2019.06.10
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教育実習生と共に過ごす日々〜自分が実習生だったときの思い出〜

教育実習生へのメッセージです。
自分が実習生だった時の思い出です。

京都教育大学付属桃山小学校 樋口 万太郎

今から8年前の話、
附属に勤めて1年目の話です。教育実習生がやってきたとき、子供達と実習生の仲が急速に深まっていく様子をみて、今まで自分にむいていた子供たちが、実習生にとられてしまうのではないか?と変なジェラシーを持ってしまいました。
まぁ、ジェラシーを持ったからといって、実習生の足を引っ張りしたりはしませんでしたが、、、、。
しかし実習生が来ようが、誰が授業しようが、それまでに子供たちと築いてきた関係は、そんな簡単には崩れるものではありませんでした。
(今思えば変な話ですが…)ぼくは大阪の附属小学校に教育実習として行き,「絶対に先生になろう」,そして「算数を研究しよう」と思った過去があります。

ですので、受け持つ実習生には少しでも同じような経験をしてくれたらいいなと思いと取り組んでいます。何より「小学校の先生って楽しい」なと思ってくれたら嬉しいです。
ブラックな働き方、教員採用試験の倍率、講師不足なども言われているだからこそ、よりそのような思いが強いのかもしれません(働き方については、いずかどこかの機会に書きます)。
基本実習の学生は3回生で来るため、1年後、「試験に合格しました。小学校の先生になれました!」と連絡をもらえたときは、とてもうれしいです。
実は私は出来の悪い実習生でした。授業のアイディアは思い浮かんでも、それを実行する力や基礎・基本の力がありませんでした。それも仕方ありません。実習に行くまで、学生ボランティアなどで現場にいくこともなく、むしろ現場に行くことを避けていました。
指導教官の立場としては、やりづらい実習生だったことでしょう(笑)。実習も最初は「附属は先生が厳しいって噂で聞くし…」とマイナスなイメージを持って臨んでいました。
しかし、実習が進むにつれて、子供たちと過ごす毎日がとても充実していました。授業も指導教官に手とり足とり教えてもらい、終電がなくなる日もありました。今では考えられませんが・・・。
そのおかげか、あの実習期間よりもしんどいと感じたことは1度もありません・・・。良いことなのか、悪いことなのか・・・。附属の先生は厳しいのではなく、実習生に少しでも自信をつけさせるためにとても優しかったです。
実習最終日、私は子供たちが開いてくれたお別れ会で周りがひくぐらい大泣きでした。子供たちも泣いており、指導教官の先生は子供たちが泣くとは思っていなかったそうです。
そして、指導教官との最後の打ち合わせの時に、
「T先生、ぼく2年南組にずっといたいです!最高のクラスです!」と私は言いました(今思えば失礼な言い方ですよね…)。

すると、T先生は「最高なクラスと言ってくれてありがとう。でもね、このクラスは樋口さんのクラスじゃない、僕のクラス。僕の色が出たクラス。だから、樋口さんも教師になって、自分のカラーを出したクラスをつくってごらん。苦労はすると思う、でもきっと樋口さんならこのクラスより最高なクラスを作れるはずだよ。がんばれ」

という話をされました。この話は今でも鮮明に覚えています。この話は毎年実習生にしています。
今の樋口学級もとても素敵なんですよね!

樋口 万太郎(ひぐち まんたろう)

京都教育大学附属桃山小学校
みんなが「わかる」「できる」、そして「楽しい」授業を目指し、目の前にいる子に応じた指導を行っています。キーワード「学級経営」「算数」「タブレット端末」。

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