平成25年度,スタートです。昨年度に引き続き,よろしくお願いいたします。
環境の変化から
新年度がスタートし,子どもも先生も,気合い十分。
特に先生方は,燃えてます!というほど,やる気満々でしょう。
今年度,わたしは,異動し勤務先が変わりました。
心機一転のスタートを切りました。わたしも環境が大きく変化しました。
子どもたちは,どうでしょうか。
新一年生は,大きく環境が変わっていると言えるでしょう。
でも二年生から六年生は,どうでしょうか。
そうですよね。この子どもたちも,環境は変わっているのです。
教室の場所,クラス替え,担任の先生が違う。新しい教科が始まる。
家族の仕事先などが変わり,生活リズムが変わるなど,いろいろと
あるでしょう。
この環境の変化からの不安やストレスから,
どの子どもでも発達障害のような行動を取ることがある
のです。
だから,新年度スタートしてすぐに,「この子どもは……。」と
判断してしまうことは,黄色信号です。
まずは,縦糸づくり
先生と子どもたちとをまずは,つながなくてはなりません。
学級づくりでよく言われる「縦糸」をつなぐのです。
紡ぐといった方が良いかもしれません。
まず,わたしは,子どもたちに,
「この先生,何かおもしろそうやなあ。」
という思ってもらうようなことを仕組みます。
言葉で遊ぶのもよし,子どもたちが好きなアニメの話をするもよしです。
着任式後に始業式があり,クラス発表がありました。そして教室へ……。
わたしは,簡単な自己紹介のあと,
「先生は,これだけわくわくしてっぞ!」
と,スーツを脱ぐと,アニメの「ドラゴンボール」の孫悟空Tシャツに!(笑)
子どもたちは,大喜びでした。これも,ありですよね……(笑)
そして横糸づくり
縦糸づくりばかりでは,学級集団は育たないです。
縦糸があれば,横糸があります。そうです。子ども同士をつなげます。
クラス替えをしている学級では,まだ話をしたことが無い仲間もいるでしょう。
グループ活動や係の仕事などで,子ども同士の良さを認め,つないでいく
仕組みが必要です。
これは,単学級でも言えるのです。学年が上がっただけなのに,今まで
仲のよかった友だちと遊べず,一人でいる子どもが出る可能性があります。
これは,上記の環境の変化から起こるものです。
子どもたちの動きを「みる」ことが大切です。
(子どもを「みる」については,こちらに書かせていただきました。)
「新年度,いかがお過ごしですか」
学級づくりを楽しんで
取り組んでみたいこと,こんなクラスにするぞ!と希望いっぱいでしょう。
焦らずに焦らずに,この一年間,子どもたちといっしょに,クラスづくりを
楽しみましょう。
わたしも久しぶりに通常の学級の担任に戻ったので,高ぶる気持ちをセーブ
しながら,「楽級」づくりに,取り組んでいきます。
関田 聖和(せきだ きよかず)
兵庫県神戸市立桜の宮小学校 特別支援教育士スーパーバイザー(S.E.N.S-SV)
主な単著:『楽しく学んで国語力アップ!「楽習」授業ネタ&ツール』(明治図書)、『新学期から取り組もう!専手必笑 気になる子への60の手立て』(喜楽研)、『専手必笑!インクルーシブ教育の基礎・基本と学級づくり・授業づくり』(黎明書房)、国語・算数が苦手な子どもへの個別支援プリントシリーズ(全10冊:清風堂)
その他、特別支援教育すきまスキル(明治図書)等共著多数。
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