今、子どもたちに正義と勇気を育む授業を! 道徳授業改革集団

夏休みが始まって間もない8月7日・8日、2日間にわたって、東京都中央区銀座の東京ガスホールにて、「今、子どもたちに正義と勇気を育む」と題し、第15回道徳教育改革フォーラムが開催された。
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夏休みが始まって間もない8月7日・8日、2日間にわたって、東京都中央区銀座の東京ガスホールにて、「今、子どもたちに正義と勇気を育む」と題し、第15回道徳教育改革フォーラムが開催された。 冒頭、代表深澤久先生の発表から。 「こういうのは学級経営のための技の一例。教師ならこのような技たくさん持っていて当然。大切なのは、こういった技をどこで、いつ使うかです」 |
桃崎剛寿先生
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今回も、「113戦で一度も一位になったことのないハルウララ」を題材とし「あきらめずに挑戦しつづけることの尊さ」を伝える(桃崎先生)、「豆腐小僧」という妖怪を題材とし「異質を受け容れる、ナンセンスを楽しむ心の余裕」を持つことを伝える(佐藤先生)、科学手品で子どもたちの興味を引きつけるミニネタ集(土作先生)など、楽しくて意表をつく授業の実践が紹介された。 また、教職を離れ、指導者として後進を育てる内海先生、鈴木先生からは、「管理職が範をなす 道徳授業改革」と題して、指導のポイント、教材作りのコツを話していただいた。面白い授業のネタを見つけるには、「見るもの、聞くもの、すべてが教材になるのでは?という目で、日頃からアンテナを高くしておく」のがコツだそう。同会で発表される授業事例のユニークさの秘密はここにあるようだ。 会場にお越しの参加者に感想を聞いてみた。青森県から参加している中村幸一さんは 「フォーラムの参加は今回がはじめてですが、会から発行される機関紙を毎号読んでいます。必ず一つは実際に自分でもやってみよう、という実践が載っていて、期待を裏切られたことがない。公開されている実践例を自分でも追実践をしてみると、確かに子どもたちが変わる、という手応えを感じます」
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ところで、週1時間の道徳の授業をきちんと実施している学校はどのくらいあるかご存知だろうか。小学校で約68%、中学校では41%である。子どもたちによる事件が話題になり、命の大切さが叫ばれている昨今、この数字は低すぎるのではないだろうか。これが、国語や算数の授業だったら大変なことである。それくらい、道徳の授業は軽んじられているのである。
(取材・執筆:学びの場.com) ●「道徳授業改革集団」関連記事 |
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