学校事務職員の企業研修奮戦記(vol.2)
私は、愛知県東海市の中学校の学校事務職員である。先週から、東京の(株)内田洋行で企業内研修をさせていただいている。ようやく1週間経ち、少しずつ東京という街にも慣れつつある今日この頃。はたして、今週はどんなことが待ち構えているのか? 第2週目、スタートである。
2006年7月31日(月)研修2週目スタート
研修も2週目となりました。先週は半分東京ビッグサイトに行ってましたので久しぶりの出勤です。先週も思ったのですが、この会社はタイムレコーダーが無いのですね。まさか、出勤簿なんてことはないですよね!?(編集者談;その「まさか」です・・)
さて、今日は新川オフィスに出勤。学びの場.comに掲載する、研修奮戦記1週間分と「e-learning world」のレポート提出です。さて、どんなやり方でするのかな? なんて思っていたのですが、やり方としては自分がやってるのとあまり変わりませんでした。要は本人の趣旨説明が一番大切です。
でも、違うこともありました。こちらが手を抜いた点をずばり指摘されています。さすがプロ、見抜かれてしまいました。
僕の書いたものを元に編集会議です
2006年8月1日(火) 学校への納品に同行
今日は青柳小学校のパソコン教室に納品です。
地下鉄日比谷線八丁堀から茅場町へ。東西線に乗り換え飯田橋まで。さらに有楽町線に乗り換え護国寺まで。地下鉄を2回乗り換えました。浅草へ行った時にも思ったのですが乗り換え駅で一度改札を出て、目的の路線に乗るためもう一度改札を通る、ということが不思議でした。名古屋では体験しなかったことです。切符は目的駅まで買ってありますが、乗り継ぎの際には、乗り継ぎ専用改札機(オレンジ色)を通さないと、切符が戻ってこなくなるので、ここでも真剣勝負です。
さて、学校に到着。まず、職員室に行き、あいさつをしてからパソコン教室に向かいましたが、見事に空っぽ。搬入専門の人たちがトラックから荷物を降ろして、順次パソコン教室に運びます。リーダーが1人いて、その人の指示に従って荷物を置く場所を決定しているようです。
どうやら、まず机の部材を入れているようでした。荷物の搬入が終わったら早速組み立てです。やはり慣れているせいか手際がいいですね。11時頃には20脚全ての組み立ても終わり、パソコン本体を乗せていきます。私は周辺機器の細かなものやオーディオ関係のものを箱から出して、机の上に乗せていく手伝いをしました。
午後1時頃にはパソコン20台全ての設置が終了しました。東海市では小学校・中学校ともにパソコン教室はそれぞれ40台入っていますので、そのことについては、本当に感謝しなければならないと思いました。
①がらんとして、まさに空き部屋状態でした
②あっという間に、机を組み立てます
③作業終了。このあとの起動確認や
ネットワーク 接続などは、
それぞれ専門部隊に任せるのだそうです
④エプソンMAXARTです。実は、うちの学校でも
購入できるならこれがいいなと密かに
思い焦がれてたものなんです。思わずパシャリ
2006年8月2日 (水) 久しぶりに車での移動
今日は施設設備営業に同行ということで、午前10時30分頃会社を出発。さて、どうやっていくのかな? どこに「連れていかれる」のかな?
「今日は2~3箇所周りますから」と、車での移動になりました。
最初に行った所は、"○○設計"というところで、そこでは、「△△動物園への見積もりを再提出してくれ」と依頼を受けて、おしまい。
次に行ったところは、"江東区立第二豊洲小学校(仮称)"の建築現場でした。
ここでの打ち合わせは、理科室の実験台の色合わせと、「家庭科室の調理台の天板下のエッジに丸みをつけられないか」ということでした。
最後に行ったのは、"第三亀戸中学校"の4階の部屋を改造して、壁一面にロッカーを設置するという現場でした。
あと、久しぶりに中学生を見ました! 夏休みでこの暑い中、部活動を熱心に行っていましたね。柔道場では試合をしていたり、グラウンドではソフトテニス部が練習をしていました。我が校の生徒たちは今頃何をしているのかな~?
第二豊洲小学校(仮称)開校に 向けて
着々と工事進行中。 今から楽しみですな
第三亀戸中学校の現場です。
天井の裏はこんなになってるんですね~!
2006年8月3日(木) 青梅・福生・八王子へ
営業同行2日目です。今日はいくつかの学校に、当社の関わる、ある研究事業の趣旨説明と参加の打診に行きます。
すでに関連資料は学校宛に郵送していたのですが、営業マンから「この色の封筒で最近届いたかと思いますが、ご覧いただけたでしょうか?」と聞かれても、先生方は答えに困っただろうと思いました。私の経験上、学校の文書はほとんど事務方で開けてしまうのが普通ですからね。そこは優しい先生方ばかりで「見てない」とは答えられませんでしたが、お茶を濁すような返答でした。私の学校なら、校長は「そういうことなら事務局長に聞けばわかる」と私を呼んで、「これこれこういうことだが、知ってるかね?」と聞いているでしょう。具体的な話をするのはそれからです。
たぶん、事務職員も話の中に取り入れたほうが得策だと思うんですよ。僕は、僕を無視して話が進んだことについては知りませんので、協力はしたくないですもん。それくらい、この仕事に誇りと責任を持っています。
都会を離れて、久しぶりの緑に癒されます
2006年8月4日(金) 一日中椅子に座って
今週も今日で終わりである。内田洋行でどんなことを学び、どんな成果があったかを会社としても知りたいとのこと。"研修のまとめ"のプレゼン作りに一日を費やした。おかげで8月3日までの分は全て完成! よかった~。うーむ、書きすぎてるかな? もっとページを増やしてでも、大きな文字の方がいいかな?
お昼を社内食堂で食べましたが、システムが面白いと思いました。現金でも食券でもなく、食券カードともいうべきですかな。食べたいところに行って、そのカウンタの下にカード読み取り機が設置してあるので、そこに差し込むとその食事の金額が差し引かれるというものです。残金となったらどうするのかなと思ったら、「精算できます」と教えてくれました。食事はもちろん、おいしかったですよ。
プレゼン、いいものを作るぞ~!
2006年8月5日(土) とにかく暑かった
ホテルを出たら、暑い。とにかく暑い。
今日は何年かぶりに"紀伊國屋書店"に行こうと思っていました。高校生の頃に何度か行ったことがある書店です。そこで面白い本がありましたので、思わず買ってしまいました。それは『60年代「燃える東京を歩く」』という本です。私にとって高校生という多感な時期を彷彿とさせてくれる一冊でした。
また、私は古いものにも興味があります。数年前出張で青山に泊まった際に原宿で降りて青山方面に歩いていくと左側に古い都営住宅があったのですが、どうなったのかな? と思って行ってみると、残念ながら、表参道ヒルズというおしゃれな建物に変わってしまいました。(編集者談;今、注目のスポットですよ!笑)
このあと、アメヤ横丁に行き、不忍池と歩いて回りました。ホテル住まいで一番困ることは、何か果物が食べたいと思ったときに一人分というのがなかなかないことです。そんな時にこのアメ横で、スイカやハニーメロンを一切れずつ売っているのを見つけました。早速スイカを買って食べましたが、久しぶりですのでおいしかったですね~。
それにしても今日は本当に暑かった! この夏最高だったそうです。途中上野駅近くのビルの上に温度を表示するサインボードがあったのですが、39℃でした・・。
原宿です。この町もどんどん
変わってしまうのですね。少し寂しいです・・
「カットスイカ大サービス100円!!」
いいもの発見できました♪
2006年8月6日(日) 小田急線に乗りました
ちょっと前テレビを見ていたら『セレブの街・成城』を紹介していた。桜並木が有名だそうで、「端正で落ち着いた街である」と紹介されていた気がします。
東京といえば日本の首都、そして政治経済の中心でもありますので、どこか喧噪さえ感じる街という印象がありますが、果たして成城というところはどんな街なのか? この目で確かめたかったので、ぜひ一度行ってみよう! と心密かに思っていた街です。
新宿から小田急線の各駅停車に乗り、のんびり景色などを眺めながら成城学園駅までゆらゆらと連れられていきました。そうこうしている間に到着。とりあえず、駅から成城学園の方に行こうと思い少し距離はありますが、歩くことにしました。とにかく暑いですので、なるべく日陰を探して、のんびりと周りを見ながら散歩です。
家を眺めてみると、確かに「ハイソ」な家が多い。デザイン的にも感心しますし、ほとんどの家にセコムステッカーが貼ってあります! なんとなく落ち着いていて、優雅な感じさえ漂ってくる街という印象を受けました。
次に向かったのは東京のシンボル的存在である"東京タワー"です。休みも最後ですので、やはり、ここは外さずに行くことにしました。しかし、人が多いですね。展望台の最上階に行くのに30分もかかりましたよ。土産売り場で、愛犬マロンのリードにぶら下げられるよう、"東京タワーのミニチュア"を購入しました。
東京都庁・六本木ヒルズなどと比べても人は多かったと思います。やっぱり"東京タワー"はすごいところだと思いました。(次号へつづく)
優雅な成城の町並み
東京といえばこれですよね!
坂見省二 プロフィール 昭和44年度学校事務職員として採用される モットー:仕事は楽しく、そして学校事務は「学びを支援する」 |
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