自分の会社を作ろう!/墨田区立竪川中学校
2月28日、墨田区立竪川中学校3年生の社会科の授業見学にうかがいました。明日は高校入試結果の発表、その後は期末試験、というちょっとナーバスな時期でしたが、生徒たちは元気そのもの。今回の授業では「もし会社を作るとしたらどんな会社を作りたいか、その夢を実現するためには何が必要か」を経営コンサルタントの老川多加子さんをゲスト講師にお招きして学びました。
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今回は、公民の単元「企業について学ぼう」の最終日。担当は三橋秋彦先生。前回までの授業では、会社の仕組み、株式の仕組み、近年の企業のグローバル化、社会貢献などを学習し、最後に「自分の会社を作ろう」というテーマで、自分がつくりたい会社の名前、業種、業務内容、資本金、会社が果たす社会的責任についてなどを記載したワークシートを作成。 最終日の今日は、経営コンサルティングの老川多加子さんをゲスト講師にお招きして、生徒たちが作ったプランを実現するにはどうすればいいかをお話しいただいた。
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■会社を作るにあたって大切なことは? 会社を作るにあたって大切なものとは。人、モノ、金、情報? いえいえ、それ以前に大切なのは、会社を作ったからには「続ける」こと。会社を継続することは、会社を作るよりも難しいのだそう。もし倒産すれば、従業員、お客さん、取引先、株主などたくさんの人に迷惑をかけ、「社会的責任」を果たすことができない。そうならないために、ちゃんと会社が利益を上げることができるのか、事前に仮説・検証を行わなければならないのだ。 ■利益を上げるとは? 利益をあげなければならないことはわかったが、そもそも利益とは? 読者のみなさんならご存知のとおり、売上-費用=利益。では、費用ってどんなものだろう、ということを、生徒たちになじみのあるファストフード店を例に考えてもらう。ハンバーガーの材料、調理用の機械、人件費、包装紙、チラシなど宣伝費、などさまざまな費用が挙げられる。
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■自分のプランでは利益が出せるかな? さて、ここで自分のプラン(ワークシートに記載したもの)を振り返って、ちゃんと利益が出せそうか考えてみることになった。 パソコンショップを開き、海外にも出店したい、というN君の場合。 というように、項目を洗い出していく。結果は? 売上 1000万円 売上1000万円-費用770万円=利益230万円 無事、利益を出すことができた。 「会社を継続するためには、このように、始める前からいろいろと検討しなければなりません。面倒だし大変です。でも、会社をつくって利益を上げることは、お客様や従業員、地域社会からも喜ばれること。そして、何より自分の夢をかなえることのできる、とってもやりがいのあることなんですよ」 と老川さん。 ■夢を実現するために さて、最後に老川さんは、夢をかなえるために今からやって欲しいこととして 1)自分のやりたい業種について調べたり、関係者に話を聞くなど、日ごろから問題意識を持って生活する 生徒たちは「最初に会社を始めた人は大変だったんだ、と思った」「もっといろいろなことを考えないと難しいんだ、とわかった」と感想を語っていた。 こんなお店を持ちたい、こんな商売をしたい、そういう夢をもてることはすばらしいが、夢のままで終わらせないためには、今後たくさんの経験をし、勉強もしなければならない。これからさまざまな進路に進んでいく彼らたちにとって、ほんの少しでも現実社会の厳しさが実感できたことは、大変意義のあることだったのではないだろうか。 (取材・文:学びの場.com 高篠栄子) |
三橋先生のご好意で、給食をいただきました(食べかけの写真でスミマセン!)。メニューはポークビーンズと、トースト(バターを塗って焼いたもので甘い味がついていました)、キャベツ、わかめの和え物、そしてなつかしい瓶入り牛乳です。全国的に給食の民間委託が進んでいますが、ここ竪川中学校も例外ではありません。民間委託については賛否ありますが、お味はなかなかのもの。陶器の食器もなんだか嬉しい。もちろん全部いただきました。ご馳走様! |
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