2003.12.16
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イカとハイテク

イカと最先端技術、このふたつにどんなつながりがあるのかな?今回は、イカの食材としてではない利用法をご紹介します。

イカが飛ぶって知ってますか? 全てのイカが飛ぶわけではなさそうですが、マグロなどの大型の魚類にねらわれているときには、飛ぶことがあるそうです。高度は5メートルくらい、速さは時速50kmから60kmも出せるらしいのです。

 羽がないのにどうやって・・・・・・・・?

 まず、水を思いきりジェット噴射(ふんしゃ)します。
その勢いで水面から飛び出したら、うでとうでの間のまくをかさのように広げて、おなかのヒレで体を安定させるというしくみです。まるでジェット機のようです。

 イカは小さいものは数センチ(ホタルイカなど)、おおきいものは18mもあるものがいます。これはダイオウイカという種類で、深海で鯨と戦うと言われています。

 さて、イカは食材としてみても捨てるところがないくらい全体を利用することが出来ます。そのほかに最先端技術にも使われているのです。

 それが「液晶」です。この「液晶」の1種がイカの内臓から作られるのです。「コレステリック液晶」というタイプの液晶には、イカの内臓から作られたものがありました。これを使った製品には「液晶寒暖計」があります。なお、現在使われているテレビなどの液晶ディスプレイにはイカの「液晶」は使われていませんが、研究を進めているところもあるようです。
イカの内臓から作られた液晶テレビなどができたら何だか楽しいですね。

▼イカの液晶を使った寒暖計

余談ですが、イカスミとタコスミの違いを知っていますか。
どちらも的に遭遇したときに使われるのですが、使い方が違います。タコスミは、広がって煙幕のような働きをします。イカスミは、ドロッとしているので水に広がらないのです。それを利用?して自分の陰を作って、敵を欺くのです。忍者みたいですね。

(記事内容は掲載当時のものです)
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