれからもお体に気を付けて、お元気でご活躍ください。
敬具
河内郡上三川町立明治小学校 教諭 鷺嶋優一
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