2009.09.28
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『みんなが楽しい体育授業を目指して』

さいたま市立植竹小学校 教諭・NIE担当 菊池 健一

 鈴谷小学校では現在、児童の体力向上を目指して体育科の研究をしています。平成20年度からは桐蔭横浜大学教授・松本格之祐先生を指導者としてお招きし、ご指導をいただいています。松本先生には体育に関する講演会や指導案検討会などをこれまでにお願いしてきましたが、今回は職員に対する実技指導をお願いしました。理論的なことは頭では分かっていても、実際に自分が動いてみないと児童に指導する際にうまくいかないと考えたからです。

 (これまで鈴谷小で取り組んだとび箱の授業です。)
http://www.manabinoba.com/index.cfm/8,10784,21,129,html
http://www.manabinoba.com/index.cfm/8,10785,21,129,html


 本校では11月27日に研究発表会を予定しており、そこで2年生5年生のとび箱を扱った授業を公開します。そこで、とび箱のポイントに関する実技指導をお願いしました。具体的には以下のようなメニューで実技を行いました。

 (1)前後に揺れる動き「ゆりかご」
 (2)腕支持での回転「川わたり」
 (3)腕支持での移動「うさぎとび」
 (4)跳びこし「馬跳び」
 (5)高いところでの「前回り」(台上前転)

 どの職員も汗びっしょりになって運動に取り組みました。最初にできなかった職員も松本先生の声かけや補助のおかげで出来るようになってきました。実技の中には実際に2学期からの授業にすぐに生かせるポイントが数多くありました。

 今回、松本先生から実技指導を受けて気がついたことは、「技を自然とできるようにするために教師が仕組む」ということです。松本先生は実技講習中にほとんど「開脚跳び」「かかえこみ跳び」「台上前転」などの技の名前を使いませんでした。しかし、1つ1つの動きの中に技に大切なポイントがあり、それを無理なくマスターできるように仕組まれていることに気が付きました。私たちはとかく「目標は開脚前転です!」とすぐに言ってしまいますが、特に低学年の児童にはあまり適していないと感じました。

 松本先生にご指導いただいたことを生かして11月の研究発表に向けた授業づくりをしていきたいと考えています。どの子も生き生きとして活動し、技もできるようになってきているような授業を公開できたらと思っています。

 研究発表会にもぜひご参加ください。
http://www.manabinoba.com/index.cfm/4,11298,84,html


*写真は松本先生の実技講習の様子です。
P1010011.jpgP1010016.jpgP1010036.jpg

菊池 健一(きくち けんいち)

さいたま市立植竹小学校 教諭・NIE担当
所属校では新聞を活用した学習(NIE)を中心に研究を行う。放送大学大学院生文化科学研究科修士課程修了。日本新聞協会NIEアドバイザー、平成23年度文部科学大臣優秀教員、さいたま市優秀教員、第63回読売教育賞国語教育部門優秀賞。学びの場.com「震災を忘れない」等に寄稿。

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