2023.04.12
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新刊『基礎+発展で深い学びが得られる! 算数おもしろ問題100』

「不思議だな」「なぜだろう?」や「へぇ~!」「なるほど!」といった呟きが思わずこぼれる、算数のおもしろい問題を集めた書籍です。授業はもちろん、授業開きや参観授業の教材としても使えます。2問形式で基礎50問+発展50問の計100問あります。2問解くと、今まで見えていなかったものが見えたり、ばらばらだったものがつながって捉えられるようになったりするなど、子供の考えが深まります。

種市先生より

※10問(基礎5問、発展5問)を担当

例 38 正方形を並べた面積は?

算数好きの子供を育てるには、まず先生方が算数好きになることが近道です。元筑波大学附属小学校の細水保宏先生が会長を務める「ガウスの会」では、参加している先生方が「おもしろい!」と感じた教材を持ち寄り、まずみんなで解き合い、そのおもしろさを味わえる展開を考えながら修正を加え、よりよいものへと創り上げています。このようなプロセスを経てストックした教材を出版という形で発信し続け、今回で12冊目となりました。

今回の書籍の特徴は、1つの問題がAとBに分かれているところです。Aは基礎問題、Bは発展問題です。Aで使った解法をBで活用することができ、2問連続で解くと、数学的な見方・考え方が深まります。

私は授業でこれらも問題を扱うとき、じっくり考える時間を確保しています。自分で考えたことが合っていたり惜しかったりしたときは、必ず「なるほど!」「楽しい!」という声が上がり、満足感が得られるからです。また、何問か解いているうちに、「だったら…」「もし…」など、自分から問題を発展させる姿も見ることができます。

~「はじめに」より~

本書は、カウス流「深い学び」を味わうことのできる魅力のある問題を集めたものです。「深い学び」を「算数の本質に迫る学び」と捉え、算数の本質を「算数のよさや美しさ、考える楽しさ」と考えました。したがって、「深い学び」は、算数のおもしろさを味わうことができ、算数好きを増やしてくれるものと信じています。

また、「深い学び」に迫るためには、問題から問題が生まれてきたり(活用・発展)、新たな問題に取り組むことで最初の問題のしくみ、見方・考え方が深まってきたり(深化)、といった場面をつくっていくことが大切だと考えています。そこで、同じ考え方を再度使う似た問題をペアにして用意しました。

本書に掲載した100(50×2)題が、「深い学び」につながる「算数におもしろさ」に多くの皆さんにお届けすることができれば嬉しいです。

目次

はじめに
本書の見方
1 シールの数は何枚あるかな?①
2 シールの数は何枚あるかな?②
3 計算を完成させよう
4 魔方陣を作ろう①
5 ○に入る数はいくつかな?
6 ひき算ピラミッドをしよう
7 10を作ろう
8 いくつまでたしたのかな?
9 あまりはいくつ?
10 0はいくつ並ぶかな?
11 割り切れるのはどれかな?
12 式を完成させよう
13 並んでいるのは何人?
14 魔方陣を作ろう②
15 算数占いをしよう
16 おはじきゲームをしよう
17 一筆で点を結ぼう
18 白鍵と黒鍵の数の差は?
19 ぴったり敷き詰めるには?
20 最後は絶対……?
21 何回でゴールできるかな?
22 さいころを使って
23 どんな形かな?
24 時計の文字盤を使って
25 円の中心はどこかな?
26 現れない図形はどれ?
27 キューブはいくつ?
28 何度になるのかな?
29 角の大きさの和が分かるかな?
30 どんな形ができるかな?
31 プログラミングで正多角形を作ろう
32 何度かな?
33 長方形のまわりの長さは何㎝?
34 まわりの長さは?
35 トイレットペーパーをひもで結ぶと?
36 長い散歩コースはどっち?
37 どちらが広い?
38 正方形を並べた面積は?
39 重なった部分の面積は?
40 正六角形の中の面積は?
41 どちらが大きいかな?
42 面積の和は?
43 本当に同じ面積?
44 面積はいくつになるかな?
45 プールに水を入れよう
46 クーポン券をどう使う?
47 ようかんを値上げすると……
48 利益はいくらかな?
49 いくらかな?
50 整理して考えよう
解答
編著者・執筆者紹介

新刊『基礎+発展で深い学びが得られる! 算数おもしろ問題100』

編:細水 保宏
執筆:ガウスの会
価格:1,980円(税込)
発行:東洋館出版社
仕様:A5判・149頁

文・画像提供:東洋館出版社

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