新刊『オーセンティックな算数の学び』

長年、学びを問い直す鍵として語られてきた「オーセンティック(真正な/本物の)」概念。その歴史的な流れを振り返り、算数教育の領域に丁寧に位置付けることを試みる。大学で教員養成に携わる傍ら、小学校での実践を続けるハイブリッドな研究者による第一作。
現実と数学の世界を自由に行き来する学びへ
長年、学びを問い直す鍵として語られてきた「オーセンティック」概念。「オーセンティック」とは、「真正な」や「本物の」という意味を表す形容詞で、近年、「オーセンティック・ラーニング」や「真正な学び」といった言葉遣いで、しばしば教育の文脈に登場します。本書では、「オーセンティック」が、どのような経緯で教育の文脈に登場してきた概念であり、なぜオーセンティック概念に着目することで、子どもたちが学ぶ価値を実感できるような授業が構想可能なのか、明らかにしてきます。
目次
第1章 算数の「フィクション」と「ノンフィクション」
算数の「フィクション」
算数の「フィクション」と「ノンフィクション」
「フィクション」から始まる算数
オーセンティックな学びとは何か
第2章 オーセンティックな算数の学び
現実の世界を生きる課題
数学の世界とは何か
現実と数学の世界を行き来する
数学の世界に身を置く
第3章 オーセンティックな算数の授業
包括的なスケジュールを立てる「時刻と時間」
リアルな交通量調査を考察する「表と棒グラフ①」
有意味なゴールに応じてグラフに表す「表と棒グラフ②」
数学的な課題を現実の文脈に乗せる「分数のわり算」
第4章 オーセンティック再考
オーセンティックな学びの効能
オーセンティック再考
著 :小野 健太郎
価格:2,200円(税込)
発行:東洋館出版社
仕様:344ページ
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文・画像提供:東洋館出版社
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