2020.10.28
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学校の枠を超えた!高校生オンライン授業「岐阜サマースクール」(前編) コロナ禍のなかICT活用のノウハウを学んだ教員たちが企画した特別授業

2020年春。新型コロナウィルスの影響で登校が休止、制限されるなか、ICTを活用した授業の再構築は全国の教員にとって急務でした。岐阜県教育委員会の近藤健次 主事、郁文館グローバル高校で現役の教師であり、学校現場のICT支援を行うスクールエージェント株式会社の代表も務める田中善将氏は休校期間中に県内の教員に声をかけ、有志の学びのコミュニティづくり(※)を始めるとともに、オンライン授業の実現を目指し、合計10回のICT活用研修を実施した。メンバー教員は学校再開後も勉強会を継続し、2020年8月、研修の成果をかたちにするため、岐阜県教育委員会の『自ら学ぶ教職員応援事業』を活用し、外部講師を招いた高校生向けのオンライン授業「岐阜サマースクール」を開催した。所属する学校の枠を越え、ネット上でつながった教員と生徒たちの暑い夏の一日をリポートする。

※有志コミュニティメンバーは現在53名(記事公開 2020年10月時点)

開催概要

日時:2020年8月2日(日)8:30~15:00
場所:オンライン開催(Zoomを使用)
主催:【有志団体】オンラインの活用から新時代の学びをつくる勉強会(事務局:岐阜県立恵那高等学校)/協力:株式会社スクールエージェント
参加:県内の高校生39名、教員22名(11校)
高校生は第1部のみ参加。
※サマースクール各講座の内容は、ゲスト講師の協力を得て、有志の教員が指導案を作成した。

※ガイド担当以外の教員はグループワーク(ブレイクアウトセッション)の際に各グループの進行役を務めた。

〈プログラム〉
=第1部=
8:30 ~8:50 接続テスト
8:50 ~ 9:00 始まりのホームルーム:開講、趣旨説明
(担当教諭:岐阜県立恵那高等学校 野村穀 教諭
9:00 ~ 9:50 講座1:未来創造ワークショップ「学びの未来を考える~ニューノーマル時代の面白い学びを作れ!~」
(担当教諭:岐阜県立恵那高等学校 伊藤英紀 教諭/講師:株式会社Edo代表取締役 関口祐太氏)
10:00 ~ 10:50 講座2:国語力ワークショップ~ディスコースマーカーの強制力を体感しよう~
(担当教諭:岐阜県立岐阜高等学校 塩澤一樹 教諭/講師:元STUDYBANK塾長 津本高宏氏)
11:00 ~ 12:00 特別講座:「高校現代文を10倍楽しく!#山月記 #BanG Dream ! バンドリ 小説家 中村航先生と!読んでみよう 書いてみよう」
(担当教諭:岐阜県立恵那高等学校 工藤志栄 教諭/講師:小説家 中村航氏)
12:00 ~ 12:30 終わりのホームルーム:まとめの会~差異を乗り越え世界のリーダーへ~
(担当講師:岐阜県立岐阜工業高校 和田喜孝氏
=第2部=
13:30 ~ 15:00 新時代教育座談会:授業の振り返り、ゲストのコメント等
(青山学院大学 教授 松永エリック・匡史氏)
(株式会社Libry 代表取締役CEO 後藤匠氏)

※下線は当記事(前編)で紹介

〈岐阜サマースクールの開催目的(教員)〉

  1. 学校の枠を越えたオンライン授業の企画・実践を通して、今後の教育活動に転用可能なアイディアを得るとともに、自ら新たなことにチャレンジする精神を養う。
  2. 生徒の「学びに向かう力」や「思考力・判断力・表現力」、「社会において生かせる知識・技能」を引き出し、育む授業を実践を通じて体感する。

〈高校生向けオンライン授業のテーマ(生徒)〉
『今日の出会いの中から、「新たな価値観」を探してみよう!』
~自分とは違う見方や考え方を意識的に受け入れてみよう!~

オープニング

開始時間になると、さまざまな学校の教員や生徒がオンラインツール上に集合した。
サマースクール主催団体の事務局でもある恵那高校の野村毅教諭の進行により、当スクールの開催目的や授業テーマの説明、講師等関係者の紹介が行われ、Zoomの機能を利用した拍手や感情表現など基本的な操作説明を経て、「岐阜サマースクール」は開幕した。

講座1:未来創造ワークショップ

学びの未来を考える「ニューノーマル時代の面白い学びを作れ!」

講座1:ミッションの提示

最初の講座は、恵那高校の伊藤教諭と株式会社Edoの関口祐太氏によるワークショップ。
講師役の関口氏は飛騨市の自社オフィスから登壇。早速ICTを駆使して、オフィスを見せながら自己紹介をしたり、ドローンで撮影した近所の映像を投影したりするなど、和やかな雰囲気のなかオンライン授業はスタートした。

〈課題の提示〉
講師の関口氏が代表を務める株式会社Edoは「教育や学びを通じて豊かな社会を創造する」ことをミッションに掲げ、社会課題解決型のプロジェクトの支援、ワークショップの提供、動画等のコンテンツ制作を事業の柱としている。大学の講演動画やNPO法人を紹介する動画なども制作しているとのこと。そんな関口氏から本日のワークショップのMISSIONが生徒に提示された。
「ニューノーマル時代の面白い学びを作れ!」
オンラインツールを楽しく体験しながら、未来を創るための考え方を学ぶというテーマ。

〈授業の目的〉

  1. 主体的に今後の学びに向かうため、自分たちにとって面白い学び、そしてオンラインやICTを使いこなした新しい学びについて考えるきっかけとする。
  2. ただの講義ではなく、チームを組んで属性も地域も異なるメンバーで考えることで、それ自体が場所を超えた学びの形として体感できる。

〈新しい学びの評価軸〉
 デジタルリテラシー + 新価値想像力 (+ 協働実現力)

生み出したいゴールを描き、逆算で考える

未来を創る2つの手法

はじめに、未来を創るために必要な2通りの「考え方」が紹介された。
1.バックキャスティング
生み出したいゴールを描き、逆算してプロセスを考えていく手法
2.フォアキャスティング
これまでの自分の「経験や強み」を活かして「何ができそうか」を考える

今回のワークショップではバックキャスティングの手法をつかって「未来×学び」の掛け合わせから生まれる新しい事業の種を創造してみることとし、以下の手順が示された。

〈ワークショップの流れ〉
1.「森を歩く」(情報収集)
2.「妄想する」(アイディアを広げる)
3.「やってみる」(個人で/仲間で)
まとめ/振り返り

「森を歩く(情報収集)」の視点例

まずは「森を歩く」と題して、身の回りや世界で、今何が起きているのかを知る情報収集の重要性を説明した。講師からは、情報収集によって得られた具体的な最新事例として、ソーシャルディスタンス用のテント教室、「音のVR」を使ったバーチャルコンサート、アメリカの図書館司書が考案したドローンを使った本のデリバリーサービスなどが紹介された。

次に、Zoomのブレイクアウトセッション機能(※)を使い少人数グループに分かれた生徒たちは、先のバックキャスティングの手法を意識しながら個人として、あるいは仲間と刺激しあいながら「未来×学び」から生まれる新しい事業や新しい学びについてアイディアを広げる=「妄想する」活動に移った。

※ブレイクアウトセッション:
オンライン上に集合した参加者を小グループに分割して小部屋を作成する機能

ICTツールが実現する効率よく実りあるワークショップ

「やってみる」ワークシートにアイディアを記入

生徒たちは、一人ひとりの「妄想」やブレイクアウトセッションでのコミュニケーションから生まれたアイディアの種をかたちにする=「やってみる」段階に移る。
各グループごとにクラウド経由で共有されたスライドには、グループ各メンバー用の個人用ワークシートが入っている。生徒たちはそれぞれが考えた「新しい学び」、「面白い学び」に関するアイディアを自分のシートに書き込んでいく。
ファイルがクラウドで共有されているため、自分の作業を進めながらグループ内の他のメンバーの書き込みをリアルタイムで見ることもできるというのはICTならではの特性。

完成した個人のワークシートをグループ内で共有し、それぞれの説明を聞いたのち意見交換を行いグループの代表案を選定する。最後に各グループの案が参加者全員に提示され、Zoomの投票機能を使って瞬時に最優秀(最高得票)案が選定される。離れた場所にいる参加者同士が、他グループでどんなアイディアが生まれていたかも知ることができる。ICTの利便性を上手に生かしたワークショップとなった。

ワークショップで出たアイディアを紹介【未来×学び】

  • オンラインのフル活用で世界中の同年代の子とつながる
  • 校内だけでなく他校の先生の授業をうける
  • 全国生徒でのグループワーク
  • 生徒自身が授業を行う
  • 学校ではできない主要教科以外の学び
  • 日本中、世界中の学生とオンラインでのセッション
  • 不登校の子も登校しやすいオンライン授業
  • 全教科でのディベートの採用
  • 音楽で暗記科目を学ぶ
  • 教科書を生徒たちでつくる
  • いろいろな会社の教科書を複数混ぜて使う
  • 毎日留学(オンライン) など

まとめ:生徒たちへのメッセージ

講座1:講師/関口祐太氏

講座1のまとめとして、講師の関口氏から生徒たちへ以下のメッセージが伝えられた。

「今、社会はコロナで大変なことになっています。そんななかで、ぼくたち企業は新しいカタチに変化していかないといけない。『新しい価値を生む』ということをしていかないといけない。そうじゃないとずっと誰かに頼って仕事をしていくしかない。新しいことを妄想する、想像(創造)する力を社会は求めています。これを意識して自らの力を伸ばしていってほしい。」

また、授業案の作成を担当した伊藤教諭は、
「今回は、【今ある便利な道具】を使って、【ちょっと先の学びの在り方】を体験しながら、【もっと先のワクワクする学び】について妄想し、【今の自分の学び】を振り返る! というテーマで、関口さん(株式会社Edo代表)と授業を考えました。今回一歩踏み出して、この場に来てくれたあなたたち一人ひとりが何かを学び、考えてくれたらうれしい。決して現状に悲観するのでなく、ワクワクを原動力に常笑思考の探究者であり続けられるよう、離れていても応援しています」

と参加した生徒たちに激励の言葉を送った。

講座2:国語力ワークショップ

ディスコースマーカーの強制力を体感しよう。

講座2:講師/津本高宏氏

当講座を企画、進行した岐阜高校の塩澤教諭は今回のワークショップを高校生向け授業として選んだ理由について、最近は「筆者の言いたいことがわからない」ではなく、「書いてあることがわからない」など、子どもたちの国語力の低下が懸念されていることを例に挙げ、どのように国語力をつけるのがよいかというテーマで津本氏にワークショップ講師を依頼したと経緯を説明した。

講師の津本高宏氏はSTUDYBANK元塾長、「もってぃー先生」のInstagramのフォロワーは約7千人、YouTubeアカウントの「もてぃす」は登録者数約4万人、など複数の肩書きと多くの支持者をもち、SNSを使って学生からの気になる問いに助言もしているオンライン上級者。
今回のワークショップは、津本氏の塾長時代に繰り返し実践してきた授業を岐阜サマースクールのオンライン授業用にアレンジしたものだった。

〈ディスコースマーカーって何?〉
当ワークショップのキーワードであるディスコースマーカー(discourse marker)とは「談話標識」とも呼ばれるもので、文と文との論理関係を表現する語句にあたり、文章の論理展開を決める役割をもっています。英文読解対策でよく用いられる用語。今回は国語力を鍛えるために「接続詞」の意味で使った。
仮に、作文において先にディスコースマーカー(接続詞)を指定されてしまうと前後の文章はこれに縛られて文脈を構成せざるを得なくなる。このように接続詞による制限や指定されたルールを意識しながら文章を構成していく力を養うことで読解力も含めた国語力を養おうというのがこのワークショップの意図だ。

 
〈授業の目的〉

  1. すべての科目の勉強や日常生活で必要な国語力をつけるために、「与えられた文章を咀嚼し、自分の言葉で言い換える」練習をする。
  2. 変化の激しい現代社会に関する文章を読み、結論文を交流することで、新たな価値観に触れる。

〈新しい学びの評価軸〉
読み書き + 新価値想像力 + 振り返り力

〈ワークショップの流れ〉

【個人ワーク:20分】
1.事前配布の文章を読む
 ※『新世界(西野亮廣著)』から引用
2.提示された12の接続詞から4つを選ぶ
3.示されたルールに従い文章を作る

【グループワーク:18分】
4.生徒3人一組に分かれて各自の文章を発表する(結論は伏せる)
 ※各グループには教員1名が進行役として参加
5.聞き手が結論を推測する
6.発表者が結論を公開し答え合わせ

12の接続詞から任意の4つを選ぶ

ルール1:小学4年生にわかる単文を書く

生徒は、事前に配布された文章を読み、内容の理解に努める。引用元となった『新世界』は著者西野氏の生き方や考え方、行動などを綴ったエッセイであり、そのままの表現で小学生に伝えるにはやや難しい文章であるというのがポイントだった。

次に生徒は、オンラインで提示された12の接続詞から4つを選ぶ。(この4つの接続詞が後に文章を構成する際の縛りとなる。)

生徒に個人用ワークシートとルールが提示される。

<ルール1>
最上段の空欄に、配布文章を読んで学んだことを書き込む。ただし小学4年生にわかるような表現で、単文で書くこと。

ルール3:結論の接続詞を用いて結論を書く

<ルール2>
次に、ワークシートの2段目以降の4つの空欄にそれぞれ単文を書き込み、1つの文章を作る。ただし各空欄の冒頭部に、先に選んだ4つのディスコースマーカー(接続詞)を入れること(入れる順番は自由)。

<ルール3>
最後の欄に、自分の結論を書く。ただし冒頭に「結論の接続詞」を入れること。※例として「つまり」「ゆえに」などがワークシートに記載されている。

ここまでを20分の個人ワークとして取り組んだ。

ブレイクアウトセッションによるグループワーク

推測した結論をシートに書き込む

20分の個人ワークを終えると、次は3人一組に分かれて、グループワークが始まる。各グループには教員1名が加わり、生徒たちの様子を見たり、進行が滞りそうなら手助けを行う。ここでも講義1と同様、Zoomのブレイクアウトセッションの機能を使うことでオンラインでのグループワークを実現した。
グループに分かれた各生徒は、順番に個人ワークで作成した文章を読み上げ、他のメンバーは聞き手になる。
ここでのルールは、「結論」部分を読まないで、聞き手に推測してもらうこと。簡潔な単文を接続詞でつないで出来上がった文章の最後に、自分が書いた結論が聞き手に伝わっているかどうか?そこまでの論理構成ができているかがポイントとなる。
また、聞き手にとっても接続詞を挟みながら順を追って入ってくる文章から結論を推測する作業は文章読解の良い練習になる。

聞き手が推測した結論をワークシートに書き込み、これを公開した後、発表者が「結論」部分を読み上げ、答え合わせをしてセッションは終了。

講座2のまとめ

個人ワークでは、生徒それぞれが作文の際の接続詞の役割、影響力を実感していた様子が伝わってきた。
ルールとして与えられた「小学4年生に伝えるつもりで」という条件のおかげで、文章が格段にわかりやすくなっており、単文で記載していくことで作業を簡略化し、論理展開に意識を集中するという効果も生まれた。

グループワークで発表された文章はどれも簡潔にまとまっており、意図した結論が、聞き手の推測と大きくズレることはなかったようだが、最後に結論を推測させることで、「書き手」と「聞き手」の受け取り方のギャップを浮き彫りにし、内省や気づきにつながりやすくなる展開は、今後、個々の生徒が文章に触れる際の有益な体験になったように感じた。

参加した生徒たちの声(一部)

  • なにかを制限してやることはその分野についての能力の向上に関わってくると知れたので今後は学習に取り入れていきたい。
  • 言葉で表現するというのはシンプルな方法だけど、ディスコースマーカーを使うことで自分の伝えたいことを真っ直ぐに伝えていけると感じました。
  • 接続詞によって大きく文の流れが変わるなと今までで1番思った。これから文を読む時意識をもっと接続詞に持つとより理解がしやすくなると思ったので意識して読んでいきたい。

津本講師の生徒たちへの想い

講師の津本氏が、素材として「新世界(著者:西野 亮廣、角川出版、2018年)」を選んだ理由を次のように語った。

「この本の著者・西野亮廣さんは、何度も世間からの批判を受けながらも行動し続け、その結果、新しいスタンダードをいくつも世に作り続けています。これは正解ばかりを追い求めていては、到底成し遂げられることではありません。学校の勉強も大切です。しかし現代ではそれ以上に、正解のない問いへ立ち向かう姿勢が何より大切だと思います。新世界では、そんな西野亮廣さんがどんな考えを持ち、どのように行動してきたかが事細かに記されています。学校では学べないことを学ぶ第一歩として、新世界ほどいい本は無いと思いました。」

サマースクール(前編)のまとめ

オンラインツールを主役に感じない進行

岐阜サマースクール前編では、関口祐太氏、津本高宏氏の各ワークショップをご紹介しました。
民間で活躍される両名による最先端のワークショップはどれも刺激的な内容でした。授業の内容そのものに集中できる環境を整えることができていたのは実施までにオンライン授業のノウハウを学んできた教員たちによる取り組みの成果そのものだったに違いない。

次回、サマースクール(後編)では、人気小説家の中村航氏と高校生による交流や、物語がどのように生まれるか、小説をどのように読むかなど、ふだん教室の中にいるだけでは体験のできない特別講義、差別問題を考えるホームルーム、教員たちによる授業の振り返りの様子をお伝えします。

記者の目

Zoomのブレイクアウトセッション、拍手で感情表現をする機能、同時編集できるスプレッドシート、投票から集計など、「生徒がどう学ぶか」を考え抜いて準備されてきたことが感じられた。
単にオフラインでの授業をオンラインで実施できるように工夫されたものではなく、ICTのツールを活用することで「新しい学びの価値」を創造しようとする取り組みだった。

授業の進行をしながらプライベートチャットで次の展開について教員同士で相談していたり、ブレイクアウトセッション中に次の講座のゲストと打ち合わせや談話をしたりと、授業の裏側では教師たちがさまざまな工夫でコミュニケーションをとりながら同時進行で「サマースクール」という舞台を作り上げていた様子が印象的だった。

取材・文・写真:学びの場.com編集部

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