2025.02.24
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新刊『子どもたちの行動を決める学級の「空気」―同調圧力のメカニズムと心理的安全性を高める指導』

「無気力・不安」を要因とする不登校が増え続けています。多様化し、対人交流が希薄化した近年の子どもたちは、各学級集団の状態に、また、一緒にいるクラスメイトたちの状況に、どのような「空気」を読み取って、同調しようとしたり、不適応になったりしているのか、タテ関係とヨコ関係、リレーションの確立とルールの確立、安定度と活性度など様々な観点から分析した新刊です。

協働活動・学習をより深められる学級集団づくりを目指して

学級での同調圧力による「空気」が、不登校などの子どもたちの「不適応」、あるいは登校している子どもたちの「過剰適応」を招いている。そうした学級の「空気」がなぜ形成されていくのか。その仕組みを説明しつつ、心理的安全性や自律的動機の高い、理想的な学級の「空気」を作るためのアプローチも紹介していく。

目次

第1章 不登校問題から考える現代の子どもたち
 第1節 不登校問題の実態と理解する視点
 第2節 不登校の子どもの「個人の中にある要因」
 第3節 不登校ではない現代の子どもたちの「個人の中にある要因」
 第4節 現代の子どもたち全体の「個人の中にある要因」

第2章 学級の「空気」を生み出すもの
 第1節 環境としての「学級集団の状態」の問題
 第2節 学級集団の状態と学級風土,学級の「空気」
 第3節 隠れたカリキュラムの作用
 第4節 学級の「空気」に子どもたちが巻き込まれていくしくみ
 第5節 配慮を要する子どもへの学級の「空気」の影響

第3章 学級集団の状態と学級の「空気」の関係
 第1節 学級集団づくりの変化
 第2節 学級集団の状態の捉え方
 第3節 学級集団の状態の代表的なタイプと学級の「空気」
 第4節 子どもに与える影響から見る学級集団の状態のタイプと学級の「空気」

第4章 学級の「空気」を変える教師の指導行動
 第1節 学級の「空気」は変化する
 第2節 自律的動機を高める同調圧力のある学級の「空気」を持つ学級集団を形成する指針
 第3節 「目標・規律・関係づくり」の段階
 第4節 「協働づくり」の段階
 第5節 「協働学習づくり」の段階

新刊『子どもたちの行動を決める学級の「空気」―同調圧力のメカニズムと心理的安全性を高める指導』

著者:河村 茂雄
発行:誠信書房
価格:2,200円(税込)
仕様:A5・194ページ

文・画像提供:誠信書房

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