2018.03.08
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コーチングで子どもが生きる①

子どもたちが生きる環境をつくるために、コーチングをどのように活かしていくか。

京都教育大学附属桃山小学校 教諭 若松 俊介

先日、本学附属学校園の研究会で、
コーチングについて学ぶ機会がありました。

「コーチ」と聴くと、
ついつい「教える」方をイメージしやすいですよね。

・サッカーのコーチ
・野球のコーチ
・フィギュアスケートのコーチ

・・・と「教える人」としての印象が強いです。
ただ、「教える」はティーチングと呼ばれるものであり、
コーチングは「問いかけて聴く」ということを主に行います。

昨年は、機会をいただいて
「『深い学び』を支える学級はコーチングでつくる」という本を出させていただきました。

ただし、ぼくはコーチングの専門家ではありません。
自分の学校・学級で実践していることを、
京都教育大学の片山紀子教授がコーチングの理論につなげてくださりました。

コーチングってよく聴く言葉だけど、
実際はどういうものかを分かっていない先生も多いと思います。
私自身、今回本を書かせていただくまでは、
はっきりとしたコーチングの理論などは分かっていませんでした。

ただ、子どもが生き生きとしている学級の先生は、
自然とコーチングを活用しているのではないでしょうか。

例えば、子どもが授業で使う教科書を忘れたらどうしますか?
いきなり「なんで忘れたんや!!」と叱っていませんか??

叱っても教科書は出てきません。
叱られないために教科書を忘れないようになっても意味がありません。
「忘れ物=叱られる」といった環境だと、ごまかす子も増えてきます。
実際に忘れ物をして困るのは子どもたちです。

そこで、
「なぜ忘れたのか」と原因を突き詰めるのではなく、
「どうすれば忘れなかっただろう」と問いかけます。
未来のことを考える中で自然と過去(原因)のことも考えていきます。

よくありがちなのが、
「予定表に赤えんぴつで書いて、忘れないようにしなさい」といった指導。
もちろん教師が指導することも大切ですが、
これでうまくいかなければどうするのでしょう?

それよりも、子どもたちなりに見つけていく
「こうすればうまくいくのでは?」
を何度も試させてあげる環境をつくっていきたいです。

トライ&エラーの繰り返しによって、
自分でより良い解決方法を見つけていくことができます。

ここで学んだ力は、
忘れ物に限らずあらゆる行動や学習に活かされていくでしょう。
「こうしなさい」だと、そのことはできるかもしれませんが、
他のことには応用していくことができません。

もちろんティーチングの方が楽です。
その場では何となくできたように見えるので。
ただ、その子の根っこの部分を育てることにはなりません。

「問いかけて聴く」中で、その子の根っこをどんどん育てていく。
そのような場づくりや声かけを心がけたいものです。

コーチングのこと、せっかくなのでこれからくわしく書いてみようと思います。
どうぞよろしくお願い致します。

若松 俊介(わかまつ しゅんすけ)

京都教育大学附属桃山小学校 教諭
「子どもが生きる」授業を目指して、日々子どもたちと共に学んでいます。子どもたちに教えてもらった大切なことを、読者の皆様と共有していければ幸いです。国語教師竹の会所属。

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