2006.12.12
  • twitter
  • facebook
  • はてなブックマーク
  • 印刷

危機対応のポイント

学校に不審者が侵入したとき、地震が発生したとき皆さんはどのようなマインドで行動しますか? 今回は危機対応のポイントについてお話しします。

今年も残りわずか。いかがお過ごしでしょうか。私は遣り残したことだらけで、あせっている毎日です。あれも、これもと考えるうちにどこから手をつけたらいいものやら・・・・。
さて、今回は危機対応のポイントについてお話します。非常事態が発生したときにはどのようなマインドで行動するのがいいのでしょうか。たとえば学校に不審者が入ってきたとき、地震が発生したとき皆さんはどのようなマインドで行動しますか。
危機が発生したときの特徴は
1. 発生当初は状況がつかめない
2. ほうっておけば勝手に被害は拡大する
3. 全体的にパニック状態になる
4. 普通ならありえない勘違い、連絡ミスなどがおきやすくなる

ポイント1 行動しながら考える

行動のポイントのその1は「行動しながら考える」というもの。危機の発生初期は全体の状況はつかめない。しかも勝手に被害は拡大するわけですから「考えてから行動する」もしくは「状況を把握してから行動する」では遅いわけです。たとえば、学校に不審者が侵入してきたとして当初は各教室まで侵入の状況(誰が、どこから、どんな格好で、など)は伝わりません。緊急通報装置があればサイレンが鳴るだけですし、ほかの先生が大声をだして騒がしくなるだけかもしれません。しかし、何か問題が起きたことだけは把握できます。そのときに全体の状況を把握できるまで待ってから行動していたら教室に不審者が侵入してしまう危険性が高くなります。そうではなくすぐに情報を取るために現場のほうを見るようにする。職員室に確かめる。サイレンが鳴ったからすぐに教室のドアを閉めて施錠するなどまず行動することが出来れば被害の拡大を防ぐことができるでしょう。勘違いだったらどうするといわれるかもしれません。しかし、考えてみてください。勘違いなら謝れば済むことです。被害が出てから、もしくは被害が拡大してから行動するでは遅いのです。

ポイント2 シンプルな行動を取る

次のポイントは「シンプルな行動を取る」です。非常時には全体的にパニックになっています。いろいろな情報が飛び交い、悲鳴や泣き声が聞こえてくる。こんな状況の中、複雑な道具や行動を行うことが出来るでしょうか。「非常時に出来ることは簡単な動作だけである」。これは危機管理の専門家の一部と言っていいボディーガードの人たちの間でよく言われる言葉です。非常時にどのような手順でなにをするのか。どのような設備、機材を使うのか。自分の能力が半分ぐらいになったつもりで考えておくべきでしょう。複雑な計画や動作はまず行えません。ちなみに「危機管理計画どおりに危機が起きたことは無い」。これも危機管理の専門家の間で言われている格言です。

積極的な決断をする。
情報は自ら取りにいけ。
首を出すなら体を出せ。

などいろいろなことが非常時のマインドとして必要なことと言われています。あなたは本当に非常時に動けますか。ぜひ、危機対応に備えて心構えを作っていただきたいと思います。
pagetop