2011.06.16
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陸前高田市教育委員会 教育次長 金 賢治 「ありがとう」

トップバッターは、岩手県の陸前高田市教育委員会 教育次長 金 賢治さんです。

今、心からの「ありがとう」の気持ちで一杯なのです。

3/11、信じられない、信じたくないという、どう表現してよいのかわからない茫然とした自分のまま、その日の夜から避難所の方々のお世話をし続けておりました。

私に残ったものと言えば、当日着ていたスーツと靴だけ。泥だらけになり体育館で寒さに震える1,500人もの人たちを前に、何かしなければ、何とかしなければと夢中で暗闇の中をもがいていたことだけは覚えています。ただ、どんなことをしたのか、その時何をしてあげられたのか、詳しいことは今はどうも思い出すことができません。

そして、その時には、こんなにも早く学校が再開できようとは思ってもおりませんでした。

4/20、市内の小中学校が再開しました。震災の日から40日目のことです。学校の再開までの間、市内の教職員、教育委員会のスタッフも全力で頑張ってきましたが、全国の多くの方々からのたくさんのご支援のお陰でこうして再開にこぎつけることができたのだと思っています。

「物」…子どもたちに必要なものを充分に届けていただきました。何から何までです。

「人」…高校生をはじめ多くのボランティアの方々に来ていただき校舎がどうにか使えるようになりました。現在は、全国各地から臨床心理士さんが駆けつけて下さっており子どもたちの心と向き合ってくれています。

今、学校では、子どもたちの歓声が響いています。
そんな子どもたちの様子を見るにつけ、心からの「ありがとう」の気持ちで一杯になります。

この「ありがとう」の気持ち、今は「いつかきっと恩返ししたい」という強い気持ちに変化してきています。

震災という悲しみに向き合い、そんな中で人の心のあたたかさを心の底から感じ、きっといつか誰かの役に立ちたいと願う。こんな気持ちは、間違いなく子どもたちの心にも刻まれているはずです。

市内の小・中学校は、まだまだ「普通」の学校環境には程遠く、学習に、各種活動に不自由をかけてしまっています。子どもたちにも先生方にも本当に申し訳なく思っています。

けれど、そんな中でも、今回抱いた「ありがとう」の気持ちを常に心に留め、大きくも深い優しさをもったそんな大人、社会人になってほしいと心から願っているところです。

全国の皆さん、これからもどうか陸前高田の子どもたちを見守り続けて下さい。 お願いします。

平成23年6月6日

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