2017.02.22
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知識構成型ジグソー法を用いた協調学習授業(vol.2) 主体的・対話的で深い学びを実現するための授業改善―埼玉県「未来を拓く『学び』プロジェクト」― 後編

東京大学 大学発教育支援コンソーシアム推進機構(CoREF)と連携し、「協調学習」を引き起こす授業づくりの研究と実践に、県を挙げて取り組んでいる埼玉県。この協調学習を実現する一つの「型」が「知識構成型ジグソー法」であり、前編ではその授業の様子をリポートした。後編では、知識構成型ジグソー法の良さや効果、そして協調学習を推進する理由について、埼玉県教育委員会指導主事の先生方と、「協調学習マイスター」である板谷大介教諭に、語っていただいた。

知識構成型ジグソー法を用いた協調学習授業 ~主体的・対話的で深い学びを実現するための授業改善 ―埼玉県「未来を拓く『学び』プロジェクト」― 後編

実践者に聞く

「まだ答えのない問題」に協力して取り組まねばならない現代、その力を育む授業を目指して

埼玉県教育委員会が協調学習の研究と実践を始めた理由

埼玉県教育局 県立学校部 高校教育指導課 学びの改革担当 主幹兼主任指導主事 小出和重 氏

埼玉県教育局 県立学校部 高校教育指導課 学びの改革担当 主幹兼主任指導主事 小出和重 氏

――ここからは、埼玉県教育委員会の小出和重・主幹兼主任指導主事と、櫻田忍・指導主事にもお話をお伺いしたいと思います。 埼玉県では、東京大学 大学発教育支援コンソーシアム推進機構(CoREF)と連携し、2010年度から「県立高校学力向上基盤形成事業」を2年間、2012年度から「未来を拓く『学び』推進事業」を3年間、そして2015年度から5年間は、新たに「未来を拓く『学び』プロジェクト」と、事業名は変えながらも、一貫して「協調学習」の研究と実践を継続されてきました。その理由をお教えください。

小出和重(敬称略 以下、小出)我々がCoREFと連携して研究を始めた2010年は、ちょうど今の学習指導要領が改訂された時でした。授業を変えて、子供たちに新しい力を育んでいかねばならない、そのためには協調学習の授業づくりを通して、継続的な授業改善を行おうと考えたのです。

――新しい力と言いますと?

小出現代は、「まだ答えのない問題」が山積しています。例えば原発の問題。どうするのが正解なのか、まだ答えは出ていません。地球温暖化や超高齢社会の問題もそうです。まだ誰も答えを見出していない問題に、子供たちは今後、取り組んでいかねばなりません。 今の子供たちは、教わったことを習得することには慣れていますが、課題を発見して、他者と協力して解決していくことにはあまり慣れていないと思います。中には十分にそういったことができる子もいますが、全員ではありません。皆にこういう力をつけさせるには、授業を変えていく必要があると感じました。 ところが、20世紀型の授業しか受けたことのない我々には、どんな授業に変えればいいのか、なかなか見えてきませんでした。そんな時、CoREFの故・三宅なほみ先生と出会い、協調学習に巡り合ったのです。目から鱗が落ちるようでした。 多様な意見やアイデアに耳を傾けながら、議論を通してお互いの違いを生かし合い、最終的には一人一人が自分なりの理解を深め、その成果を他の事にも広く適用していく力を身につけるのが、協調学習です。協調学習を取り入れて授業を改善し、子供たちにこれを体験させることが、将来、「まだ答えのない問題」に取り組む際に役立つと考え、CoREFに埼玉県との連携協力を依頼しました。 CoREFから「知識構成型ジグソー法注1 」を提供いただき、CoREFの研究者と教師が、がっぷりと四つに組んで授業づくりを進めていく。それを我々教育委員会がサポートし、研究や実践しやすい体制づくりを推進してきています。

埼玉県立浦和第一女子高等学校 国語科担任 板谷大介 教諭

埼玉県立浦和第一女子高等学校 国語科担任 板谷大介 教諭

板谷大介(敬称略 以下、板谷)私は2010年度から協調学習に取り組み始めました。時代が変わった今、「教師が一方的に講義する従来型の授業は、もう限界だろう」と危機感を持っていたので。講義型授業を受け続けると、生徒はひたすら受け身になります。教えてもらうのが当然だと思って、餌を運んでくれるのを待つ、ひな鳥のようになってしまうのです。 数十年前は、欧米に追いつくため講義型の一斉授業で生徒にたくさんの知識を覚えさせようとしたものです。しかし、一方的に教わるだけでは身につきません。教師がいくらわかりやすく教えても、その場ではわかったつもりになりますが、授業が終われば忘れてしまいます。 そもそもインターネットがこれだけ普及し、誰もがスマホを持ち歩くようになった今、単なる知識は検索すればすぐに得られます。大事なのは、その知識を使って、他人と協力しながら問題解決に取り組む力。小出先生がおっしゃったような、「まだ答えのない問題」を解いていく力なのです。

知識構成型ジグソー法に込められた協調学習を促す「仕掛け」

――その「協調学習」を実現する手法の一つが、知識構成型ジグソー法ですが、その良さを教えてください。※下記コラム参照

板谷まず、生徒の主体性を引き出します。黙って教師の説明を聞くのではなく、自ら考え、発信するようになります。生徒を主体的にする「仕掛け」があるのです。 単なるグループ学習だと、傍観者が出たり、結局司会の子が一人でまとめてしまったりしがちですよね。でも知識構成型ジグソー法では、「(2)エキスパート活動」で一人一人が役割を分担して学習した後、「(3)ジグソー活動」でその成果を持ち寄り話し合います。誰もサボれませんし、誰か一人が独善的にまとめる事態も起こりません。

――役割分担しているから、対話も起こりやすい?

板谷全員が議論に参加するには、誰もが話しやすい「三つの状況」を作ってあげることが大事です。すなわち、「人に伝えたいことがある状況」「自分の考えが相手に歓迎される状況」「他の人と一緒に考えて私の考えが良くなる状況」です。この三つの状況を、知識構成型ジグソー法は作り出します。 例えば、生徒a・b・cの3人がそれぞれ、場面A・B・Cの「(2)エキスパート活動」をした後、「(3)ジグソー活動」のグループを作ったとします。場面Aについて読み解いたのは、生徒aだけですので、自分がわかったことを「伝えたい」状況が生まれますよね。生徒b・cも、自分達が知らないことを知っている生徒aの意見を「歓迎して受け入れ」ます。そして、お互いに教え合い、学び合うことで、「自分の意見がどんどん良くなる」状況も体験できます。

――今日の授業でも、議論が進めば進むほど、考えがどんどん良くなっていました。

板谷「三人寄れば文殊の知恵」ということわざがありますが、知識構成型ジグソー法でも、「(2)エキスパート活動」で三つのグループに分け、「(3)ジグソー活動」では3人で議論します。この「3」というのがミソなのです。 二人の議論だと、黒か白かの1対1の単純な議論になってしまい、対話が深まりません。また4人以上だと、議論がまとまらなくなったり、傍観者になって議論に参加しない子が出てきたりします。3人が絶妙なバランスなのです。 また、知識構成型ジグソー法で授業をすると、教えるべきことが生徒達の中から自然と湧き上がるのです。教師用指導書には、こういう意見が出て来ると良いという例が載っていますが、それよりもずっと素晴らしい意見が、どんどん出てきます。これは、すごいことです。教師が教えなくても、自分達で思考・判断・表現して、学習単元の本質に自力で辿り着いているのです。

――このような仕掛けがあるからこそ、前編で板谷教諭がおっしゃっていたように、知識構成型ジグソー法は生徒の潜在的能力を引き出せるのですね。

小出知識構成型ジグソー法を実践した教師の中には、「この子たちがこんな意見を発表するなんて!」「こんな力を持っていたなんて!」と驚かれる方もいます。こちらの予想を遥かに越える力を、子供たちが発揮するからです。そもそも子供は皆、潜在的に学ぶ力を持っていると考えます。そのポテンシャルを引き出してあげるのが、我々教師の役目ではないかと思います。今までの講義型授業では、「教えたこと」以上の学びを引き出すことは難しかったと思います 知識構成型ジグソー法の授業を初めて見学した先生の中には、「これは面白い! ……でもうちの生徒達にはフィットしない」。本当にそうでしょうか? 学びの主体を生徒に渡す。勇気を持って、子供の学びの力を信じてチャレンジしてもらいたいと思います。

【知識構成型ジグソー法の基本的な「授業の型」】 (1)課題の提示:本時の課題を提示し、それに対する現時点での考えを一人一人書き出す。 (2)エキスパート活動:生徒達を三つのグループに分け、各グループに異なる学習テーマや考察の視点を与え、議論する。 (3)ジグソー活動:異なるエキスパート活動をした者同士でグループを作り、それぞれの成果を持ち寄って、話し合う。 (4)クロストーク:ジグソー活動の成果を発表する。 (5)個別のまとめ:最後に一人一人個別に学びをまとめる

あらゆる教科と単元で知識構成型ジグソー法は実践できる

――今日は、小説の読解を知識構成型ジグソー法で行いましたが、知識構成型ジグソー法を行うのは、物語や説明文の単元が中心ですか?

板谷いえ、どんな単元でもできますよ。文法の学習のような、知識習得の単元でも行っています。 例えば古典の文法。今までなら教師が文法を教え込むところですが、一例として「風立ちぬ」と「風立たぬ」といった識別の問題を協調学習で考えさせることも可能ですし、そのように文法問題を扱った他の先生の実践例も拝見しました。「立ちぬ」と「立たぬ」とでは、意味が正反対になるが、なぜそうなるのか、生徒達は額を突き合わせて考えていきます。すると生徒達は、自分達の力で、文法の法則を発見するのですよ。そしてなぜ文法を学ばなければならないかを体験し、学習意欲もアップします。

小出国語科に限らず、他のあらゆる教科で知識構成型ジグソー法の授業実践があります。埼玉県では現在100以上の高校で知識構成型ジグソー法の実践研究を行っていますが、国・英・数・社・理だけでなく、保健体育、芸術(音楽、美術、書道)、家庭、情報、農業、工業、商業、看護、福祉で知識構成型ジグソー法の授業が行われています。 知識構成型ジグソー法は「授業の型」が明確なので、どの教科でも活用しやすいのです。また、その型の中には、主体的で対話的な深い学びを引き出す色々な仕掛けが含まれていますから、知識構成型ジグソー法の授業実践を通して先生方の授業に対する「気づき」が生じやすいのだと思います。そのため、埼玉県では高等学校の初任者研修で知識構成型ジグソー法を学びます。

――初任研で! 1年目の教師でもできるのですか?

小出はい。実践事例を参考にしたり、他の教師にアドバイスを受けたりしながらですが、初任者でも十分実施可能です。

知識構成型ジグソー法の成果は?

――埼玉県が知識構成型ジグソー法の研究に着手して今年で7年目。どんな成果が出ていますか?

小出「広がり」は一つの成果だと考えています。多くの教師に、「主体的で対話的な深い学び」の先にあるものを感じてもらえているのではないかと思います。また、主観ではありますが、多くの生徒に課題を発見する力や課題を解決する力、コミュニケーション能力などを身につけられたのではと感じています。教師が、新しいことにチャレンジし、じっくりと授業づくりに取り組む。それを、支える学びのネットワークが「生きている」ことも成果だと考えています。そんな中で、教師は自らの指導力を高めていっていると思います。

――と、言いますと?

小出先程申しましたように、埼玉県では初任研に知識構成型ジグソー法を取り入れていますが、「初任者には、ハードルが高いのではないか?」と懸念する声もありました。しかし実際にやってみると、知識構成型ジグソー法を学ぶことが、授業の本質を学ぶことにつながったのです。 知識構成型ジグソー法の授業を作るには、まず子供の実態をしっかり把握し、教材研究を行い、授業計画を考える必要があります。これは知識構成型ジグソー法に限らず、どの授業づくりにも当てはまる基本ですよね。

――確かに、おっしゃる通りです。

小出知識構成型ジグソー法は、子供の変容をつかみやすいのです。授業の最初と最後、「(1)課題の提示」と「(5)個別のまとめ」で、わかったことや意見を書かせるので、この授業で子供が自分の考えをどれだけ深められたかを把握しやすいパッケージになっています。また「(2)エキスパート活動」のグループ分けをするには、教材をしっかり研究し、何を学ばせたいかというゴールを明確にしなければなりません。

――知識構成型ジグソー法の授業を作る=授業づくりの基礎を学ぶことになるのですね。

小出知識構成型ジグソー法を学び、授業を作り、実践することが、若い教師にとっては指導力を高めることにつながっていますし、中堅以上の教師にとっては、自分の授業を見直し、改善をする良いきっかけになっています。 知識構成型ジグソー法を取り入れたことで、学校全体が活性化し、指導力の底上げにもつながっています。中学や高校には「教科の壁」があると言われます。教科が異なる教員同士で、授業方法や指導方法について議論したり、授業を見せ合ったり、教え合うことが、起こりにくいのです。しかし知識構成型ジグソー法の研究を通じて、教科の壁を超えて、教師同士が議論し合い、切磋琢磨するようになりました。教科横断的な視点を持って、PDCAサイクルで授業を改善していく。これは、今求められている「カリキュラム・マネジメント」そのものですね。

埼玉県教育局 県立学校部 高校教育指導課 学びの改革担当 指導主事 櫻田忍 氏

埼玉県教育局 県立学校部 高校教育指導課 学びの改革担当 指導主事 櫻田忍 氏

櫻田忍(敬称略 以下、櫻田)教師同士が学び合いやすい仕組みも提供しています。知識構成型ジグソー法を導入した初年度から、CoREFとの連携事業として、専用サイト「未来を拓く『学び』プロジェクト」を開設しました。先生方はここにログインして授業事例や教材をアップし、掲示板上でアドバイスし合ったり、議論しています。この議論には、CoREFの方々も参加し、とてもためになるアドバイスをいただいています。

板谷私が今日行った授業の教材も、事前にこのサイトの掲示板で他の先生方と議論して作り上げていきました。いつでもどこでも先生方と議論できるこの機能は、とても役立っています。

櫻田今年の夏には、(株)リクルートマーケティングパートナーズと共同で「教員向けアクティブ・ラーニング教材」を開発し、オンライン学習のプラットフォームで配信をスタートしました。これにより、いつでもどこでも知識構成型ジグソー法について学べる環境を整えました。

小出知識構成型ジグソー法を実践できるよう、県として責任を持って研修などを行い養成した教師は、全体の約20%。このプロジェクトが終わる平成31年度までには、30%に達する予定です。 また、県として「協調学習マイスター」を認定しています。これはいわば「指導者の指導者」で、現在板谷先生を含め、30名の先生方が、マイスターとして協調学習の指導に当たっています。

板谷私も協調学習マイスターとして、他県に赴いて研修で講師を務めたり、講演を行ったりしています。これまでに高知県、鳥取県、新潟県、青森県、北海道などに招かれました。

これから挑戦する先生方へのアドバイス

――これから知識構成型ジグソー法に挑戦する先生方にアドバイスをいただけますでしょうか。

板谷知識構成型ジグソー法はあくまで「授業の型」。成功させるには、授業研究や教材研究が欠かせません。一番苦労するのは、「エキスパート活動」の三つの教材作成です。二つまではすぐ思いつくことが多いのです。国語なら、多くの文章は二項対立的に書かれているので、それらの二つを課題にすればよい。例えば『羅生門』なら、善と悪の二極構造ですので、善について書いた箇所を読み解くグループと、悪について書いた箇所を読み解くグループを作ればいい。これにもう一つ追加するのが難しいのです。

――この場合、どうされたのですか?

板谷『羅生門』の授業では、表現方法に注目させるグループを作りました。「真っ赤な空に胡麻をまいたようにカラスが飛んでいる」など印象的な表現が多いので、第3のグループはそこに注目させたのです。もっとも「こう分ければいい」という必勝法はないので、教材研究が大事ですね。

――教師の指導や声かけのコツは? 今日の授業を拝見していると、板谷先生は指示や指導を意図的に控え、発言するのは、生徒の発表を聞いて「すごいね!」「すばらしいね!」と称賛する時ぐらいでした。

板谷授業計画さえうまく作れば、教師は何もせずとも、生徒達がどんどん議論を進めていきます。生徒の意見は、褒めるのが基本です。せっかく考えた意見を否定されると、生徒はがっかりし、萎縮して意見を言えなくなってしまいます。実は知識構成型ジグソー法をやり始めた頃、苦い失敗をしたのです。生徒がせっかく出した意見を、「それは違うんじゃないの?」と否定してしまった。生徒はとてもショックだったようで、「もう(知識構成型ジグソー法の授業は)やりたくない」と落ち込む子も出てしまいました。以降、生徒には「つまらない意見なんてものはない。思った意見を何でも言いなさい」と、勇気づけるようにしています。

小出知識構成型ジグソー法は、「授業の型」が明確だと先程言いましたが、型さえ真似ればいいと早合点しないでほしい。知識構成型ジグソー法は、目的ではなく、あくまで協調学習を実現する手段の一つ。何のためにこの授業をするのか。生徒にどんな力をつけさせたいのかを常に留意しながら、授業をつくることが大事です。 すべての授業を知識構成型ジグソー法で行わなければならないということではありません。従来の講義型の授業や一斉指導型の授業でも、協調学習のマインドを持って行えば、きっと違ったものになっていくと考えています。

板谷先行事例がたくさんあるので、まずは自分ができそうなものを選んで、やってみてほしい。「この子達がこんなすごい意見を発表するなんて!」という驚きを、感動を、ぜひ味わってみてください。そして埼玉県内にとどまらず、全国の先生方と一緒に、知識構成型ジグソー法の実践と研究をやっていけたらと願っています。

小出県教育委員会としても、埼玉県内だけで完結するのではなく、全国の先生方と手を取って、皆で実施して、刺激を受け合いながら、発展していきたいと考えています。公開研究授業や「未来を拓く『学び』プロジェクト」の報告会など、どんどん見に来てください。

――他県からの見学者も大歓迎、と記事に書いていいですか?

小出もちろんです! アクティブ・ラーニングをどうすればいいのか悩んでいる先生も多いはずです。皆で学び合い、子供の学びを深めていきましょう!

※注1:「知識構成型ジグソー法」は、東京大学 大学発教育支援コンソーシアム推進機構(CoREF)の三宅なほみ氏が考案した授業手法です。

記者の目

今、全国各地で「アクティブ・ラーニング」がブームだ。しかし中には、アクティブ・ラーニングをすることが目的化していたり、「グループ学習をすればいいんでしょう?」といった誤解も目につき始めている。


埼玉県が進める協調学習もアクティブ・ラーニングではあるが、それ自体は目的ではないと、しっかりわきまえている。なぜ今授業を改善する必要があるのか、どんな学びを生徒達に体験させ、どんな力を身につけさせたいのか。その理念が最初にしっかりあって、その上で協調学習を取り入れて授業を改善した結果、アクティブ・ラーニングな授業になったのである。

取材・文:長井 寛/写真:言美 歩

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